『鋼の錬金術師(ハガレン)』登場人物・キャラクターを一覧にしてみた!

荒川弘が原作を務め、2001年8月号から月刊少年ガンガンで連載が始まり、2010年7月号に完結した大人気漫画『鋼の錬金術師』。

錬金術における禁忌”人体錬成”を侵してしまい、肉体を失ってしまった兄弟が、失った肉体を取り戻すため、”賢者の石”を探す旅をしていく中で、様々な謎や陰謀に立ち向かっていく姿を描いた作品です!

2021年10月時点でコミック全27巻が発売されており、なんと累計発行部数8000万部を突破しています!

また、2003年10月にはTVアニメ化、2005年7月にはオリジナルストーリーで映画化、2017年12月には実写版の映画が公開されました!

今回は、そんな大人気作品『鋼の錬金術師(ハガレン)』の登場人物・キャラクターを一覧にしてまとめてみました!

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▼登場人物(キャラクター)の一覧

エドワード・エルリック

CV.朴ロ美

本作の主人公。アルフォンスの兄で、ホーエンハイムの長男。幼い頃から父が残していった錬金術の本を弟のアルフォンスと読み漁り、独学で簡易的な錬金術を習得した天才。

幼い頃から錬金術の才能が見え始め、母トリシャに錬金術を見せて喜ばせている場面もある。だが、エドが5歳の時に母は病死してしまう。

そして、『もう一度亡くなった母に会いたい』という想いから錬金術の中でも禁忌とされる人体錬成についてアルと共に研究を始める。

ちょうどその頃、村の土砂災害を救った錬金術師のイズミ・カーティスと出会い、彼女にアルと共に弟子入りすることになる。

師匠の教えの元で修業を終えた後、母を生き返らせるためにアルと密かに人体錬成を行うが失敗し、代償として左脚を失ってしまう。

最悪なことにアルの代償はさらに大きく、肉体すべてを持っていかれてしまう。そして、近くにあった鎧にアルの魂を繋ぎとめる対価として自身の右腕をも失うことになる。

ちょうどエルリック兄弟の噂を聞きつけていたロイ・マスタングらがエルリック兄弟に会いに来たところ惨状を目にして、エドに国家錬金術になるよう勧めた。

国家錬金術師になることを決意したエドは、ピナコとウィンリィの協力のもと一年でリハビリを終わらせる。

そして、史上最少年の12歳で国家錬金術師の資格を得たエドワードは二つ名の鋼を貰い、アルフォンスと共に身体を取り戻すために賢者の石を探す旅に出る。

旅先ではよくアルフォンスが鋼の錬金術師と間違われ、そのたびに身長をいじられる。身長がコンプレックスなのだが、牛乳は嫌い。

また、義肢をよく壊してウインリィーにどやされ、メンテナンスのため暫し来てもらう場面もある。

非常に頭の回転が速く、洞察力が鋭い。柔軟な思考で問題を解決していく。厳しくどんな困難でも立ち向かう力があり、自分自身を追い込むタイプ。

良くも悪くも真っすぐな性格で売られた喧嘩は買う主義。子供っぽい性格で感情がとても豊か。

ウィンリィーに好意を抱いていて、ちょっかい出す人に敵意むき出しな場面も。だが、真っ向にウィンリィーのことが好きか質問されるのは苦手である。

アルフォンス・エルリック

CV.釘宮理恵

本作のもう一人の主人公。エドの弟で、ホーエンハイムの次男。エドと共に母を生き返らせるために人体錬成を行うが失敗し、対価として自身の全肉体を失ってしまう。

だが、エドが自身の右腕を対価にして近くにあった鎧にアルの魂を定着させたことで、魂まで失わずに済み、鎧の姿となった。そのため、睡眠・食事などが不要の体になっており、本人はとても辛い思いをしている。

体が空洞のため、よく野良猫を拾ってきて、鎧の中に隠して飼おうとすることがあり、エドに怒られていることもしばしば。自分の身体のことを周囲に悟られにように接する場面もあり、少し苦労している。

