『武装錬金』の作者としても知られる和月伸宏が原作を務め、1994年から1999年まで週刊少年ジャンプ連載していた大人気漫画『るろうに剣心』。
幕末から明治時代初期の日本を舞台に、伝説の剣客”人斬り抜刀斎”として恐れられていた主人公・緋村剣心が、出会いや戦いを通して新時代での生き方を模索していく姿を描いた作品です!
2021年10月時点で、既に完結している『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』はコミック全28巻で発売されており、シリーズ累計7200万部を突破しています!
さらに、アニメ、劇場版、実写化、舞台化などを経て、現在は続編にあたる『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』がジャンプSQで絶賛連載中です!
今回は、そんな大人気作品『るろうに剣心』の登場人物(キャラクター)を一覧にしてまとめてみました!
[itemlink post_id=”21235″]目次
- ▼登場人物(キャラクター)の一覧
- 緋村 剣心(ひむら けんしん)
- 神谷 薫(かみや かおる)
- 相楽 左之助(さがら さのすけ)
- 明神 弥彦(みょうじん やひこ)
- 高荷 恵(たかに めぐみ)
- 四乃森 蒼紫(しのもり あおし)
- 巻町 操(まきまち みさお)
- 斎藤一(さいとう はじめ)/藤田五郎(ふじた ごろう)
- 比古清十郎(ひこ せいじゅうろう)/新津覚之進(にいつ かくのしん)
- 雪代巴(ゆきしろ ともえ)/緋村巴(ひむら ともえ)
- 柏崎念至(かしわざき ねんじ)/翁
- 鵜堂 刃衛(うどう じんえ)
- 武田 観柳(たけだ かんりゅう)
- 志々雄 真実(ししお まこと)
- 瀬田 宗次郎(せだ そうじろう)
- 佐渡島 方治(さどじま ほうじ)
- 悠久山 安慈(ゆうきゅうざん あんじ)
- 沢下条 張(さわげじょう ちょう)
- 駒形 由美(こまがた ゆみ)
- 雪代 縁(ゆきしろ えにし)
▼登場人物(キャラクター)の一覧
緋村 剣心(ひむら けんしん)


CV.涼風真世、実写版:佐藤健、身長:158cm、体重:48kg、生年月日:1849年(嘉永2年)6月20日、出身地:不明
本作の主人公。見た目は短身痩躯の優男。赤髪、左頬に十字傷が特徴。廃刀令下の明治の世でも佩刀しては警官に追いかけ回されていたりしているが、その刀は峰と刃が逆になっている「逆刃刀」であり、人を殺傷するためのものではないため、顔が知られるようになると特に追求はされなくなる。
物腰柔らかく朗らかで間が抜けているようにも見えるが、そんな現在の姿に反し、かつては長州派維新志士として修羅さながらに殺人剣を振るい、数多の佐幕派の要人を殺害してきた過去がある。
当時は「緋村抜刀斎」と呼ばれ、今でも伝説の人斬りとして語り継がれており、当時を知る者には「緋村剣心」ではなく「人斬り抜刀斎」と認識されている。
「流浪人」を自称し、全国を旅しながら人助けをしていたが、神谷薫や明神弥彦との出会いをきっかけに、神谷道場に居候することとなった。
幼名は「心太」という(しんた、と読む。ところてんではない)。両親を流行り病で亡くし人買いに連れられていたところを野盗達の襲撃に合い、偶々通り掛かった比古清十郎によって助けられた。
非常に心根が優しく、人買いや野盗達の墓まで作って弔った姿を見て、比古は「剣心」という名と飛天御剣流を彼に授けた。
剣心14歳の折り、乱世に苦しむ人々を救いたいという使命感に逸り、飛天御剣流の「絶大な力を悪用させないよう、どの派閥や勢力にも加担しない自由の剣である事が望ましい」という理に反発、師匠の比古と一晩中大喧嘩を繰り広げ袂を分かつ。
人斬り抜刀斎としての人格が顕著になると、一人称が俺になり、おろなどの口癖も消える。「不殺」の誓いの箍が外れ、逆刃を反し殺人剣を振るうようになる。京都編の終わりでおろ口調が戻ったことでいつもの剣心が戻ってきたと喜ばれた。
人斬りとして生きた罪悪感に苦悩したり、技の冴えが鈍る描写がある。薫が人質に取られた時に激昂し人斬りに戻りそうになったり、雪代縁の謀りごとにより薫が死んだと思わされた時に廃人同然となったりした。
過去の行いから、恨みを持たれたり危険視され命を狙われることもあるが、働きとしては陸軍要職に就いていてもおかしくないものである。また、生来の心根の優しさやくぐってきた修羅場の分だけ人に深く優しく接しており、慕う人も後をたたない。
モデルは幕末に実在した人斬り河上彦斎。
神谷 薫(かみや かおる)


