板垣恵介が原作を務め、週刊少年チャンピオンにて1991年43号より連載を続けている格闘技マンガの金字塔『刃牙シリーズ』。
『グラップラー刃牙』に始まり、『バキ』、『範馬刃牙』、『刃牙道』、『バキ道』と進化を遂げながら、主人公・範馬刃牙をはじめとした最強を追い求める男たちの姿を描いた作品です!
連載スタートから28年を超える現在でも絶大なる人気を博し、累計発行部数は脅威の8500万部を突破、その勢いは今なお衰えることを知りません!
2001年にはシリーズ第1部『グラップラー刃牙』がTVアニメ化され、2018年7月にはシリーズ第2部『バキ』がTVアニメ化しました!
そこで今回は『刃牙シリーズ』の登場人物(キャラクター)を一覧にしてまとめてみました!
[itemlink post_id=”21242″]目次
▼『グラップラー刃牙』《地下格闘技編》

刃牙シリーズのスタートとなった《地下闘技場編》。単行本では1~8巻にあたる。
普段は平凡な17歳の高校生だが、地下闘技場では無敗のチャンピオンである主人公・刃牙が、様々な格闘術(空手、プロレス、医術など)のプロフェッショナルであるグラップラー(格闘士)たちとの激闘を描く!
範馬 刃牙(はんま ばき)

いわずとしれた本シリーズの主人公。弱冠18歳ながら徳川光成が主宰する地下闘技場での最年少チャンピオンであり、その人気は絶大である。
称するならば「トータルファイター」といえるその格闘センスは天才的でもある。
相手の技を一度見てただけでリアルシャドーという究極のトレーニング方法で確認、そして対策を練り、勝つ。
父は範馬勇次郎。「地上最強の生物」と言われる超規格外の格闘技者。
範馬 勇次郎(はんま ゆうじろう)

「地上最強の生物」、「鬼(オーガ)」などと言われ、現代格闘技において最強を自他ともに認める。猛獣をイメージするその容貌と表に出る威圧感は人間のものではない領域に達している。
当然のことだが登場して以来、敗北したことはなく、過去・現在・未来においてもそれは絶対に変わることはないと強く断言できるまさに怪物。
徳川 光成(とくがわ みつなり)

地下闘技場を運営し、格闘技を誰よりもこよなく愛する徳川家第11代目の当主。徳川光成がいなければバキたち格闘技者が闘うフィールドは存在することはなかったと言え、本シリーズは彼無しでは語ることができない。
総理大臣や警視総監など各方面のトップをも下座に位置させて意見できるほどの権力の持ち主。
愚地 独歩(おろち どっぽ)

空手道神心会の総帥。「武神」、「人食いオロチ」などと呼ばれ、連載以来どのシリーズにおいても必ず登場している。
範馬勇次郎と対戦した際に右眼を失っているがスキンヘッドと眼帯がトレードマークにもなっている。
最もすごい得意技は必殺の「菩薩拳」。
生まれた時の赤ん坊の手の様子のごとく菩薩のような手の形から繰り出すその正拳突きは殺気がなく、独歩の正拳としての完成形となっている。
愚地克己は独歩の養子。
末堂 厚(すえどう あつし)

神心会主催の空手道選手権にて3連覇を果たしている猛者。刃牙と闘い、子供扱いをされ敗北を喫している。
都度、その姿を見せてはいるが、ちょい役が多い。そんな末堂だが、最凶死刑囚編では盟友・加藤清澄のリベンジでドリアンに闘いを挑むが、走行中のジェットコースターから突き落とされ、敗れてしまう。
加藤 清澄(かとう きよすみ)

「神心会のデンジャラス・ライオン」と呼ばれ、つっぱり兄ちゃん的存在の感が強い雑草魂の持ち主。
地下闘技場編で登場以来、刃牙の存在を常に意識し、ライバル心を持っていたが、あまりにも違う格闘レベルをその都度、垣間見ることに…。
最凶死刑囚編では、本来の裏社会で培ったキャラクターを披露し、ドリアンにも対戦してみせるが惨敗する。
鎬 昴昇(しのぎ こうしょう)

「紐切り」の異名を持つ斬撃空手の使い手。
手足の指に注力し、徹底的に鍛え上げられたそれは斬撃と異名を持つほどの威力があり、「点」を旨とする攻撃術となっている。
相手の神経を引きずり出し、切断する「紐切り」もこの斬撃拳があってこそ。
地下闘技場編にて刃牙と対戦し、敗北を喫するが常に自己の鍛錬を抜かりなくしつつ技の向上に余念がない。
鎬紅葉は実兄。
鎬 紅葉(しのぎ くれは)

医師にして、格闘家でもあるスーパードクター。身長184cm、体重131kgの身体を筋肉の鎧でまとう超肉体の持ち主。
地下闘技場編にて初登場の時は無免許の医者で幾人もの患者を切り刻みながら自分の外科技術の向上を果たしていたという言ってみれば悪役(ヒール)の極みのようなキャラクターだった紅葉。
刃牙との対戦で敗北して以降、無免許医のことはどこかにとんでしまい、いいお医者さんとしてその存在は一目を置くものとなっている。
必殺技は「打震」。体内にある水分を揺さぶることで相手にダメージを与えるこの技は外科医ならではの発想とテクニックと言える。
本部 以蔵(もとべ いぞう)

一匹狼的存在でどこの流派にも属さず、独自の技術を持つ武人。
超実践柔術の使い手と言われ続けているが、最大トーナメント編では横綱金竜山に惨敗し、以降専ら解説者としてのイメージが強かった本部。
その彼が本来の実力をフルに発揮して見せたのは「地下闘技場編」でお目見えして以来25年以上の歳月が経った「刃牙道」の宮本武蔵との一戦と言える。
まさしく己の全てを使い、あの武蔵に勝ってみせる。
マウント斗羽(まうんととば)

モデルはご存知、ジャイアント馬場。もうすべてが馬場さんそのものといってもいいマウント斗羽。
「楽しいプロレス道」を歩いてきた彼が地下闘技場でのみ本来ある闘争心むき出しの何でもありのえげつないプロレスを駆って対戦するのは圧巻の一言。
グラップラー刃牙外伝ではマウント斗羽と猪狩完至に焦点を置き、二人が対戦するシーンを描き、我々刃牙ファンだけでなく格闘技ファンまでも歓喜させる好企画となった。
死んだと思わせて実は、みたいなラストも板垣先生の愛情がずっしり詰まっているようでグッド。
ゲリー・ストライダム

