『薬屋のひとりごと』登場人物(キャラクター)まとめ

日向夏が原作を務め、2011年10月より小説投稿サイト「小説家になろう」で連載開始したWeb小説『薬屋のひとりごと』。

花街で薬師をしていた主人公が、人拐いにあって後宮の下女となってしまうが、その知識で後宮内の事件を解決したことから皇帝の妃や後宮を統括する青年に目をつけられ、様々な事件に関わっていく姿を描いた作品です!

2014年にはヒーロー文庫よりライトノベル化し、2021年4月時点で単行本11巻まで発売されており、シリーズ累計1250万部を突破しています!

さらに、2017年には月刊ビッグガンガンと月刊サンデーGXの2誌においてコミカライズ版の連載がスタートし、なんと「次にくるマンガ大賞2029」コミックス部門の第1位を受賞しました!

今回はコミック版『薬屋のひとりごと』の登場人物(キャラクター)についてまとめてみました!

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▼登場人物(キャラクター)

猫猫(マオマオ)

本作品の主人公。花街の薬師。17歳。年齢のわりに達観しているが、好奇心と知識欲は人一倍強い。

花街で自分の身を守る術として、乾いた粘土を使ってソバカスの化粧をしているため、むしろすっぴんの方が綺麗で可愛い。

家にいた頃、実験と称して左腕で色々な毒や薬を試してきた。そのため、人並み以上に毒への耐性を持つ。

「万能薬という言葉はあれど、実際に万能な薬は存在しない」という父の言葉に反感を持ち、真の万能薬を開発するために実験してきた。

ある日、薬草採取に出かけた森で、運悪く人拐いに誘拐され、売りとばされて後宮の下女となる。

大人しく働いていれば、そのうち後宮から出られると考え、自身が文字を読み書きできることを隠していた。

呪いによって後宮で生まれる世継ぎが相次いで連続死しているという噂話を聞き、後宮の中央で梨花妃の症状と幼児が死亡している状況から、高級白粉に含まれる毒が原因であることに気付き、二人の妃に文を送っている。

公主の命を救った功績により、玉葉妃の侍女へと出世した。毒や薬に詳しいことから、玉葉妃が食べる食事の毒味役となる。

皇帝から「梨花妃の容体が悪い。しばらく見てくれないか」という命を受け、梨花妃が住む水晶宮に派遣され、的確な看護で梨花妃を回復させた。

園遊会の際には、玉葉妃から首飾り、壬氏から男物の簪、梨花妃から簪、李白からは参加賞にあたる皆に配っている簪を貰っている。

園遊会の後、花街にある高級妓館『緑青館』の三姫との花見を見返りに、李白へ身元引受人となってもらい、3日間だけだが里帰りを果たす。

風明の処刑後、風明の実家およびその関係者が一斉解雇されるにあたり、マオマオが人拐いにあって身売りされた先も関係者であったため、解雇の対象となる。

まだ後宮勤めを続けたかったマオマオは壬氏に掛け合うも言葉が足りずに誤解を招き、そのまま解雇されて花街に戻った。

だが、妓楼の外で行われた貴人の宴に妓女として参加した際に壬氏と再会し、そこで誤解が解けている。その数日後、目が眩むほどの金子を携えて緑青館を訪れた壬氏がやり手婆と契約を交わしたことで、壬氏直属の部屋付として働くことに。

壬氏(ジンシ)