CV.藤谷美紀、実写版:武井咲、身長:155cm、体重:41kg、生年月日:1862年(文久2年)6月、出身地:千葉県
本作のヒロイン。”人を活かす剣”を教える神谷活心流の師範代を担い、父亡き後の道場を守ってきた。その美貌と剣術の腕から「剣術小町」と呼ばれている。
本来剣術の腕前は日本有数のものだが、剣心をはじめ周囲がバケモノクラスのため、主戦力扱いされていない。しかし、神谷活心流を使いこなし十本刀の一人を倒すほど実力は高い。体術、武器の知識に明るい。
活発で正義感が強く、短気な一面があり、酒癖がかなり悪い。さらに料理が壊滅的に下手で、なぜか特に必要も無いのに重い米や調味料を一度に買う傾向がある。
一方で、実質稼ぎの無い剣心や弥彦、左之助を養っているしっかり者でもある。祖父の描いた水墨画を売ったり、出稽古で収入を得ている模様。対して家事全般を引き受ける剣心は主夫兼用心棒といったところ。
道場の危機を剣心に救われ、剣心が人斬り抜刀斎と知っても構わず受け入れた。鵜堂刃衛に拉致され、心の一方をかけられたが、剣心を人斬りに戻さないために自力で解いた。
剣心が流浪人に戻ることを恐れ、京都へ旅立つ剣心から別れを告げられた時は酷く寝込んでしまったことがある。しかし、これは剣心が唯一別れを告げた人だということでもある。
非常に芯が強く面倒見が良い。弥彦に対しては弟のように接し、自らを監禁している敵であるはずの雪代縁の様子を放っておけず、食事を作ってやったりした。(しかしやはり「……不味い」と呟かれた)
モデルは坂本龍馬の恋人千葉佐那。
相楽 左之助(さがら さのすけ)


CV.上田祐司、実写版:青木崇高、身長:179cm、体重:71kg、生年月日:1860年(万延元年)2月、出身地:長野県諏訪
直情的な熱血漢。気っ風の良い兄貴肌の人物で、慕う舎弟も多い。服の背中に「惡(悪一文字)」を背負う。
元々は赤報隊の準隊士だったが、尊敬していた赤報隊隊長・相楽総三が維新政府によって汚名を着せられ処刑されて以降、維新志士や明治政府を憎み、明治政府に与していた緋村剣心に戦いを挑んだ。相楽の姓は相楽総三が由来。
「喧嘩屋・斬左」として、かつては巨大な斬馬刀を使って喧嘩屋をしていたが廃業。その後、収入が無いため神谷道場の世話になったり、赤べこでツケにしてもらったりして食べている。
巨大な斬馬刀を振り回す怪力と、寸鉄や鉄球を頭部に受けても怯まない驚異の頑丈さを持つ。短気で直情的なことから、頭脳派キャラからは馬鹿・阿呆扱いされることがあるが、鋭い洞察力を見せることもある。
例えば、憎む剣心との戦いのため2週間かけて京都に行き来歴を調べるなど、喧嘩相手のことを調べ戦い方を考えるという冷静さを持つ。
京都に向かう途中で出会った悠久山安慈により、破壊の極意である『二重の極み』を習得するが、安慈のように全身では使えず、右手正拳のみしか使えない。
しかし、その後の応用力はすさまじく、安慈との闘いでは、二重の極みに対して自身の身体に二重の極みを打ち込み、相殺するという荒業をやってのけた。
さらに、京都編終盤では、左之助が元々特技としていた、大男を一指で倒せるほどの指弾五指分を上乗せして『三重の極み』を生み出している。
だが、この三重の極みには代償(右拳に重大なダメージ)が伴い、その後は二重の極みを撃てなくなるが、左手を添えて衝撃を両腕に振り分ける『二重の極み 改良型』を編みだす。
ちなみに、右拳の損傷以外にも怪我が絶えないため、よく高荷恵の世話になっている。モデルは新撰組の原田佐之助。
明神 弥彦(みょうじん やひこ)