エドが血気盛んな喧嘩早い性格なので感情的な行動を制止し、フォローを入れるなど年齢より大人びている。

エドとよく組手をするがアルのほうが強く、エド自身の実力で勝利したことは1度もない。

ウィンリィー・ロックベル

CV.豊口めぐみ

エドとアルの幼馴染。オートメイル(機械鎧)の整備士で、エドの担当をしている。エドが右腕、左腕を失ってからは、オートメイルでエドを支えている。

両親は医者であり、イシュヴァールの内戦では従軍医として現地に赴き、敵味方関係なく治療をしていた優しい両親であったが、治療をしていたイシュバール人に殺されてしまっている。

そのため、祖母のピナコ・ロックベルと愛犬のデンと共に暮らしており、エドとアルとは幼馴染だったため、よく食事を共にしてたり、遊んだりしていた。

医者の家系であったため、医療書を絵本代わりに読んでいたことがあり、その医療に関する知識を生かして出産の立会人をした時も持ち前の度胸と気合で赤ちゃんを取り上げている。

機械オタクでオートメイルが大好き。オートメイルのことになると夢中になってしまう。
年頃の女の子が好きなファッションよりも機械の部品などに目が行ってしまう。とても勉強熱心で、ラッシバレーでガーフィールのお店で修業をする。

ヴァン・ホーエンハイム

CV.江原正士

エルリック兄弟の実の父。トリシャと婚姻関係はなく事実婚であったため、エルリック兄弟はホーエンハイムの名前を引き継いでいない。

元々は、古代クセルクセスで錬金術師の奴隷だったホーエンハイムは「奴隷23号」と呼ばれ、働かされていた。

そして、錬金術の素材として自身の血液を提供しており、錬成の結果『ホムンクルス(フラスコの中の小人)』が誕生した。

ホーエンハイムはフラスコの中の小人と仲良くなり、フラスコから出る手伝いをするが、それは策略でホーエンハイムは貶められ、自身を賢者の石にされてしまう。そのため、不老不死になってしまった。

その後、旅に出てトリシャと出会い、息子が生まれると、トリシャと共に年を取って死にたいと願うようになる。

その思いで方法を探し続けるが、その途中でホムンクルスの計画に気づき阻止するため、幼い息子たちと妻を残して家を出ることにした。

性格は厳格そうに見えて、意外と天然でマイペース。どこか抜けているような性格だが、息子が間違ったことをしたらちゃんと向き合って叱り、命を張って守りに行くなど、家族思いの一面を持つ。

ピナコ・ロックベル

CV.麻生美代子

ウィンリィの祖母。幼くして母を亡くしたエルリック兄弟の面倒をみてきた人物。オートメイルの整備士で、ウェンリィの師匠でもある。

整備士として優れた腕を持ち、ラッシュバレーのドミニクからは「リゼンブールの女豹」と恐れられている。

ホーエンハイムとは昔からの友人であり、飲み仲間であった。彼女がトリシャをホーエンハイムに紹介し、仲を取り持った。

トリシャ・エルリック

CV.鷹森淑乃

エルリック兄弟の母親。故人。穏やかで心優しく、兄弟も大好きであった。ホーエンハイムが家を出てから数年後に病気で亡くなっている。

ホーエンハイムの正体を知っていた数少ない人物で、家を離れる時も理解を示し、彼を送り出している。

ロイ・マスタング

CV.大川透

アメストリス軍の大佐。“焔“を二つ名にする国家錬金術師。爆炎を放つとても強力な錬金術であるが、雨の日は能力が使えないため、無能になってしまう。

国家錬金術師が投入され一方的な殲滅戦が行われたイシュバール戦後、軍の在り方に疑問を抱き、自ら変えていこうと決心する。大統領の座を虎視眈々と狙っている。

若くして優秀な錬金術師であるという噂を聞きエルリック兄弟のもとを訪れるが、兄弟は人体錬成の末に身体を失って絶望している状態であった。

そんな兄弟に『国家錬金術師の資格を得ることで身体を取り戻すための研究ができる』と教え、二人が立ち直るきっかけを与えた。そして、エドが国家錬金術師となって以降も、2人のことをとても気にかけている。

副官のホークアイ中尉は、マスタングの錬金術の師匠の娘にあたり、マスタングが軍役に就く前からの知っており、イシュバール戦の戦場で再会した。

リザ・ホークアイ

CV.根谷美智子

アメストリス軍の中尉。マスタングの副官で彼の右腕的な存在。飛び抜けた銃の腕前を持ち、イシュバール殲滅戦では狙撃手として活躍し、「鷹の目」という異名で畏怖されていた。