後宮を統括する青年。人間離れした美貌と甘い声の持ち主。20歳そこそこに見えるが、実際は17~18歳。自分の容貌も含めて、使えるものは道具とみなす。

彼の存在が上級妃への試金石であり、上級妃を選定するために、皇帝によって後宮に配置された。今まで皇帝に二人(梨花妃と玉葉妃)の妃を推薦している。

めちゃめちゃ多忙で書類に追われることもしばしばだが、合間を縫ってマオマオのもとに訪れることが多い。

その美貌から殿中では文官に声をかけられ、武官から催淫剤入りのおやつを渡され、果てには中級妃や下級妃から誘いを受けている。

梨花妃と玉葉妃の御子が命の危機に陥った際、マオマオが二人に『高級白粉が毒であること』を助言する文を送った人物であることを見抜いた人物。

その知識に目を付け、侍女の数が少ない玉葉妃が上級妃としての矜持が保てるように、マオマオを玉葉妃の侍女に推薦した。

自身の色目に対して、毛虫を見るような目を向けるマオマオのことを面白がっており、新しい玩具を手に入れた子供のように興味を持っている。

園遊会の後、マオマオが里帰りのため、李白に身元引受人を頼んだことに嫉妬し、子供みたいにいじけている

風明の処刑後、風明の実家およびその関係者が一斉解雇されるにあたり、マオマオが人拐いにあって身売りされた先も関係者であったため、解雇の対象であることが判明する。

『隠蔽して後宮に引き止めたいが、それが彼女の意に反する行為なのではないか?もし好きでもない場所に引き止められたと気付いた時、彼女との身分の違いによって区切られた境界の隙間がさらに開くのではないか?』と悩んだ末に、苦渋の決断でマオマオの解雇を決める。

マオマオが後宮を去り、花街に戻ってからは後悔のあまりめちゃめちゃ落ち込んでいたが、その様子を見て高順が手配した貴人の宴に参加した際に、妓女として参加していたマオマオと再会する。

そこで『マオマオがまだ後宮で働き続けたい』と思っていたことを知り、その数日後、目が眩むほどの金子を携えて緑青館を訪れ、やり手婆と契約を交わし、マオマオを自身の直属の部屋付として雇うことに。

梨花妃(リファヒ)

上級妃の一人。位は賢妃。東宮のご生母。23歳。感情的なところもあるが、誰よりも上に立つ気質を持つ。大きさだけでなく、張りや形も素晴らしい胸部の持ち主。

住まいは水晶宮であり、後宮で一番大きな部屋に住んでいる。10人以上の侍女がおり、彼女を慕っている者も多い。

マオマオの忠告を聞かず、高級白粉に含まれる毒で息子(東宮)を亡くし、自身も毒によって”大輪の薔薇”と言われた頃の面影もないほど憔悴し、一時は痩せこけて自ら食事も取れないほどに容体が悪くなる。

だが、皇帝の命で派遣されたマオマオの的確な看護によって体内から少しずつ毒を排出したことで、次第に健康を取り戻す。

毒から回復した当初は自信を無くし、再び皇帝の寵愛を取り戻して子を成すことができるのかと弱音をはくが、マオマオからその豊満な胸を使った夜伽の秘術を教えてもらって以降は、再び皇帝の寵愛を受けるようになっている。

マオマオの命を救われたことに恩を感じているようで、園遊会の際には彼女に簪を与えている。

玉葉妃(ギョクヨウヒ)

上級妃の一人。位は貴妃。公主のご生母。19歳。最も皇帝の寵愛を受けている。明るく穏やかな性格で笑い上戸なところがある。さらに聡明で用心深い。

赤い髪と翡翠の目を持ち、国で一番『紅』が似合うと言われている。後宮の翡翠宮に住んでおり、マオマオを含めて5人の侍女がいる。

西方にある交易の中継地点の出身であり、後宮で得た情報を文にしたためることで、実家に貢献している。

高級白粉に含まれる毒によって公主の容体が危うくなった際に、原因に気付いたマオマオが文に書いた助言によって命を救われ、その御礼としてマオマオを自らの侍女とする。

壬氏がマオマオに向ける感情を面白がっている。

里樹妃(リーシュヒ)