アメリカ海軍大佐で通称は「キャプテン・ストライダム」と言われる。
最大トーナメント編の一部として描かれる範馬勇次郎青年期の出会いからずっと勇次郎をバックアップしている彼。
そのストライダムが勇次郎に挑んだしシーンが忘れられない。しっかり準備して軽~く負けてしまう場面は心の奥底にある勇次郎に勝つってどんな感じ?みたいな子供心があってとてもいい。
松本 梢江(まつもと こずえ)

幼年編に登場する刃牙の母、朱沢江珠を別にすればまさに紅一点とも言って言いほどの存在を放つ女性。
刃牙の彼女というか「オンナ」となり、外伝バキSAGAでは掲載紙を少年誌から青年誌に移してまで濃密なセックスのシーンを描いている。
▼『グラップラー刃牙』《幼年編》

単行本9~20巻を通して、13歳の刃牙がグラップラー(格闘士)としての道を踏み出す道程を描いた《幼年編》。
ここでも素敵な強ぇ奴らがたくさん登場!幼年編のテーマをつけるとすると「絆」かもしれない。
刃牙の母・朱沢江珠と父・範馬勇次郎のそれぞれの愛情や憎悪、そして苦しみが特殊な関係を通して描かれているのが面白い!
朱沢 江珠(あげさわ えみ)

刃牙の母であり、大企業朱沢グループの総帥を務めている。範馬勇次郎との出会いから彼女の人生は大きく変わった。
「勇次郎に振り向いてほしい」。その一心のみが彼女の支えとなっており、息子である刃牙さえもその道具として利用し、鍛え上げた。
壮絶な最期は彼女をオンナから母へ回帰させ、刃牙は精神的には救われる形となる。
栗谷川 等(くりやがわ ひとし)

朱沢江珠の直属の部下。江珠の指示により、刃牙と対戦する相手を常にチョイスし、企画することを仕事として命じられている。
刃牙に対して愛情を持ち、時には江珠に苦言を呈することもある。
範馬刃牙にて父・勇次郎と対戦まじか、久しぶりに再登場し、刃牙との会話に涙をみせずにはいられない言葉を発している。
花山 薫(はなやま かおる)

幼年編における最大の敵。暴力団花山組の二代目。登場時は弱冠15歳。
身長190cm以上、体重は160㎏を超える巨漢でありながら最大トーナメント編ではあの愚地克己を相手取り胴廻し回転蹴りをやってみせた。
刃牙シリーズのレギュラーとしてその人気は絶大で、バキ外伝『疵面-スカーフェイス-』という自身が主人公として活躍するシリーズまで連載されている。
一切の鍛錬や武器の所持・使用を拒否し、素手喧嘩(ステゴロ)を旨とするそのファイティングスタイルは、究極の漢気(おとこぎ)を感じるものがある。
超絶の握力を駆使し両手で手足を掴み、筋肉を圧縮させ破壊するという花山薫の代名詞となる握撃は、かつて一度も破られたり、耐えたものはなく、刃牙はもちろん、ユリ―・チャコフスキーや愚地克己、スペックなどの強者たちの足や腕の組織を破壊している。
幼年編で登場して以来、刃牙シリーズでの露出度はNo.1と言える。
木崎(きざき)

花山組の若頭。言ってみれば雰囲気や漢気のような感覚で現場をこなす花山薫の右腕的存在で、なくてはならない人間と言える木崎。
ただのヤクザではなく国立大学を卒業もしているエリートでもある。
ユリー・チャコフスキー

モンゴル系ロシア人で、幼年編において刃牙が初めて敵として出会った人物。
プロボクシングの世界Jrウェルター級チャンピオンとして活躍しており、6階級制覇が彼の目標であった。
しかしながら、花山薫との一戦で腕を絶技握撃により破壊され、その夢は果されることはなく引退することになってしまう。
飛騨山中で猛特訓、夜叉猿やガイヤたちとの闘いを経てパワーアップした刃牙が範馬勇次郎との一戦を前にトレーニングの協力を申し出る律義さも持つ。
夜叉猿(やしゃざる)

飛騨山中に住む霊長類で、その詳細は不明であるが、その戦闘力は一目置かれ、刃牙はもちろん、過去に範馬勇次郎、そして刃牙道ではその昔宮本武蔵も闘った経験があることを語っている。
最大トーナメント編では彼の息子が登場し、愚地克己に敗れている。
ガイア

陸上自衛隊における精鋭部隊の班長。二重人格であるガイアはノムラというもう一人別の人格を保有している。
その実力は範馬勇次郎とタメをはれるほどと言われていたが全くそんなことはなかったのは残念。
ただそう思わせただけの実力はしっかり持ち合わせ、幼年編における刃牙との死闘がそれを物語っている。
見た目は小柄で子どものような風貌であり、刃牙道では宮本武蔵から童(わっぱ)とも言われてしまう。
しかしながら「ミスターウォーズ」と言われる戦闘力はナイフ術や周りの環境に身を同じくする偽装術や水や木などを利用した「環境利用闘法」で、相手を圧倒する。
その際たる活躍は最凶死刑囚編におけるシコルスキーとの闘いで地下闘技場の砂に姿を模して攻撃し、完勝している。
猪狩 完至(いがり かんじ)

マウント斗羽と人気・実力を二分する猪狩完至。モデルはいわずと知れたアントニオ猪木だ。
絶大なる人気とは裏腹に、その闘いぶりは「えげつない」の一言に尽きる。勝利のためにならなんでもあり。
まさしく「ミスタープロレス」。
闘いのシーンは最大トーナメント編がメインで、1回戦ではロブ・ロビンソン、2回戦では横綱金竜山を撃破し、3回戦では範馬刃牙を相手取り、そのえげつなさを存分に発揮している。
猪狩や斗羽の闘いぶりはプロレスラーが本気を出しならただもんじゃないことを知らしめた最初の格闘マンガとしてなっており、実に画期的なものとなっている。
安藤 玲一(あんどう れいいち)

刃牙が山籠り修行のために訪れた飛騨の山で出会った山岳監視員。2mを超す巨体の持ち主で、熊でも素手で倒せる実力を持つ。
夜叉岩でキャンプしていた刃牙が夜叉猿に襲われた際、刃牙を逃がすために立ち向かうが、夜叉猿の攻撃で重傷を負う。
その後、地下格闘技場での最大トーナメントに夜叉猿の子供・夜叉猿Jr.が参加する際に、搬送する役目として登場した。
▼『グラップラー刃牙』《最大トーナメント編》

単行本21~42巻を通して、地下闘技場の支配人である徳川光成が総力をあげ、世界中から強者たちを集結させて開催された格闘技最大トーナメントの激闘を描いています!
ありとあらゆる格闘技のプロフェッショナルが登場するのは圧巻の一言。果たして勝利しパンクラチオンのベルトを腰に巻くのは誰だ!?
アンドレアス・リーガン