リザの父がマスタングの錬金術師の師にあたり、軍人になる前からマスタングのことを知っていた。

イシュバール殲滅戦の戦場でマスタングと再会し、マスタング同様に軍の在り方に疑問を抱き、彼の補佐的な立場としてサポートするように。

感情をあまり表に出さないクールな性格だが、飼い主が見つからない子犬(ブラックハヤテ号)を引き取るなど、優しい一面を持つ。

しかし、ブラックハヤテ号のしつけはとても厳しく、粗相をした際には銃を撃ち放つなど、容赦ない。

マスタング同様にエルリック兄弟の身体について知っており、2人のことを気にかけている。

アレックス・ルイ・アームストロング

CV.内海賢二

強面で大きく厳つい体格とは裏腹にオシャレな口髭とちょろんとした可愛い髪型の男性。
立ち上がるとトイレの個室や本棚から顔がひょっこり見えるくらい大きい。

隙あらば筋骨隆々の肉体美を周囲に見せつける癖があり、感動した際には涙を流しながら何故か上着を脱ぎだしポージングを決める。名家の出身で顔に似合わず紳士で教養もあり錬金術にも芸術性を求める。

階級は少佐で国家錬金術師。二つ名は「豪腕」。その名の通り、戦闘スタイルはパンチングから繰り出す豪快な錬金術。錬成陣は手に装備したグローブに書かれており、壁や床を殴りトゲを作って攻撃するのが常套手段。

非常に人情深くて優しい性格で、イシュヴァール殲滅戦では戦線から逃げるイシュバール人を錬金術で作った壁で防ぎ、逃亡を阻止するが、罪悪感から後に戦線離脱している。

ヒューズ中佐やマスタング大佐と親交が深く、彼らの手伝いでエルリック兄弟のお目付役をすることが多い。

オリヴィエ・ミラ・アームストロング

CV.沢海陽子

北方司令部の少将で、ブリッグズ要塞の司令官。要塞は大国ドラクマとの国境線上に位置し拠点から敵国の動向を監視する事でドラクマの侵攻に歯止めをかける役目を担っている。

アームストロング兄弟姉妹の長子で大柄が揃う家族の中では小柄な体格。金髪ロングストレートでセクシーな厚い唇を持つ美人。

温厚で保守的な弟とは正反対の厳格で攻撃的な性格。柔軟な思考をしており、使えるものは何でも使う。

厳しい性格ではあるが有言実行で合理的な考えを持ち、優れた状況判断を下すなど指揮官としても優秀。どんな状況下でも部下を見捨てない性格で部下達から絶大な信頼をよせられている。

また戦闘能力も高く、主に剣術を使う。戦術のみならずコミニュケーション能力も優れておりエルリック兄弟の状況を察し情報を引き出せる様に図ったり、レイブンにかまをかけ情報を聞き出すなど有能である。

エルリック兄弟と関わったことでホムンクルスの存在を知り、戦いに加担していく。面識のあるマスタングと戦いに向けて情報をやり取りし、ホムンクルスと繋がりのあるレイブンを殺した後に中央司令部から呼び出しがかかる。

最終戦では、実家であるアームストロング邸にブリッグズ兵を潜め、中央兵に奇襲を仕掛け、単身で司令部の制圧にかかるもスロウスに襲われる。

苦戦しているところにアレックスが助太刀に入り共闘、不死の軍団に悪戦苦闘する中央兵を指揮、作戦本部を制圧したブリッグズ兵に命令を下す。カーティス夫妻の加勢もありスロウスの掃討に成功。

最終戦後、錬丹術の情報を目的にスカーを助けたもののマスタングにイシュヴァール政策として側近のマイルズを引き抜かれそうになり、代わりをスカーに頼む。

マース・ヒューズ

CV.藤原啓治

妻のグレイシア、娘のエリシアを溺愛しており何かにつけて惚気る。軽いノリの性格で話好き、面倒見も良く周囲の人間から好かれている。

ロイ・マスタングとは士官学校時代からの友人で、イシュヴァール殲滅戦では国家錬金術師として大量のイシュヴァール人を虐殺するマスタングを心配していた。

中央軍の中佐で軍法会議所勤務。頭の回転が良く、軍法会議所勤めのため情報集めもお手の物、しかしそれ故に軍上層部の企みにいち早く気づき、口封じに殺される。

その際、偶然落とした家族の写真を見られグレイシアの姿に変身したエンヴィーに戸惑い、反撃のチャンスを逃し殺されている。その人の良さから死んでからも多くの人に影響をあたえる。