CV.冨永みーな、実写版:大八木凱斗、身長:128cm、体重:23kg、生年月日:1868年(明治元年)8月、出身地:東京府
東京府士族の少年。明治維新の混乱によって孤児となった後、ヤクザに拾われ、スリとして働かされていた。本人としては不本意だが、このスリの技能で味方を救ったこともある。
薫とは姉弟のような関係で、弥彦が薫をぶすと言って薫が怒るようなこともあるが、お互いフラットに支え合っている。不味いと評判の薫の料理も弥彦は文句を言わずに食べている。
プライドが高く子供扱いを嫌う。目上の者に対しても物怖じせず、敬語で話すことはほぼ無い。早く一人前の男になるために血が滲むような努力も怠らない。
若年ながら、常人離れした精神力・身体能力、剣才を発揮し成長している。また、見取り稽古では剣心の飛天御剣流の技をいくつか真似している。
弱者を守るため、敵わないような相手にも果敢に挑んでいく勇気を持ち、蒼紫や斎藤も彼の胆力を評価している。
失敗すると即死もあり得る神谷活心流の奥義を、その度胸と血の滲むような努力の末に習得し、強敵達を打ち破っていく。
後に塚山由太郎と共に神谷活心流道場師範代を務め、「日本二」を自称(日本一は剣心とのこと)。剣心と左之助から、それぞれ逆刃刀と「不殺」の信念、「悪一文字」の生き様を受け継いだ。
高荷 恵(たかに めぐみ)


CV.土井美加、実写版:蒼井優、身長:166cm、体重:45kg、生年月日:1857年(安政4年)12月、出身地:会津
この時代では非常に稀な女医。家族ごと脱藩するほど西洋医学に心血を注ぐ名医家・高荷家の娘。
会津戦争で家族は死別もしくは行方不明になり、一人上京するも、悪徳貿易商・武田観柳に才能を悪用され、監禁の下阿片を作らされていた。
最初は、武田観柳から逃げるために剣心を利用しようと近づいたが、逆らえば神谷道場を焼き討ちにすると脅され、決死の覚悟で武田観柳を討とうとするも、護衛として雇われていた四乃森蒼紫に阻止される。
剣心らによって救い出された後は、阿片密造の罪を償うため、診療所で人々を救うことを決意する。
そのため、京都編では留守番だった。剣心達が心配で診療中に上の空になってしまったこともある。
医学の知識と経験から、技を行使する剣心や左之介の身体の異変について指摘することが多い。
気丈な性格で、高飛車かつ蓮っ葉な物言いで言語の訛りを隠しているが、分かる人には見破られている。
剣心に想いを寄せているが、剣心が大切におもっている恋敵である薫を気にかけ、からかいながらも落ち込んでいる時に叱咤激励するなどしている。
左之助や薫、斎藤一からは女狐と呼ばれるほど人をからかうことが好き。
四乃森 蒼紫(しのもり あおし)