最大トーナメントにおいて、刃牙が1回戦で対戦した相手。身長2.4ⅿに体重310㎏という巨漢レスラー。
圧倒的な体格差から刃牙を舐めてかかっていたが、徐々にその実力の差を思い知らされ、完全敗北する。
モデルは『アンドレ・ザ・ジャイアント』と思われる。
ズール

最大トーナメントにおいて、刃牙が2回戦で対戦した相手。格闘スタイルはバーリテュード。
ブラジルから参戦しており、ジャングルの王者・ターザンをイメージしたキャラクターで、言葉を発しない。
日常生活では多数の家族を養うため、日々素手で狩りを行っている。
最大トーナメントでは1回戦でデントラニー・シットパイカーを撃破している。
一度は勝利の判定を得るものの、失神した刃牙が即座に復活したことから再度襲いかかり、今度は刃牙が勝利する。
闘いは三度行われ、最後はズールが参った、勘弁してくださいのポーズをとったことで完全決着となる。
ロブ・ロビンソン

最大トーナメントにおいて、猪狩完至が1回戦で対戦した相手。見た目はちゃらいが、キックボクシング世界統一王者である。
プロの格闘士である姿は闘いのビフォー・アフターで理解できたが、結果は猪狩に完敗している。
後に、最凶死刑囚編で再登場するが、ドイルに瞬殺されてしまう。
金竜山(きんりゅうざん)

大相撲の横綱。最大トーナメントでは1回戦で本部以蔵と対戦し、完封に近い形で勝利をおさめる。
2回戦では猪狩完至と対戦し、ダフルアームスープレックスをかけられたスタイルが相撲の禁じ手「五輪砕き」と判断され親方のタオル投入による敗北を喫してしまう。
闘いの後、猪狩にその意味を語った親方の前でまげを自ら引きちぎり、ゼロからの出発を宣言する。
その後、バキ道で再登場し、相撲界のためにキーマンとなる野見宿禰を裏から操ることとなる。
モデルは当時の横綱・貴乃花。
烈 海王(れつ かいおう)

中国拳法界において最上位の実力を持つ者しか持つことのできない『海王』の称号を持つ1人。その海王の中でもトップクラスの実力を持つ達人。
ブルース・リーをほうふつとさせる風貌が特徴。
初登場は最大トーナメント編で、サンボの使い手、ロシアのタクタロフとの闘いなど当初はこなまいきなそぶりや振る舞いも目立ったが、この大会において刃牙との闘いで敗れて以来、そういったところもあまりなくなり、真の最強を目指し、研鑽し、闘うこととなる。
最凶死刑囚編ではドイル、中国大擂台賽編では刃牙たちの敵チームとして参加して寂海王と戦い、いずれも勝利をおさめている。
強者たちの闘い編では、ボクシング界に挑戦し、渡米してプロボクシングの世界ヘビー級チャンピオンたちと対戦する。
野人戦争編では、刃牙ファミリーのトップをきって原人ピクルと対戦し、敗北を喫する。その結果、片足を食われてしまう。
刃牙道では、現代に蘇った宮本武蔵に武器を使用しての闘いを挑み、敗北して殺されてしまった。
すでに亡くなったキャラクターだが、未だに人気は根強く、復活を熱望しているファンも多い。
稲城 文之信(いなぎ ぶんのしん)

日本古来より伝わる日本拳法のプロフェッショナル。「投げ・打ち・寝て」とすべての要素を取り込んだ日本独自の総合格闘技を身につけている。
最大トーナメントでは、1回戦で花山薫と対戦し、まるで巨大な壁のような花山のアッパーカットに両腕と背骨を粉砕され、敗れる。
ローランド・イスタス

関節技を得意とするレスリング選手。「ジョイントフェチ」とも呼ばれるその関節技で、相手の関節という関節を文字通りバラバラにすることができる。
彼の師匠ビル・ライレーはかつて愚地独歩と対戦し、引き分けたことがある。
最大トーナメントでは、1回戦で愚地克己と対戦し、関節技を使って健闘するが敗れる。
アニメ版だと「ローランド・グスタフ」という名前になっている。
愚地 克己(おろち かつみ)

空手団体神心会のエース。そして愚地独歩の養子でもある克己は地下闘技場編におけるクライマックスで範馬勇次郎に敗れた独歩、さらには神心会の格闘技最大トーナメントにおける切り札でもあった。
「俺よりも強い」と独歩自ら言う克己の実力は身長186cm、体重116kg、ベンチプレスは300kgを超え、走れば100mを10秒台というもう非のうちどこのない身体能力が物語る。
しかしながら、お坊ちゃんだった克己が最大トーナメント編で花山薫や烈海王と死闘を繰り広げ、最凶死刑囚編でつっぱりあんちゃんに変貌し、野人戦争編においては周囲の想像をを大幅に裏切る形で覚醒する。
克己の必殺拳であるマッハ突き。これを進化させた「当てない打撃」でピクルと壮絶な闘いを演じるが、右腕をピクルに喰われ失ってしまうものの現時点での愚地克己マックスの闘いであり、まさに圧巻の一言だ。
アイアン・マイケル

プロボクシング世界ヘビー級チャンピオンであるマイケル。ボクシングこそ、世界ヘビー級王者こそ真の最強を自負し、参戦した格闘技最大トーナメント。
初戦のテコンドーの使い手李猛虎を粉砕するも、2回戦で柴千春との対戦はある意味相性が良すぎた!?
その後なんと「範馬刃牙」ではアリゾナ州立刑務所に収監されていて刃牙とも再会を果たしている。
柴 千春(しば ちはる)

現役バリバリの暴走族のトップ。
キングギドラの入れ墨を背中に刻み、その根性論、精神性でカリスマという言葉はこの男のためにある、そう思えてしまうほどのインパクトがある。
一切の訓練や準備をしないスタンスは花山薫と共鳴するところが多く、1回戦で柔道の畑中公平を撃破、2回戦アイアン・マイケルとの対戦前、花山の激励の言葉に気合いをもらうシーンは印象的である。
また、そのアイアン・マイケルとの「ファイテング・キッズ」同士のケンカバトルは刃牙シリーズでも10指に入るほどの迫力あるど突き合いを披露している。
以後、花山薫の事実上の舎弟となり、都度登場しており、範馬刃牙では花山の指示により刃牙との立ち合いを実行するも、相手にされないほどの実力差。
されどそのまま終わらないのが柴千春。らしさを発揮し、一矢報いる場面もあった。
三崎 健吾(みさき けんご)