マリア・ロス

CV.名塚佳織

アームストロング少佐の部下。同僚のブロッシュと共に行動する事が多い。エルリック兄弟の護衛をしている際、自分達に相談もせず勝手に行動をおこしたエドワードにビンタを食らわせ叱っている。

ホムンクルスの策略により、ヒューズ殺害の容疑で指名手配されるもマスタングの手引きで死んだ様に偽装され、そのままシンに亡命した。

約束の日、ハボックの依頼でシン国の武器を揃えレベッカと共に戦線へ補給に向かっている。

ハイマンス・ブレダ

CV.佐藤美一

東方司令部所属の少尉、背は低めでお腹がでている。ハボックと仲が良く一緒にいることが多い。肉体派の様な見た目だが、実は頭脳派。

マスタング組がバラバラに離された際、西方司令部へと飛ばされている。だが、約束の日に軍を抜け、マスタング達と合流しフュリー、ロスと共にラジオ局に乗り込み占拠する。そして、その知略を持って情報操作を行っている。

ヴァトー・ファルマン

CV.浜田賢二

東方司令部所属の准尉、背が高く頰のこけと細い目が特徴的。記憶力が飛び抜けて良く、読んだものや得た情報は事細かく覚えている。

ナンバー66を捕らえた際には、尋問および監視を担当している。マスタング組がバラバラに離された際、北方司令部へと飛ばされた後、ブリッグズ勤務になる。

約束の日にはマスタングの下には戻らず、引き続きブリックズ兵と共に戦闘に参加している。そして、ブリッグズ兵を作戦本部まで導いた後、バッカニアと共に正門を護っている。

ケイン・フュリー

CV.柿原徹也

東方司令部所属の曹長、温厚で優しく幼い顔をしている。趣味が高じて通信機器に精通している通信兵。捨てられていた子犬(後のブラックハヤテ号)を拾ってくる優しい性格。

マスタング組がバラバラに離された際には、南方司令部へと飛ばされている。激戦地の南方から生き延び、約束の日にマスタングの下へ行き、ブレダ達と共にラジオ局をジャックしている。

ゾルフ・J・キンブリー

CV.吉野裕行

国家錬金術師の一人。二つ名は「紅蓮」。普段は柔和な態度で周りに接する紳士だが、イシュヴァールでの戦いでは、他の兵士とは違い嬉々として戦っており、二面性がある。

両手に錬成陣が書かれてあり触れることで爆発を起こし、美しさにこだわりがあるものの美意識が普通の人間とずれていて爆発音に興奮する爆発狂なところがある。

上官殺しで牢に入れられており、物語終盤にホムンクルス達の手によって釈放される。その後、ホムンクルスに協力し、マルコーを追う最中スカーと戦闘になり、瀕死の重症を負うが賢者の石を使った錬金術により回復する。

ブリッグズに到着した後は、エルリック兄弟の監視も兼ねスカーの捜索に兄弟を同行させている。

その途中、エドワードと交戦し重傷を負わせた後、ホムンクルスからの指示でドラクマ軍とブリッグズ兵をぶつけ、国土錬成陣の最後の血の紋を作り上げる。

約束の日には、プライドの援護に行くもハインケルに噛み付かれ瀕死に至り、最期はプライドに飲み込まれる。

しかし、魂の自我はプライドの中で保ち続け、劣勢に追い込まれたプライドが見下していた人間の肉体を乗っ取ろうとした醜い姿勢に彼の美意識がそぐわず「美しくない」と一蹴しこれを阻止した。