CV.安原義人、実写版:伊勢谷友介、身長:182cm、体重:72kg、生年月日:嘉永6年(1853年)1月、出身地:東京府
江戸幕府の諜報部隊を務めた『隠密御庭番衆』の最後の御頭。幼い頃から隠密として厳しい修練を積み、弱冠15歳で御庭番衆の御頭を継いだ天才。見た目はいわゆるミステリアスな美形キャラ。
性格は冷静かつ徹底した現実主義者であり、寡黙で無表情なため誤解されやすいが、実は情に篤い一面を持つ。
明治政府によって御庭番衆が解散させられた後、自身は要職が用意されていたが、異形故に戦いに身を置くしか生きる術のなかった4人の部下達と共に武田観柳の用心棒を務めていた。
御庭番衆こそが最強であることを示すため、剣心(伝説の人斬り抜刀斎)に戦いを挑むも敗北する。その上、部下たちは裏切った観柳の機関砲から身を挺して青紫を守り、死亡してしまった。
以後、死んだ部下の墓前に最強の二文字を添えるため、剣心(人斬り抜刀斎)を倒すことを目的とした修羅と化す。
しかし、それでも心の奥底に情は残っており、元仲間の柏崎念至(翁)に刃を向けるが、死に至らない程度に無意識に手加減をしていた。
京都編では、剣心と戦うために志々雄真実と同盟を組み、剣心と再戦を経て御庭番衆御頭・四乃森蒼紫としての誇りを取り戻す。
その後は剣心達に手を貸すようになり、『人誅編』で剣心が廃人になった際には、隠密としての知識・経験から雪代縁の策謀を暴き、剣心復活のキーパーソンとなった。
巻町操への恋愛感情については不明(無表情で感情が現れにくいため?)だが、剣心との再戦の際、操の話題で揺さぶられたり、「帰りを待つ者」と認識していたりなど、大切な存在として見ている模様。
武器は小太刀を用い、「御庭番式小太刀二刀流」を独学で極めている。モデルは新撰組の土方歳三。
巻町 操(まきまち みさお)


CV.桜井智、実写版:土屋太鳳、身長:149cm、体重:37kg、生年月日:1863年(文久3年)11月、出身地:不明
御庭番衆先代御頭(蒼紫の師匠)の孫娘。年頃の娘だが膝を出す衣装で飛び回る、男勝りで元気な少女。
路銀をなくして悪党相手に追剥をしていたところ、京都に向かっていた剣心に見咎められ、同行することになった。
薫不在の間の代理ヒロインとして、剣心に恋しない女の子をコンセプトとして作られたキャラクター。剣心には内心、年頃の娘が膝を出すなと突っ込まれているが全く意に介していない。
一応は御庭番衆のくノ一であり、追剥をするに際して色仕掛けを試みたこともあるが、幼児体型が災いして外套を取り払った瞬間、賊達があからさまに興味を失うなど、本人も年相応に見えないのがコンプレックス。
道中訪れた新月村での一件で志々雄一派の残虐さを目の当たりにし、剣心に力を貸すようになる。
御庭番式苦無術と、般若譲りと言われる御庭番式拳法を使いこなす。また、感情の高ぶりにより、般若直伝といわれる「怪鳥蹴り」を使える。
蒼紫を慕っているが、修羅となった蒼紫が翁に致命傷を負わせたことから、自ら「御頭」になること、蒼紫は倒すべき相手であることを宣言する。
しかしその後、実際は蒼紫はまだ修羅にはなりきっておらず、必ず連れ帰ると剣心が約束した時は涙を零した。
ちなみに、彼女の長い三編みは動きを良く見せるためにデザインされた。
斎藤一(さいとう はじめ)/藤田五郎(ふじた ごろう)