少林寺拳法の使い手。この最大トーナメントに出るため、少林寺拳法が真の護身を為すことができるのかを試すため、自ら破門を申し出て出場した。
そう少林寺拳法は他流試合を禁止しているのだ。
とてもスタンダートでスマートな闘いぶりを披露し1回戦アメリカンプロレスのマイク・クインを翻弄し勝利する。
しかしながら2回戦では怪物ジャック・ハンマーに噛みつきを敢行された挙句、必殺のアッパーカットを食らい、まさしく宙を舞って敗れる。
ジャック・ハンマー(ジャック範馬)

カナダからやってきたピットファイター(ストリートファイター)。その名前から容易に想像できるように範馬勇次郎の息子でもある。
ベトナムでの戦争時、16歳だった勇次郎と出会った母ジェーンとの間に生まれるがその出産は獄中でのものだった。
母ジェーンを犯し、あげくに盾として利用した勇次郎を憎悪し、自らの手で屠(ほふ)ることを念願し、強さを求める執念は尋常でない。
理想の人体改造をめざす科学者ジョン博士との出会いでジャックの肉体は大きく変貌することとなる。
ドーピングとハードなトレーニングの繰り返しを実行し、キリギリスのような身体は筋肉を圧縮し搭載したようなボディへと変わり、圧倒的な身体能力を手に入れる。
狂気の沙汰のようなトレーニングを実行したジャックの武器は噛みつき(バイティング)でその咬筋力はヤシの実を噛み破ることが可能。
最大トーナメントでは決勝で刃牙に敗れ、傷ついた身体のまま勇次郎と闘い惨敗を喫し、「日に2度の敗北」を経験してしまう。
その後最凶死刑囚編ではシコルスキー、神の子激突編ではマホメド・アライJr、野人戦争編ではピクル、刃牙道では本部以蔵とファイトを見せている。
リチャード・フィルス

アメリカはシカゴのナイトクラブでバウンサー(用心棒)をしている。「地球一のタフガイ」のニックネームを持ち、そのタフネスさは折り紙付き。
最大トーナメントでは、1回戦で愚地独歩とウエスタン対決を行い、どっちがタフなのかを競う殴り合いで敗れる。
渋川 剛気(しぶかわ ごうき)

渋川流柔術の使い手。御年75歳、身長155cm、体重47kgの超小柄ながらその実力たるやまさしく達人。
合気を駆使し、相手の力を利用することの反作用効果で敵を倒すことを得意とする。小柄ながら達人の粋に達しているのはこれができることによる。ゆえに相手の力が強ければ強いほど反発力は大きい。
最大トーナメントでは1回戦でレスリングのロジャー・ハーロンを指一本で倒し、その後順調に勝ち上がっていったが準決勝でジャック・ハンマーに合気も通じず敗北する。しかしながらその際「真の護身」を開眼する。
その後、都度姿を見せ、刃牙ファミリーの一員となっている。
夜叉猿Jr.(やしゃざるじゅにあ)

刃牙と幼年編で闘った夜叉猿の息子。徳川光成により急遽、最大トーナメントに参加することになり、闘いを余儀なくさせられる。
加藤清澄の1回戦の対戦相手であったラベルト・ゲランを場外で倒し、加藤と対戦する。
その圧倒的なパワーで加藤をパンチ一発で倒すが、唐突に現れた愚地克己の攻撃に為す術もなく、殺されかけてしまう。
両親を範馬勇次郎に殺されたためのかたき討ちという名目で登場しているが、人間が仕組んだ犠牲者とみてとれなくもない。
天内 悠(あまない ゆう)

アメリカ合衆国大統領のボディカードを務めている。人を喜ばすことと倒すことは表裏一体を信条としている。
範馬勇次郎の目に留まり、「地上最強の生物のお墨付き」ということで途中から最大トーナメントに参戦する。
天内の最大の武器はノーモーションジャンプを駆使しての空中戦。1回戦では山本稔を翻弄し、瞬殺をしてみせる。
2回戦での愚地独歩との対決では長い手足を利用し、寝技で独歩の攻撃を封じて見せ膝を破壊する。
その際にこれ以上の攻撃は意味がないと宣言し、自分の勝利を認めるよう懇願したため、勇次郎が激怒し、鎖骨をへこませるほどのチョップを放ち、そして頭皮の一部が割けるほどの攻撃を受け、退場となる。
生きてはいるらしい。
アレクサンダー・ガーレン

最大トーナメントに参加しているファイターたちの中でトップともに言える身体能力を持つガーレン。
己の素の力のみでレスリングの世界最強王者となり、母国ロシアを深く愛し、国に忠誠を誓っている。
最大トーナメントでは途中より徳川光成の推薦枠という形で出場することとなる。
控室では柴千春を天井に突き刺してしまう怪力を見せ、推薦枠にふさわしい実力を見せるため、エキシビションでアナコンダを相手にレスリングを敢行し、勝利する。
3回戦でジャック・ハンマーと対戦するが、バイティングで指を引きちぎられ、抜き手でへし折った肋骨を心臓に叩き込まれて敗北を喫する。
御輿芝 喜平(みこしば きへい)

渋川剛気の師匠で、護身流合気柔術の開祖である。かなりの高齢ではあるが門下生でその実力でタメをはる人間はいないほどの実力者。
若き日の渋川はそんな御輿芝に挑み、裂ぱくの気合いで勝利する。以降、免許皆伝渋川流柔術の看板を立ち上げることとなる。
渋川剛気は自らに危機が迫りくるような時、都度登場し「真の護身」について御輿芝自らが語ったことを回想している。
ジェーン

ジャック・ハンマーの母であり、本名はダイアン・ニール。ベトナムで若き日の範馬勇次郎と接触し、彼を捉えることを指令された女傭兵として活動していた。
実のところ勇次郎には彼女の正体を把握されていて、作戦は失敗に終わり、同時に味方の部隊が壊滅される大きな原因をつくった罪で軍事裁判にかけられ投獄されることとなる。
勇次郎に正体を暴露され犯されたあげく妊娠をしてしまい、その子がジャック・ハンマーとなる。
ジェーンはジャックを獄中にて出産した。
最大トーナメント決勝において刃牙に対してジャックが自らの生い立ちを語る際に登場している。
ジョン博士

人体改造という科学の世界ではタブーともいうべきジャンルを追及していた博士。ジャック・ハンマーとの出会いで博士は自身の研究の成果を具現化させ、その成果に狂喜する。
一方、ジャックと言えば最強の肉体を手に入れるための渇望は日々高まり、越えてはならない一線を越えるしまうほどドーピングを実践してしまう。
それは神の領域を超えたものと博士は認識し、研究のデータを全て書き記した後、自らの命を絶つこととなる。
▼『バキ』《最凶死刑囚編》