最終的には、プライドがエドに撃退された際に手を振り笑顔を浮かべ、魂の暴風雨の中に消えていった。

イズミ・カーティス

CV.津田匠子

エルリック兄弟の師匠である錬金術師。便所サンダルを愛用する主婦でもある。かなりスパルタなため、兄弟からは恐れられている。

夫婦で精肉店を営んでいるが店員のメイスンに店を任せ、夫のシグと共によく旅行に出ている。

病弱なためよく吐血するとされていたが、実は人体錬成の代償で内臓を通行料として持っていかれた事が理由である。

約束の日には、セントラルに駆け付け、お父様との最終戦に参加している。

シグ・カーティス

CV.佐々木誠二

イズミの旦那。多くを語らない寡黙な人物だが、その言動からイズミへの愛が見て取れる。お腹に脂肪を残しつつも筋肉質な逞しい体をしている。髭面の一見恐ろしい見た目から、子供達に怖がられることもしばしば。

アームストロング少佐と初対面した際には、お互いに筋肉を見せ合い、謎の友情を結んでいる。

スカー

CV.置鮎龍太郎

イシュバールの民。アメストリス国内で発生した国家錬金術師を狙った連続殺人事件の犯人。顔に刻まれた大きな傷から「スカー」と呼ばれている。

アメストリス軍が行ったイシュバール殲滅戦の生き残りであり、虐殺ともいえる戦争で、大切な家族であった兄を亡くし、アメストリス軍の最前線で戦っていた国家錬金術師を強く憎むようになった。

兄の形見である錬金術を使い、右手で触れたヒトやモノを破壊することができる。またイシュヴァラ教の武僧であったため、徒手での戦闘力も非常に高い。

スカーは自らの名前を捨て、イシュバール人の特徴である赫目をサングラスで隠して行動していた。

もともと信仰心が強く、厳格でストイックかつ義理堅い性格。ウィンリィーが親の仇である自身に銃口を向けた際には、その事実を否定せず、「その権利がある」と自身への復讐を認めている。

無口で威圧感を与える外見とは裏腹に、実はかわいいものが好きというギャップを持っている。

スカーの兄

CV.子安武人

スカーの兄であるイシュヴァール人。故人。本編で名前は明らかになっていないが、イシュバラ教の武僧で錬金術の研究をしていた。

国境の向こう側の技術「練丹術」も同時に研究し、二つの技術を混ぜ合わせた錬成陣を組み立て自身の両腕に刻んでいる。

研究の中で国土錬成陣に気づき、それに対抗すべく逆転の錬成陣を考えて研究書に記述し、弟(スカー)に預けている。

その後、キンブリーに襲われ瀕死の傷を負い、同じく負傷して右腕を失った弟に自らの腕を移植した後に死亡した。

ティム・マルコー

CV.小室正幸

国家錬金術師の一人。元々は軍が管理している第三研究所で賢者の石を研究・製造していた研究者であり、賢者の石の製造過程を熟知している。見た目はどこにでもいそうな中肉中背の中年。

温厚な性格から非道な研究や賢者の石をイシュヴァールの殲滅に使われたことに耐えられずに研究所を抜け出し、小さな田舎町で医者としてひっそりと暮らしていた。

研究所から逃げる際、賢者の石の資料や試作品を持ち去っており、ホムンクルスから追われる身となった。

故郷に帰る途中のエドワードに偶然見つかり、賢者の石について問われ、資料の場所だけを示唆している。

だが、エドワードが帰ったすぐ後にラストに居場所がバレてしまい、その後ホムンクルス達によって監禁される。

ホムンクルスのアジトに侵入したスカーと邂逅し、スカーにイシュヴァール戦での出来事を語り、贖罪のため彼に同行する。

ブリッグズでの道中に錬丹術を使うメイとスカーの兄が残した研究書をあと一歩のとこまで解読し、最後はアルの機転で国土錬成陣のカウンターと成り得る逆転の錬成陣を見つける。