CV.鈴置洋孝、実写版:江口洋介、身長:183cm、体重:71kg、生年月日:1844年(天保15年)1月1日、出身地:東京府
実在の人物で、元・新選組三番隊組長。維新後は「藤田五郎」という名で警視庁で警官として勤務している。階級は警部補だが、その裏では政府の密偵として暗躍している。
性格は非常に冷徹かつ無愛想で、口癖は「阿呆」。しかし、辛辣ながらも気遣いを見せることもある。実は史実通りに妻がおり、剣心と操からは非常に驚かれた。
京都編中盤から紙巻き煙草がトレードマークになるほどのヘビースモーカーとして描写されている。
抜刀斎時代の剣心とは「悪・即・斬」の正義を共有していたが、明治以降の剣心には苛立ちや失望を見せる。しかし、京都編や人誅編では相容れないながらも共闘する。
剣心とはいつか決着をつけたいと望んでいたが、「人斬り抜刀斎」ではなくなった剣心との決闘は拒否している。
代表的な必殺技である「牙突」は、作者曰く、史実の斎藤の得意技「左片手一本突き」を少年漫画風にアレンジしたもの。
比古清十郎(ひこ せいじゅうろう)/新津覚之進(にいつ かくのしん)


CV.池田秀一、実写版:福山雅治、身長189cm、体重87kg、生年月日:1836年(天保7年)10月、出身地:京都府
十三代目飛天御剣流継承者で緋村剣心の師匠。「比古清十郎」は飛天御剣流継承者が代々襲名する名で、新津覚之進は陶芸家としての名前である。
性格は自信家で、志々雄の件も「俺が出向くのが一番手っ取り早い」と言い放ち、事実そのとおりらしい。
飛天御剣流の本領を発揮できる恵まれた体格をしており、見た目の若々しさから、とても43歳には見えないと、弥彦と操からは驚かれている。
雪代巴(ゆきしろ ともえ)/緋村巴(ひむら ともえ)

CV.岩男潤子、身長:161cm、体重:44kg、生年月日:1846年(弘化3年)9月、出身地:東京府
美人だが無口で無表情、笑うのが苦手。そのため子供好きだが遊び相手としては不評。剣心のことを「あなた」と呼び、剣心が唯一尊称をつけずに呼び捨てにした女性。
許嫁を殺された復讐のために剣心に近づいたが、共に暮らす内に心境が変化していった。互いに過去を打ち明けることで情を交わし、剣心を守りたいと願うようになる。敵の攻撃から剣心の命を守るため立ちはだかり、視界が効いていない剣心の斬撃を受けて絶命。この時巴の手から離れた小刀が剣心の左頬に傷を刻んだ。
白梅香を愛用。
モデルは『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイ。
柏崎念至(かしわざき ねんじ)/翁


CV.大木民夫、身長:165cm、体重:不明、生年月日:1819年(文政2年)9月、出身地:京都府
京都の料亭旅館『葵屋』の主人。通称”翁(おきな)”。元『隠密御庭番衆』で、京都探索方の頭領を務めていた。
元々は、江戸幕府から情報収集の任務を与えられ、表向きは京都府の料亭旅館『葵屋』を営みつつ、有事に備えていた。
明治維新後、御庭番衆の役目が無くなり、旅館が本業となってからも、元御庭番衆をまとめつつ、情報を集めていた。
10年ぶりに京都へ戻って来た剣心の目的が、志々雄と決着をつけることだと知り、かつての敵に協力を申し出る。
鵜堂 刃衛(うどう じんえ)


CV.大塚明夫、実写版:吉川晃司、身長:182cm、体重:78kg、生年月日:1843年7月、出身地:不明、流派:二階堂平法
強い殺人欲のみで動く危険人物であり、元新撰組隊士。粛清されそうになり返り討ちにして脱退。明治維新以降は要人暗殺請負人「黒笠」として金で人斬りを請け負っていた。
「伝説の人斬り抜刀斎」である剣心と戦うために薫を拉致し、剣心を激怒させた。さらに剣心を抜刀斎に戻すため、刃衛自身を殺さないと解けないような強力な心の一方を薫にかけた。
モデルは岡田以蔵。
武田 観柳(たけだ かんりゅう)