シンクロニシティー。
虫の知らせを意味するこの言葉のようになぜか「最凶」の称号を冠たるにふさわしい死刑囚たちが東京に集い、刃牙たちとバトルを繰り広げる本編は正統派の格闘技がどこまで邪道に通じるのかを試されているかのようでもある。
てめぇら!かっこつけてちゃ奴らには勝てねぇぜっと言っているかのような全編となっている。
スペック

アメリカ人の死刑囚。
投獄させていたところは潜水艦で、それを刑務所として使用していた。
その残虐性は最凶死刑囚の中でも抜きんでている。まさしく何でもありで相手を殺傷させられるものは全て使い、そしてその使用する際の迅速性も半端ではない。
脱獄後、東京に姿を現したスペックは警視庁内にある収監牢を自らの根城として自由に出入りをする。
そんなスペックと闘うことになったのはあの花山薫。公園での壮絶なバトルは圧倒的としかいいようがないほど。
花山に敗れたスペックは身体を衰弱させ、本来の実年齢97歳の状態に戻ってしまう。まさに怪人・怪物である。
ドリアン

スペックと同じくアメリカ人の死刑囚。
脱走時、絞首刑執行を10分耐えて見せた。その際、居合わせた人間すべてを惨殺し逃走を図る。
東京に上陸してからは主に愚地独歩及び神心会との絡みがメインとなる。息子の克己や門下生の加藤清澄や末堂厚などを瀕死の状態にし、独歩とも複数回対戦している。
元々その正体と言えば中国拳法の海王の称号を得ているほどの実力の持ち主。その実力は十分すぎるほどであるにもかかわらず、武器の使用も躊躇なく実行する。
ライターに仕込んだ特殊繊維を使用した際には、独歩の手首を削ぎ落として見せた。
ラスト、烈海王に対して敗北を認めたのち自我を崩壊させ、精神が子供の頃に戻ってしまう。
ドイル

イギリス人の死刑囚。
電気椅子による死刑執行を耐え抜き、脱獄した。その際の瞬発力を活用しての打撃は相手の顔面を陥没させるほどの威力がある。
ドイルの特徴は全身武器化させた身体にあり、手や足、肘、膝などあらゆるパーツに刃物などの仕込みがあり、都度相手に攻撃を仕掛ける。
武器の使用に対して卑怯という概念は全くなく、躊躇することなく使用すればいい、そう言い切っている。
対戦者はロブ・ロビンソンに始まり、刃牙とも少しだけ接触を試みた。そして、ビスケット・オリバ、鎬昴昇、烈海王、愚地独歩や克己と多岐にわたる。
克己との奇妙な友情が芽生え、彼に幾度も倒される中、最後は自ら敗北を認めた。
シコルスキー

ロシア人死刑囚。
手、特に指の力に卓越した力を持ち、脱獄は過去弾道ミサイルの発射口として使用していた高さ100m越えのほぼ垂直の壁を登り切り逃走した。脱走途中ではアレクサンダー・ガーレンを屠っている。
シコルスキーの最大の武器は中指を突き出して作るナックルでの打撃で、打撃された箇所は切り裂かれたような状態になり、その痛みは決して小さなものではない。
東京に上陸し最初の餌食は猪狩完至で、顔面をクロスに切り裂かれ悶絶する。最後は小便をかけられるほどで猪狩の人生では最悪の屈辱となったに違いない。
なぜか範馬勇次郎の指示を受け、刃牙の彼女である松本梢江を拉致するがアジトを刃牙とオリバに襲撃され捕らえられる。
その後、ジャック・ハンマーなどと闘い、ラストは地下闘技場にてガイアの環境利用闘法になす術がなく、敗北を認めることとなる。
柳 龍光(やなぎ りゅうこう)

日本人死刑囚。身長は160cm以下で、最凶死刑囚で最も小柄ながらその実力は奥深い。
始終防弾ガラスで覆われた収監室で監視される柳だったが、必殺の空掌を駆使し、たやすく防弾ガラスを破壊し、監視を皆殺しにして逃走に成功する。
柳龍光の必殺武器は手のひらに真空状態を創り、相手の呼吸を止めてしまう空掌。これにより刃牙もあっけなく敗れることとなる。
技の多彩さでは最凶死刑囚のメンバーでも一、二を争うほどで、空掌を筆頭として、鞭打(べんだ)は読んで字のごとくで、極限まで脱力し手を鞭のように使い、相手に限りない痛みを与える技で刃牙もかつて幼児期に勇次郎に享受されている。
しかしながら柳の最も恐ろしい技と言えば空掌以上とも思える毒手。
自らの手を毒化させ、その手で攻撃し相手が傷を負うだけで筋肉や骨髄を犯し、死に至らしめる技で刃牙もこれに苦しめられ、死の一歩手前まで行くこととなる。
ラストは夜の公園にて本部以蔵と闘い、翻弄される。そして範馬勇次郎にあっけなく屠られ敗北する。
▼『バキ』《中国大擂台賽編》

地下闘技場最大トーナメントの中国版のようなこの大会は100年に一度開催される闘いのイベント。
世界一の人口を誇る中国を代表する達人たちを相手に、刃牙たちの活躍やいかに!?
郭 海皇(かく かいおう)

御年146歳。まさに生きる妖怪のような郭海皇はその容姿もシワが顔にある、そういった表現がぴったりの中国拳法界の重鎮。
枯れ枝のような容姿からは想像もつかぬほどの中国拳法でも究極と言える技、消力(シャオリー)を駆使する。
極限にまで達した脱力を応用し、その威力たるやコンクリートの分厚い壁さえ巨大なヒビをいれるほどの破壊力を擁する。
かつては筋肉隆々のパワータイプの格闘を重んじていたが、ある日「理」を備えた武術家と闘い敗れ、以降「肉を捨て理合いを手に入れること」を念願し、それが成就したのは齢90を過ぎてからのこととなる。
今回の擂台賽は範馬勇次郎を筆頭に刃牙、マホメド・アライJrなど異種格闘技の強者たちも参加し、海王たちは苦戦を強いられる。
そんな状況に危機を感じた郭海皇は「海皇の名を中国の外に出してはならない」を名目にしてグループ・マッチを勇次郎たちに提案し、了承を得て「地上最強の生物vs海皇」というスペシャルマッチまで実現させる。
ここでの登場以降都度顔を出し、時には神心会の門下生たちに指導まで行うこともある。
ビスケット・オリバ