約束の日までにスカーと各地を周り協力してくれるイシュヴァール人達を集めた。最終戦後、イシュヴァール復興のため、マスタングの目を賢者の石で治療している。

リン・ヤオ

CV.宮野真守

アメストリス国の東側、砂漠を越えた先に位置するシンの国の第十二皇子。日々暗殺の危機から逃れるため剣術を取得している。

基本的には笑顔で陽気な性格だが、幼い頃から後継者争いに巻き込まれていたため、処世術に長けている。また、とても仲間思いで、器が広い。

次期皇帝の座を狙っており、皇帝が欲しがっている不老不死の鍵『賢者の石』を求め、護衛のランファンとフーと共に砂漠を越えてアメストリス国を訪れた。

砂漠を越えてアメストリスに来たが行き倒れてしまい、そこでエルリック兄弟と出会い、助けてもらう。

食欲がとにかく旺盛で、エドにご飯の代金をお店につけさせた時も、遠慮という言葉を知らないのかというほどよく食べている。

賢者の石を探す中で、お父様に遭遇してしまい、新しいグリードの器として選ばれてしまった。

しかも、賢者の石を手に入れて次期皇帝の座を狙うため、グリードを自ら受け入れ、グリードもそんな彼の強欲を気に入り、一つの身体で共存していくことになる。

初めは、グリードに魂を持っていかれないように辛うじて意識を保っているが、彼との対話を重ね次第に必要に応じて主導権を交換するようになった。

エドからどちらの人格が表に出ているのか判り難いので「グリリン」のあだ名をつけられたことがある。

ランファン

CV.水樹奈々

リンに仕える護衛。ヤオ家に代々使える家系で、フーの孫娘にあたる。普段は仮面を被り、素顔を隠して影から王子のことを守っている。

シンの国の気を読む力もあり、クナイと体術で戦う。忠誠心がとても篤く、任務への責任感も強いのでリンからとても信頼されている。

ブラッドレイとの戦いでは、逃げる為に自ら左腕を犠牲にし、犬に括り付けかく乱させるなど、精神的な強さも伺える。

ブラッドレイとの戦い以降、左腕を機械鎧(オートメイル)にし、わずか半年のリハビリ期間で戦場に復帰している。

フー

CV.堀勝之祐

リンに仕える護衛。ヤオ家に代々使える家系で、ランファンの祖父にあたる。普段は仮面を被り、影からリンを護衛をしている。

とても厳格で、義理堅い性格をしており、ランファンが腕を失った際には、治療をしてもらったノックスに手を合わせ感謝している。

卓越した体術を誇り、最後のブラッドレイとの戦いでは、命を落としてでも致命傷を与えている。

メイ・チャン

CV.後藤麻衣

アメストリス国の東側、砂漠を越えた先に位置するシンの国の第十七皇女。総数30も満たない弱小民族の出身のため、政治的な立場も弱く、貧困的な暮らしをしていた。

一族の存続を背負い、不老不死のカギである賢者の石を探しにパンダのシャオメイと共にアメストリスにやってきた。

同じ目的だったリン・ヤオの護衛役であるランファンと出会ったときには、お互いに敵意むき出しで、ノックスに怒られている。

アメストリスに来てからは、途中で出会ったスカー&キヨと共に行動しており、度々見せるシンの国から伝わる錬丹術を使い、二人を助けることも。

パンダのシャオメイとは幼い頃に出会い、体が小さく、大きくなれなかったために他のパンダに捨てていかれたのを拾った。それ以来、衣食住を共にするようになり、姉妹のように育ってきた。

当初、噂で聞いていたエドを美化し、勝手に恋い焦がれていたが、本人と対面したとき失望し、後に反動でアルフォンスに惹かれている。

お父様/フラスコの中の小人

CV.家弓家正

古代クセルクセスにてホーエンハイムの血液を使い錬成して生み出された人造人間(ホムンクルス)。造られた当時はフラスコの中でしか生存できなかった。

奴隷であったため名を持たず、番号で呼ばれていたホーエンハイムに名前を与え、さらには読み書きや錬金術の知識を与えている。

不老不死の方法を探していた当時の国王を利用し、大規模な錬成陣を国内に造らせ、自分とホーエンハイム以外の命を生贄に大量の『賢者の石』を錬成し、ホーエンハイムと瓜二つの”身体”とフラスコの外という”自由”を手に入れた。

その後、絶望するホーエンハイムの前から立ち去り、更なる野望のためにアメストリスを建国させ、人間の罪源である感情を切り離すように7人のホムンクルスを生み出した。

フラスコの中にいた時のユーモアさは身体を手に入れたた時に消えており、目的のためならば手段を選ばない冷酷無比な性格になっている。

セリム・ブラッドレイ/プライド

CV.三瓶由布子

アメストリスの大総統キング・ブラッドレイの息子(養子)。幼い子供の姿で可愛い無邪気でお利口な子供を演じているが、その正体はお父様によって造られた一番最初のホムンクルスであり、『傲慢(プライド)』の名前を持つ。