CV.飛田展男、実写版:香川照之、身長:169cm、体重:60kg、生年月日:1848年(嘉永元年)9月、出身地:東京府
悪徳実業家。裏社会で新型阿片の密売を行っており、阿片精製のために高荷恵を監禁していた。阿片密売で荒稼ぎをしさらに武器商人となり、乗り込んできた剣心達に回転式機関砲(ガトリングガン)を乱射した。
普段は丁寧口調で慇懃無礼だが、感情が入ると途端に口汚く罵り始め過剰な暴力に出るなど、本性は極めて下劣。
最後は警官に逮捕され、恵を道連れにしようと喚き散らしたが誰も耳を貸さなかった。
志々雄 真実(ししお まこと)


CV.池田政典、実写版:藤原竜也、身長:170cm、体重:59kg、生年月日:1848年(嘉永元年)8月、出身地:京都府
「所詮この世は弱肉強食 強ければ生き、弱ければ死ぬ」を信念とし、明治政府打倒と国盗り、征服した後の日本を自分の手で強国にすることを己の正義としている。
幕末期は長州派維新志士で、剣心から暗殺稼業を引き継いだ。当時二人に面識はなかったが、剣心を先輩と呼ぶ場面もある。剣心と並ぶ圧倒的な実力と底知れない野心を味方に恐れられ、奇襲を受けて全身を焼かれる。死んだと思われたが全身に大やけどを負った状態でも生きていた。全身の発汗機能がなくなり体温調節ができないため、全力で戦える時間に制限がある。
知性と教養が垣間見えることもあり、人身掌握術にも長けた絶大的なカリスマ性の持ち主。十本刀を初めとして末端にも志々雄に心酔する者が多い。目的のために他者を犠牲にすることも躊躇わないが、卑劣な手段は用いない。心酔する者だけでなく、目的や利害の一致しているだけの相手から、自分の命を狙う者すら傍に置いている。
皮肉なことに、志々雄の死後の日本は「富国強兵」という形で志々雄の目指した弱肉強食の世の中になっていく。
作者にとっては「悪の美学の集大成」。モデルは、新撰組筆頭局長芹沢鴨。
瀬田 宗次郎(せだ そうじろう)


CV.日高のり子、実写版:神木隆之介、身長:163cm、体重:51kg、生年月日:1861年(文久元年)9月、出身地:相模国
志々雄が率いる最強の特攻部隊”十本刀”の筆頭。”天剣の宗次郎”の異名を持つ。妾の子として親戚一同に虐待の限りを尽くされるという幼少期のトラウマから、“楽”以外の感情が欠落している。剣術においては天賦の才を持ち、剣心と互角の速さで抜刀術を操り、さらに縮地という移動術を持っている。
志々雄と出会い、彼の「所詮この世は弱肉強食 強ければ生き、弱ければ死ぬ」という言葉をこの世で唯一の真実として信じ、彼の下で暗躍する。剣心との決闘で感情が解放され精神崩壊して敗北する。その後、志々雄の下を去り、新たな真実を求め旅に出る。
モデルは新撰組の沖田総司。
佐渡島 方治(さどじま ほうじ)


CV.高橋広司、実写版:滝藤賢一、身長:172cm、体重:66kg、生年月日:1839年(天保10年)6月、出身地:東京府
志々雄が率いる最強の特攻部隊”十本刀”の一人。頭脳明断で“百識の方治”という異名を持つ。志々雄の参謀で、資金の管理や武器の手配など、優れた実務能力で組織を支えている。
元々は明治政府の官僚であったが、西欧列強に怯えて何もできない政府に失望し、志々雄に仕えるようになった。
どんなに卑怯な手段を使ってでも、勝利を志々雄に捧げることを重視しており、勝利のためならば同じ十本刀の仲間さえも騙す覚悟を持っている。
実は銃剣の達人であり、十本刀の一人にふさわしい戦闘能力を持つ。
悠久山 安慈(ゆうきゅうざん あんじ)