キューバ系アメリカ人で、「ミスター・アンチェイン(繋がれていない)」と呼ばれ、その人間離れした筋肉を絶対的な武器とし相手を倒してのける。
その「住まい」はアリゾナ州立刑務所で、贅を尽くした日々の食事、豪華なインテリア、蔵書の数も図書館のごとくで、何につけ贅沢そのものとなっている。
中国大擂台賽編から本格的に登場したビスケット・オリバ。グループ・マッチでは龍書文
と対決し、筋肉の愛を武器に勝利している。
後にアリゾナ州立刑務所にて刃牙と超絶バトルをし、敗れている。
劉 海王(りゅう かいおう)

名門白林寺の総帥である劉海王は烈海王やドリアンの師匠でもある。
100歳を越えてもなお、その格闘者としての実力は衰えることなく、今回の大会にも名を連ねていた。
しかし、初戦で範馬勇次郎と闘い、無念の敗北を喫したうえ、顔の皮膚をそがれている。
龍 書文(ろん しょぶん)

郭海皇の息子、郭春成の友人でもある龍書文。
きつい三白眼は見ただけで絶対闇社会のお人とわかる風貌で、できるなら一緒にいたくない人物とお見受けしてしまう。
台湾での擂台賽で連続優勝を成し、闇社会にスカウトされ、それ以降25年何でもありのバァーリ・トゥードで無敗を誇る天才。
得意な技は抜拳術。居合いをイメージしたその拳法はハンドポケットのまま腰を切るというスタイルで最短・最速をもって相手に打撃を放つ。
ビスケット・オリバとの闘いでは頭突きで顔面をへこまされ、指を破壊されても抜拳術を行う執念がすごかった。
郭 春成(かく しゅんせい)

郭海皇が120歳の時にできた息子で、「凶獣・春成」の異名があるかなり凶暴な性格の持ち主。
範馬勇次郎がそのニックネームまで知っていたのだからそれなりの実力はあると思われたが、柳龍光の毒手から復活を遂げた刃牙にあっけなく瞬殺される。
親父の郭海皇からは敗れた際に「お前、ほんとに俺のせがれか?」「武から身を引け」と言われる始末。
範 海王(はん かいおう)

李海王の兄で、拳王道の使い手。
グループ・マッチでマホメド・アライJrと対戦した。特にこれっというキャラクターを出す前に負けてしまう。
「ボクシングには蹴り技がない」など、欠点を指摘するもアライJr.の進化したボクシング、蹴り技が存在する「モハメド・アライ流拳法」の前にノックアウトされた。
李 海王(り かいおう)

薬硬拳の使い手で、柳龍光が使ったあの毒手を用いる。その柳の毒手で瀕死の状態となった刃牙と闘い、毒をもって毒を制することに利用される形で敗れてしまう。
簡単に敗れ去ってしまう海王たちの中で、いくら刃牙が瀕死状態だったとはいえ、善戦したといえる李海王。
その実力は海王の中でもかなり上位と思われた。
楊 海王(よう かいおう)

金剛拳の使い手。
金剛=ダイヤモンドをイメージするその拳法は自らを砲弾や台風での滝行などにより鍛え上げ、金剛化し完成させたもの。
あらゆる打撃などに耐えられることを想定し、自信満々でビスケット・オリバと対戦をするも潰されて撃破される。
寂 海王(じゃく かいおう)

空拳道の使い手で、海王の中で唯一の日本人。
支配下の門弟は全国に24,000人以上いると自ら言い、その指導者たるべき格闘家をスカウトをもしている寂海王。
グループ・マッチでは烈海王と対戦し、さっそくスカウト営業を敢行している。烈に敗れはするものの、すかさずスカウトを試みるところを見ると、どこまでが真の実力なのか不明な点も多い。
孫 海王(そん かいおう)

節拳道の使い手。
手にはめていた指輪を全て破壊する握力は相当なもので対戦者の烈海王に己の戦力について自信を語っているが、あっけなく敗れ去る。
あまりのあっけなさに烈自身、「海王とはこんなものなのか」と海王という定義に疑問を持つありさま。
▼『バキ』《神の子激突編》

史上最強の生物・範馬勇次郎の子である刃牙と、伝説のボクサー・マハメド・アライの子であるマホメド・アライJr.、二人のサラブレッドが1人の女性を巡り、激突する!
マホメド・アライ

もはや生きるレジェンドとも言うべき存在のマハメド・アライ。世界ヘビー級チャンピオンだった彼の究極の目標はモハメド・アライ流拳法の完成だった。
戦争参加拒否をしたことで投獄を余儀なくされ、その完成は為せなかったが息子であるアライJrがその意思を継ぎ完成させた。
モデルはもちろんあのモハメド・アリ。
アライJrが刃牙と対戦する前、息子を叱咤激励し、いくつもの助言や対戦を繰り返した。
マホメド・アライJr.

マホメド・アライの息子でマホメド・アライ流拳法の使い手。
一見ただのスピィーディーなボクシングだけではないかと思ってしまうが、その実異種格闘技に絶対に必要な全局面性を充分に満たすテクニックや機能性を持っている。
大擂台賽の後、日本に赴き刃牙との対戦を果たし、敗北を喫している。ここでは刃牙の彼女である松本梢江に結婚を迫っているのがプレイボーイ的な面もあるアライJrらしい。
▼『範馬刃牙』《超絶監獄バトル編》

刃牙、前科者に!?
大胆にもアメリカ大統領を拉致し、大統領との交渉でアリゾナ州立刑務所に収監された刃牙。そこに待っていたのはビスケット・オリバだった!?
刃牙とオリバの対決までを描く本編は、主役はオリバ。オリバvsゲバルをはじめ、彼のプライベートな一面も描かれ、他の刃牙シリーズとは一味違う展開が興味深い。
J・ゲバル

アメリカ・アリゾナ州立刑務所でビスケット・オリバの後釜と称され、「ミスター・セカン」と呼ばれている。
この「セカン」はNo.2という意味ではなく、2人目のアンチェイン(繋がれざるもの)という意味である。
元々、その正体は一国の主であり、その国を築くために、海賊をしていたこともある。口癖は「死ぬにはいい日だ」。
アリゾナ州立刑務所に入ったのは打倒ビスケット・オリバのためで、優雅な生活をしながら刑務所を己の国のごとく仕切るオリバに敗北を与え、追放させることをもくろんでいた。
そのビスケット・オリバとの対戦は惜しくも敗れてしまったが、対戦内容には満足し、脱走を試みて自らの国に帰っていく。
唇(リップ)・歯(トゥース)・舌(タング)