本性を現すときは紳士然とした丁寧な口調で話し、影を自由自在に形や高度を変えて攻撃する。そのため、影が多いほど力が強力になる一方で、完全な闇や強い光の中では影を出せずに弱体化する。

一時期、リザ・ホークアイの監視役もしていたりと、ホムンクルスの中でもリーダー的な立ち位置。

ラスト

CV.佐藤ゆうこ

お父様によって2番目に造られたホムンクルス。『色欲(ラスト)』の名を持つ。基本的にクールで冷静沈着。グラトニーと共に行動することが多く、慕われている。

見た目は黒髪ロングに妖艶な肢体の美女で、その美貌を使ってハボックにハニートラップをかけたこともある。

強力な貫通力と鋭さを誇る指先を高速で伸縮させることができ、人の身体はもちろんのこよ、石や鉄などあらゆるものを貫き、切断することから『最強の矛』と呼ばれる。

マスタングとの戦いでは、彼に敬意を表す場面もあり、人間的な感情がホムンクルスの中でも色濃く残っているもよう。

グリード

CV.中村悠一

お父様によって造られたホムンクルス。『強欲(グリード)』の名を持つ。その名の通り強欲で、自分自身の欲望のまま行動し、お父様にさえ反抗的な態度をとる。

体内の炭素を硬化し、全身をダイヤモンド並みの硬度にすることができ、『最強の盾』と呼ばれる。

120年前にお父様のもとを去り、各地を転々とした後、軍の実験でキメラになった者たちを従えて仲間を作り、ダブリスの酒場『デビルズネスト』の地下にアジトを構え、身を隠していた。

エルリック兄弟に魂を鎧に定着させる方法を聞き出そうとしてアルフォンスを拉致するが、ラースことブラッドレイ大総統に見つかり、お父様のところへ連れ戻されてしまう。

エンヴィー

CV.高山みなみ

お父様によって4番目に造られたホムンクルス。『嫉妬(エンヴィー)』の名を持つ。中性的な容姿をしており、性別は不明。

人や動物に変身することができる能力を持っており、リオールでは死んだコーネロに変身して人々を扇動するなど、暗躍している。

人間自体を馬鹿にしている見下した発言が多いが、本心では人間に憧れを抱いており、嫉妬している。

本来の姿は、巨大なトカゲようなキメラの姿をしており、体中に人間の顔が表出し、とても醜い。

スロウス

お父様によって5番目に造られたホムンクルス。『怠惰(スロウス)』の名前を持つ。その名の通り怠惰で、極度のめんどくさがりであり、口癖は「めんどくせえ」。

人間離れした巨体と戦車の砲弾にもびくともしない強靭な肉体に加え、目にも留まらぬ超スピードを持つ。

アメストリスの地下で、お父様が計画している賢者の石を錬成するための、錬成陣の円を造る役目を受けていた。

だが、掘り続けているうちにブリックス砦の地下に出てしまい、そこで遭遇したエルリック兄弟&アームストロング少将と交戦することになる。

グラトニー

CV.高戸靖広

お父様によって6番目に造られたホムンクルス。『暴食(グラトニー)』の名を持つ。その名の通り食欲が旺盛で、よくラストに「食べていい?」と尋ねている。

決して満たされることのない無尽蔵の食欲に加え、人間から物までなんでも食べてしまう。ちなみに、見た目に反して戦闘力も高い。

普段は温厚で、幼児程度の知性しか持っていないが、怒ると胴体の真ん中が裂け、前方に広がる一定範囲のモノを全て飲み込んでしまう。

吸い込まれた先には、疑似ではあるが真理の扉の中にいるような空間が延々と続いており、容易に元の場所に戻ることができないため、飲み込まれた人たちの白骨化した死体が転がっている。