CV.原康義演、実写版:丸山智己、身長:193cm、体重:110kg、生年月日:1845年(弘化2年)11月、出身地:北海道
志々雄が率いる最強の特攻部隊”十本刀”の一人。“明王の安慈”という異名を持つ。
元々は憎侶であったが、明治政府が神仏分離令を布告したため、廃仏穀釈と言われる仏敷の弾圧が起こって寺を焼かれ、一緒に暮らしていた身寄りのない子供たちが犠牲となる。
その後、10年の修行を経て、どんな物でも粉砕する破壊の極意『二重の極み』を会得し、信心は捨てたが世を救うために、邪悪な者を滅ぼす破壊僧となる。
そして、腐敗した世の元凶と見なした明治政府を倒すため、志々雄の配下に入った。
沢下条 張(さわげじょう ちょう)


CV.福本伸一、実写版:三浦涼介、身長:180cm、体重:76kg、生年月日:1852年(嘉永5年)6月、出身地:大阪府
志々雄が率いる最強の特攻部隊”十本刀”の一人。“刀狩の張”という異名を持つ。刀剣のコレクターであり、収集した刀剣を用いて殺戮するのが趣味という狂人。特に幕末の刀匠・新井赤空の殺人奇剣に惚れ込んでいる。
普段は大阪に住んでおり、調子のよい関西弁で話す陽気な性格の一方で、目的のためなら赤ん坊を斬ることすら厭わないという残忍さを秘めている。
志々雄に対する忠誠心はなく、利害関係があって集まっているだけだという認識。
駒形 由美(こまがた ゆみ)


CV.入絵加奈子、実写版:高橋メアリージュン、身長:165cm、体重:43kg
志々雄真実の愛人。志々雄の側に仕え、身の回りの世話を行っている。元々は吉原で一番の花魁であり、マリア・ルーズ号事件で自らの尊厳を踏みにじった明治政府を憎み、志々雄の下に加わった過去を持つ。肝が据わっており、姉御肌な性格から、志々雄の配下にも姉貴分として慕われている。体のお世話しかできず、戦いでは志々雄の役に立てない自分にやるせなさを感じており、宗次郎や鎌足に嫉妬していた。そのため、剣心と志々雄の決戦では、自らの命を犠牲に志々雄の攻撃を剣心へと届かせ、戦いで役に立てたことを涙を流して喜びながら、亡くなった。
雪代 縁(ゆきしろ えにし)

CV.佐々木望、身長:175cm、体重:68kg、生年月日:安政2年(1855年)5月、出身地:東京府
剣心の妻・雪代巴の実弟であり、剣心にとっては義弟あたる。上海生活が長かったため、日本語の発音を忘れて独特のイントネーションがある。
母のように慕っていた姉が殺される悲劇の瞬間を偶然目の当たりにし、ショックのあまり黒かった髪が真っ白になってしまった。
その後、日本を捨て、少年の身一つで魔都上海へ渡り、何度も死にかけるような修羅場を経て、「倭刀術」を独学で習得した。
剣心への憎悪、執念によって、若年にして上海闇社会の頂点にまで登り詰める。縁の率いる組織は世界最新鋭の兵器を扱い、密造・密輸を一手に取り仕切るようになる。ちなみに、志々雄一派に煉獄を売ったのも縁だった。
地獄のような修羅場をくぐり抜けた強靭な身体能力、何より精神力を有する。常に精神が肉体を凌駕した状態で痛みを感じず、長年衰えなかった執念が神経を異常発達させ、狂経脈へと進化した。
これにより飛天御剣流奥義「天翔龍閃」を打ち破った。しかし実際は、剣心の罪の意識が左足の踏み込みを甘くさせてしまい、十分に威力を発揮できていなかった故である。
縁の復讐の目的は、剣心に愛する者を奪われる苦しみを味わわせることであり、薫を殺した(と思わせる)ことによって生き地獄に突き落とした。
実際に薫を殺害しなかったのは、縁は最愛の姉を失ったトラウマから、同じ年頃の薫を殺すことができなかったため。
最終的には狂経脈の弱点を見破られ敗北。戦いの直後、呉黒星の凶弾から薫の命を救い、剣心に感謝されて戦意喪失した。
モデルは作者自身。