三人を合わせて「マウス」と呼ばれる一卵性三生児の看守たち。
収監されているアイアン・マイケルを無傷で娑婆に出さないため、アリゾナ州立刑務所長マイケル・ホールズから命を受け、刺客としてマイケルを強襲した。
1人では大した戦力ではないが、一卵性三生児の特性を活かした三身一体の攻撃は、元チャンピオンのマイケルを圧倒するほどの脅威を持つ。
ホールズから「キング・オブ・コンビ―ネーション」という異名で称賛されている。
もう一歩でマイケルの拳を奪うところまで追いつめたが、ゲバルの参戦で作戦は破綻し、本気になったゲバルに敗北する。
マリア

アリゾナ州立刑務所に暮らすビスケット・オリバの彼女。
かつては美人で知られていたが、病のため服用した薬の副作用で肥満化が進み、今では単独では歩行ができないほどになってしまった。
見た目性格はきつそうだが、オリバを深く愛しており、時に見せる慈愛の表情が美しい。
オリバ曰く、この身体はマリアを抱きかかえて運ぶために作った身体なのだ、と言ってのけるシーンはグッドっ。
▼『範馬刃牙』《野人戦争編》

原始の時代。白亜紀最強のファイターが現世によみがえり、人は彼をピクルと呼んだ。かつて恐竜を捕食し、無敗を誇る屈強の戦士だ。
そのピクルとの対戦を望み集う地下闘技場戦士たち。果たして彼らはピクルを倒すことができるのか!?
ピクル

アメリカ合衆国コロラド州の岩塩層から発見された古代白亜紀の原人。仮名として『ピクル』と呼ばれている。
2mを超える身長に加え、現代人より遥かに頑丈で巨大な骨格、そして獣並みの鋭い犬歯を持つ。言葉を話すことはできないため、心の内を恐竜たちなどになぞらえて表現することが多い。
白亜紀の頃、恐竜たちを自らの肉体で挑み勝利し、常食していたほどの戦闘能力を持っており、ピクルの生きる基本にあるのは「闘いに勝利し、食べること」なのである。
現代に蘇ったピクル。アメリカから日本に移送した際に空港でいきなりレポーターの女性にレイプを敢行、周囲の人間に衝撃を与える。
在日米軍基地内での監視を余儀なくされた際には刃牙を含むグラップラーたちが「ピクルと闘う」を共有し基地内に集結、範馬勇次郎とピクルが絡む場面もあった。
その後、東京ドーム地下闘技場に場を移し烈海王、愚地克己、ジャック・ハンマー、そして範馬刃牙とバトルを繰り広げる。
対戦相手により、己の身体能力を発揮し、グラップラーたちの攻撃を寄せ付けることなく勝利していくピクル。とりわけ烈が片足を食われ、克己が腕を失うという惨事も起こっている。
そのピクル、刃牙道でも登場し、宮本武蔵ともバトルを繰り広げる。
「肉の宮」と武蔵から言われるほどの筋肉の凄さを称賛されたが、武蔵の刃に切り刻まれ戦意喪失。最後は本部以蔵に駆け寄り、助けを求めている。
アルバート・ペイン

ノーベル化学賞を受賞したことがある天才科学者。1億9000万年もの間、氷漬けとなっていたピクルを完全な状態で蘇生させることに成功した。
ピクルが来日した際に行動を共にし、様々な分析や調査をリードする。
ピクルの本質に関しては誰よりも理解をしている人物と言え、ビクルを人類の財産と言っているほど。
徳川光成の「強い奴が闘うのを見たい」という思想に違和感を持っており、ピクルを闘いの道具として利用し、生命を落とすような危険にさらすことを嫌っている。
▼『範馬刃牙』《強者たちの闘い編》

烈海王がボクシングの世界に挑み、そのポテンシャルの高さでボクシング界の強者たちを倒していく姿を描く!
まさに烈海王が主役の特別編!
深町 元一(ふかまち げんいち)

烈海王がボクシングに挑戦した際にジムに入門の許可をしたコーチ。
烈の行動に反発をしているものの、その技術や強さには興味を持ち、実力を認めている。
アメリカまで烈に同行し、試合ではセコンドを勤めている。特に彼の憧れでもあるスモーキン・ジョーと烈の闘いでは、セコンドという立場にいられる幸運に感謝していた。
麻仁 アキオ(まに あきお)

OPBF(東洋太平洋)Jrウェルター級チャンピオン。アマチュアを含む全試合に負けを知らず、プロにおいては1ラウンドで14試合すべてにおいてKOを演じている強者。
烈とのスパーリングでは全く相手にされずに倒されている。
カイザー

観衆が常にそそられるマッチメイクを施してきた一流の興行プロモーター。
烈とはWin-Winの関係で、元世界ヘビー級チャンピオンのアンドレイ・ワーレフやジョー・クレーザーとのマッチメイクをし、その結果は大成功に終わっている。
烈海王の最後のマッチメイクとして、世界最速のスプリンターからボクシング界に転身し、世界ヘビー級チャンピオンまで上り詰めたウィルバー・ボルトとの一戦を組む。
ジョー・クレーザー

世界ヘビー級チャンピオンに最も近いポジションにいる玄人好みのボクサー。
過去、試合中に一度も後退したことがなく、相手にひたすら追いすがり、まとわりつくような戦術が煙のようだと言われ、「スモーキン・ジョー」の異名で呼ばれている。
烈とのファイトでは善戦はしたものの、烈の一本拳をもってKOされた。
ウィルバー・ボルト

4団体統一世界ヘビー級チャンピオン。ボクシングに転身する前は、陸上100m走において9.49秒という驚異のタイムをたたき出した世界最速の王者でもあった。
チャンピオンとして烈vsクレーザー戦を観戦し、烈の次の対戦相手であることが示唆されていた。
烈との対戦描写はほぼなかったが、列が勝利したことが刃牙道において会話の中で確認されている。
キャラクターのモデルは、オリンピック男子100mと男子200mで3連覇を果たした史上最速の男『ウサイン・ボルト』。
▼『範馬刃牙』《地上最強の親子喧嘩編》

刃牙シリーズのクライマックス編と言うべき本編。
刃牙と勇次郎による本気の親子喧嘩を描き、ある意味ここでグラップラー刃牙以来続く刃牙と勇次郎の親子の物語が成就するものとなっている。
範馬 勇一郎(はんま ゆういちろう)

範馬勇次郎の父親で、刃牙との親子喧嘩の真っ最中に突如として出現したがすでにこの世の人ではない。
身体能力は勇次郎に勝るとも劣らない勇一郎。その武勇は太平洋戦争終了後も単独で抵抗を示し、米軍に本気で原子爆弾の使用を検討されたほど。
最も威力のある持ち技は「ドレス」とアメリカ海兵隊から恐れられたもので、人間をヌンチャク代わりに振り回す絶技。
勇次郎はこの技で刃牙を翻弄している。
範馬勇次郎の母
範馬勇次郎にも母がいたっ!!生きてりゃ、当たり前。そりゃそうだが、おもわずそう思ってしまう。
そんな驚きを隠せなかった母親の登場だったが、どのようなことで勇一郎と関係を持ち、勇次郎を授かったのかは不明。
生まれる前から、そして生まれてからも勇次郎からその所作を強要され、驚愕する母。後日、出家をしている。
▼『刃牙道』