上級妃の一人。位は徳妃。14歳。可愛らしく充分な美妃であるが、まだまだ幼く、色気はないため、皇帝への夜伽も経験していない。金剛宮に住んでいる。

元々は先帝の妃であったが、先帝が崩御したことで出家して俗世を捨てた後、今度は現皇帝の妃として再び後宮に戻ってきた。

その特異な経歴に加え、幼さから妃としての役割(子作り)を果たしていないため、自らの侍女達からいじめを受けている。

五年前まで、阿多妃とは先帝の妃と東宮妃の関係であり、阿多妃のことを母親のように慕っていた。

魚介アレルギー持ちで、園遊会の際には侍女の嫌がらせで鯖とアワビを食べ、蕁麻疹を出している。

赤子の頃、誤って蜂蜜を口にした際に、一時は命も危うい状態になって以降、蜂蜜を食べないようにしている。

壬氏に好意を寄せているのか、壬氏と会うと機嫌が良くなる。

阿多妃(アードゥオヒ)

上級妃の一人。位は淑妃。35歳。皇帝とは父姉弟であり、一つ年上で、東宮の頃からの妃。柘榴宮に住んでいる。

無駄なものが削り取られ、華や豊満さ、愛らしさはないが、中性的な凛々しさと美しさを持ち、女官の羨望を集めている。

即位前の現皇帝との間に男児を一人出産しているが、その子供は亡くなっている。

皇弟の出産と重なっていたため、皇后と天秤にかけられ、後回しにされたことで難産となり、その時に子宮を失っている。

彼女の位を下げて新しく若い上級妃を輿入れさせることが決まっており、後宮を出た後は南の離宮に住むことになっている。

本人によると、元々は現皇帝の友人で、即位前に最初の相手として指南役となり、息子を亡くしてからはかつての幼友達に戻ったのだが、まさかの淑妃に選ばれ、お情けで飾りの妃をやっていた。

先帝妃時代、里樹妃を可愛がっていた。

楼蘭妃(ロウランヒ)

上級妃の一人。阿多妃の後釜として新しく淑妃の位を与えられた。17歳。

顔立ち自体は北寄りの出身に見えるが、服だけでなく簪まで南国調で揃えた服装をしている。

マイペースで何を考えているかわからない。

高順(ガオシュン)

壬氏の付き人。武官と思わせる精悍な顔をしており、体つきもたくましい。生真面目でマメな性格の持ち主。苦労人なところがある。

園遊会での席の位置からして、マオマオが思っていた以上のお偉いさん。マオマオのことを「小娘(シャオマオ)」と呼んでいる。

そのマメで気が利くところが侍女たちからの人気も高い。

羅漢(ラカン)

軍部の高官にして、軍師を務めている。頭が切れ、時代が違ったら太公望だっただろうというほど。

家柄は良いのに四十を過ぎて妻帯もせず、甥子を養子にとって家の管理を任せている。

興味があるのは専ら碁と将棋と噂話というので有名な変人。胡散臭い男だが、人を見る目は確かで、その采配により現在の地位に上り詰めた。

若い頃、緑青館のとある妓女のもとに通っていた時期があり、あれほど面白い女にはもう会えないと思えるほどに惚れ、身請けも考えたが、身請け金が高額で手が出なかった。

結局、その妓女を諦めきれず、高くて手が出せないならば希少価値を下げて安くすればいいと考え、妊娠させたらしい。その時の子供がマオマオで、彼女の実の父親にあたる。

やり手婆を10年かけて説得し、マオマオを身請けしようとしていたが、その前に壬氏がマオマオを部屋付きにしたことで失敗し、横からかっさらう形になった壬氏に突っかかってくるようになった。

マオマオを手に入れるためなら、いくらでも金を出すと言っている。

李白(リハク)

若手の武官。体格がよく大柄。お人好しで人当たりがいい。

園遊会の際には、参加していた侍女の皆に簪を配っており、マオマオにも渡している。園遊会の席は末席であったが、年齢を考慮すると出世頭なもよう。

園遊会の後、花街にある高級妓館『緑青館』の三姫との花見を見返りに、マオマオの身元引受人となり、マオマオの里帰りに協力する。

そして、緑青館で三姫の一人・白鈴(パイリン)に骨抜きにされる。以降、禿相手によく緑青館に茶を飲みに来ているらしい。

馬閃(バセン)