キング・ブラッドレイ/ラース

CV.柴田秀勝

軍事国家アメストリスの最高指導者にして、アメストリス軍の最高位にあたる大総統。威厳がありながらも、冗談を言ったりもするおちゃめで紳士なおじ様。

『最強の目』の持ち主で、銃弾を見切るなど人間離れした動体視力を持つ。卓越した剣術の使い手でもあり、戦車を切る程の凄まじい戦闘力を合わせ持っている。

その正体は、お父様によって7人目に造られたホムンクルス。普段は眼帯で隠しているが、左目の眼球にウロボロスの刺青がある。

他のホムンクルスとは異なり、元々は人間であり、お父様の計画で大総統にするためだけに幼少から育てられてきた被験体の一人で、ホムンクルスの中で唯一年を取る。

44歳の若さで大総統に就任し、アメストリスを軍事国家として築き上げた。

エドやマスタングの成長を喜びつつも、時には牽制し、最後までホムンクルスとしての役割を全うし、誇り高い姿を見せている。

コーネロ

CV.加藤精三

レト教の教主。リオールでレト教を布教し、住民に「奇跡の業」と称した錬金術を披露して信者に取り込んでいた。

ラストにもらった不完全な賢者の石で錬金術を使い続けリバウンドをおこし暴走、エルリック兄弟に成敗され信者たちにも正体をバラされる。

その後、ホムンクルス達に殺されているが、コーネロに変身したエンヴィーによって暴動が扇動され、リオールでは内乱が起きた。

ショウ・タッカー

CV.永井誠

国家錬金術師の一人。二つ名は「綴命」。生体の錬成を研究しており、二年前に人語を話す合成獣を錬成に成功し、キメラの権威と呼ばれるほどの研究者になった。

しかし、実際は研究が上手くいかず、自分の妻をキメラの材料にしており、国家錬金術師の査定が近づいた今回も自分の娘と飼い犬を材料に、新しく合成獣を作り出した。

そのことをエルリック兄弟に見抜かれ、咎められたものの人体錬成をした兄弟に同じ事だと言い放つ。その後、スカーによってキメラ共々殺されている。

ロゼ・トーマス

CV.雪野五月

コーネロがレト教を布教していたリオールの住民。一年前に恋人を亡くし、失意の底にいたところをレト教によって救われた。

その後、コーネロから恋人を生き返らせることができると言われ、レト教にのめり込むようになった。

しかし、エルリック兄弟によって教祖のペテンが暴かれてレト教は崩壊し、『恋人はもう戻らない』という真実を突きつけられ、泣き崩れている。

最終的には、「立って歩け、前に進め、あんたには立派な足がついてるじゃないか」と片足機械鎧のエドに言われて立ち直り、後に暴動が起こったリオールでも明るく生きている。

ヨキ

CV.矢尾一樹

アメストリス軍の元中尉。欲望のままに動く小賢しい人物。元々は東の最果て、ユースウェルの炭鉱主だったが、軍部の上官に賄賂を渡し、中尉の地位に就いた。

さらに出世しようと賄賂を渡すため、ユースウェルに重税を課していたが、そこへエルリック兄弟が現れ、人々の生活に同情したエドが働きかけ、ヨキから炭鉱の権利書を奪った。

その後、炭鉱からも軍からも追い出され、放浪の身となるが、スラムでイシュヴァール人の世話になった後、スカーに同行するように。

登場初期は自分のことしか考えない自己中心的な性格だったが、スカーやマルコーと共に過ごすうちに次第に性格が丸くなっている。

特にこれといった特技はなく戦闘能力もないため活躍は少ないが、ブリッグズでの坑道案内や、約束の日にはプライドを自動車で轢くくなどのサポートをしている。

シェスカ

CV.藤村知可

本が大好きで図書館に勤務していたが、仕事中に本を読みふけるなど勤務態度に問題があり、クビになっている。

第一分館が火事で蔵書を焼失した際には、読んだ本は一字一句覚えているという特技で蔵書の復元をする。そのことをヒューズに見込まれ、軍法会議所に勤めることになる。

ブラックハヤテ号

フュリー曹長が拾って来た子犬。一悶着あった後、最終的にはホークアイに飼われることになる。

「ブラックハヤテ号」という名前はホークアイによってつけられた名で、普段はハヤテ号と呼ばれている。

プライベートで飼われているものの軍用犬の様に育てられており、飼い主の危機を助けたり、嗅覚で敵の襲撃を警戒するなど活躍している。






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