勇次郎との地上最強の親子喧嘩以来、退屈に苛まれていた刃牙は、その退屈を払拭するため、過酷なトレーニングを繰り返していた。
一方、 強さに焦がれる徳川光成はスカイツリー地下で秘密裏に神に背く大実験を行っていた。
その内容とは、かつて「天下無双」の名を轟かせた大剣豪・宮本武蔵のクローンを生成し、現代に蘇らすことだった!?
現代に蘇った本物の”宮本武蔵” を相手に、刃牙をはじめとした近代格闘技の強者たちは通用するのか、必見!!
宮本 武蔵(みやもと むさし)

戦国の時代を生き抜き、江戸時代当初「天下無双」(他に並ぶものなし)とたたえられた伝説の武将であり、兵法者が宮本武蔵。
徳川光成が総力を結集し、熊本県に現存した宮本武蔵のミイラよりDNAを抽出、クローンを作成し、さらに光成の姉である徳川寒子(さぶこ)の降霊術で魂を下ろされたことで
完全復元を果たした。
稀代の兵法者。兵法とは戦場における格闘術、戦術など戦に関わる全ての要素を総称したもので、武蔵はそのトップ・オブ・トップスと言える。
それゆえ二天一流、いわゆる二刀流の使い手ではあるが、剣術のみならず、素手のみでの戦闘力も天下無双。
そんな武蔵に現世の達人たちが挑戦をしていく中、誰が武蔵を破るのか!?
徳川 寒子(とくがわ さぶこ)

徳川光成の実の姉。口寄せという自分の身体に霊を呼び、その霊の代弁をする能力を持つ霊媒師。
武蔵に魂を吹き込み、現世に完全復活をさせた功労者でもある。刃牙道においてキーマンともなるべき存在となっている。
本編のラストでも重要な役割が待っている。
三輪 猛丈(みわ たけじょう)

全日本剣道選手権で4連覇を果たしている現代剣術の実力者。剣道七段。階級は巡査部長。武蔵と立ち合い、「竹刀vs剣」を予想するも、武蔵の竹刀一太刀で意識を失い、敗れる。
佐部 京一郎(さぶ きょういちろう)

今現在の日本において並ぶ者なき剣法家。斬殺数は20人を超えており、「人斬りサブ」という異名を持つ。
かつて、修行中の身であった若き日の愚地独歩と対戦したことがある。
光成の計らいで武蔵と対峙することになるが、剣を抜く間もなく意識の上で切られ、負けを認める。
サム・アトラス

アメリカのとある格闘技のヘヴィ級チャンピオン。『パウンド・フォー・パウンド(全階級を一階級に見立てて最強)』と呼ばれている。
刃牙と勇次郎の親子喧嘩を観て、刃牙と戦うために太平洋を渡り、地下格闘技場で刃牙と対戦するが、一瞬でノックアウトされる。
野々村 仁(ののむら ひとし)

宮本武蔵のクローンを造り出すプロジェクトのチームリーダー。
ジョン・ホナー

古生物学者。ティラノサウルスの化石からDNAを抽出した功績を光成に買われ、宮本武蔵のDNA抽出に協力し、成功する。
▼『バキ道』

刃牙シリーズ最新作の《バキ道》。現在、少年チャンピオンにて絶賛連載中。
古代、大和の国において、現代の大相撲へと繋がる角力の源流とされる営麻蹴速との大一番で勝利した日本最古の最強カ士・野見宿調。
その男の称号を継いだ二代目・野見宿禰が現れ、米国最強の怪物ビスケット・オリバをあっさりと倒してしまう。
刃牙は古代大相撲を相手にどう立ち向かうのか!?
二代目・野見宿禰(のみの すくね)

バキ道におけるキーマンとなる力士で身長2m体重200kgを超える巨体でありながらその身体能力は超絶。
いずれは対戦することとなろう大相撲の横綱よりもその実力は上を予想させる。刃牙と地下闘技場で闘い、光成にもその実力のほどを見せつけた。
その後、刃牙たちとチームを組み大相撲チームとの決戦が近し。
初代・野見宿禰(のみの すくね)

古代、大和の国におけるの最強カ士。二代目・野見宿禰の祖先にあたる。
営麻蹴速と『力比べ』を行い、圧倒的な勝利をおさめた。
営麻蹴速(たいまのけはや)

古代、大和の国で『剛力』において世に並ぶ者なしと言われていた力自慢。
自分の力に自信を持っており、自らの領地をかけた『力比べ』を野見宿禰と行い、あっけなく敗れる。
零鵬(れいほう)

大相撲の現役・横綱。身長195cm、体重160kg。
巨鯨(きょげい)

大相撲の現役・大関。身長231cm、体重290kg。
猛剣(たけつるぎ)

大相撲の現役・関脇。身長177cm、体重161kg。
獅子丸(ししまる)

大相撲の現役・関脇。身長181cm、体重181kg。
炎(ほのお)

大相撲の現役・小結。身長165cm、体重97kg。
鯱鉾(しゃちほこ)

大相撲の現役・前頭筆頭。身長190cm、体重151kg。
岩浪 混沌(いわなみ かおす)

大相撲の力士たちの実力を試すためのエキシビションで、横綱・零鵬と対戦した格闘家。身長181cm、体重102kg。
貝沼 文也(かいぬま ふみや)

大相撲の力士たちの実力を試すためのエキシビションで、小結・炎と対戦した格闘家。身長179cm、体重97kg。
猪田 火飲(いのだ かのん)

大相撲の力士たちの実力を試すためのエキシビションで、大関・巨鯨と対戦した格闘家。身長189cm、体重110kg。
桑田 巧美(くわた たくみ)

大相撲の力士たちの実力を試すためのエキシビションで、関脇・猛剣と対戦した格闘家。身長184cm、体重88kg。
▼最後に
さすがに連載開始から28年以上にわたり連載を続けるだけにちょっとやそっとでは終われない登場人物の紹介。
この通りの長い長い説明となってしまった。
途中で飽きてしまった人はいないだろうか。それが何よりも心配です。しかしながら、それもこれも刃牙を愛すればこそ。
ぜひ、この記事を参考にしていただき、連載中のバキ道を読んでみっか、なんて思っていただければこのうえない喜びとなり、かきあげた甲斐があるってものです。
バキシリーズ、おもしろいっ。
ツッ!!