若手の武官。仕事に真面目で無愛想。高順と似たところがあり、苦労人の気質を持つ。

ふぐの膾を食べた官僚が昏睡状態に陥っている事件の際に、高順から調査の依頼を受けたマオマオがその官僚の家に向かうのに付いてきた。

マオマオのことを嫌っているようで、必要最低限しか話そうとしない。

紅娘(ホンニャン)

玉葉妃の侍女頭。三十路。侍女の鑑であり、アメの使い方がうまい。美女だが苦労が顔に出ている苦労人。有能さ故か男を引きつけない性質があり、 男運はイマイチ。

桜花(インファ)

玉葉妃に仕える侍女三人娘のひとり。活発で比較的小柄。明るい性格の持ち主で、おしゃべりなところがある。

優秀だが妄想力が半端なく、マオマオが『不幸な身の上に加え、自ら顔を汚すほどの男性不信で、水晶宮での壮絶ないじめを耐え、一切の弱音をはかずに自分達へ気を使っている』と勘違いしている。

貴園(グイエン)

玉葉妃に仕える侍女三人娘のひとり。おっとりした性格の持ち主で、ふわふわとした髪がチャームポイント。

優秀だが妄想力が半端なく、マオマオが『不幸な身の上に加え、自ら顔を汚すほどの男性不信で、水晶宮での壮絶ないじめを耐え、一切の弱音をはかずに自分達へ気を使っている』と勘違いしている。

愛藍(アイラン)

玉葉妃に仕える侍女三人娘のひとり。気が弱い性格で、よく眉が八の字になる。玉葉妃の侍女の中では一番の長身。

優秀だが妄想力が半端なく、マオマオが『不幸な身の上に加え、自ら顔を汚すほどの男性不信で、水晶宮での壮絶ないじめを耐え、一切の弱音をはかずに自分達へ気を使っている』と勘違いしている。

小蘭(シャオラン)

後宮下女。マオマオの友人。明るい性格でおしゃべり。噂話が好きで、マオマオが侍女になってからもたまに会って噂話を教えている。

元々は貧しい農村の出身であり、親に売られて後宮に来た。本人は働いていれば食事に困ることがない後宮での生活を気に入っている。

風明(フォンミン)

阿多妃の侍女頭。侍女頭として人を扱う術を心得ており、他人をよく見ており、よく褒める。

優秀で行き届いた仕事ぶりで、下っ端の下女に任せるような雑用さえ自ら率先して行う程よく働いている。

実家は養蜂を営んでおり、柘榴宮には壺に入った蜂蜜がたくさん保管されている。

女でありながらしっかりした意思を持つ阿多妃のことを心から尊敬しており、阿多妃以外に仕えるべき人はいないと思うほどに一番大切な存在らしい。

体調の良くない阿多妃に代わり、赤子のお世話をしていた時に、滋養に良いと与えていた蜂蜜が、抵抗力の弱い赤子には致命的な毒となると知らず、赤子を死なせてしまったことに責任を感じている。

阿多妃が自身に懐いている里樹妃と交流していくうちに、里樹妃から『赤子の頃に蜂蜜を食べて命の危機に陥ったことがある』という話しを聞き、自身の子供が亡くなった原因に気付くことを恐れ、阿多妃にその事実を知られないために里樹妃を園遊会で毒殺しようと画策した。

水連(スイレン)

壬氏に仕える初老の侍女。口がよく回り、仕事も速く、抜け目ない。マオマオが来るまで、五十路にして、壬氏が住む広い棟を一人で切り盛りしていた。

翠苓(スイレイ)

長身の官女。マオマオによると、後宮の花になれるほどに素材は一級品の美女だが、化粧が地味で惜しい。白檀と独特の苦みを帯びた薬の匂いがする。宮中にある小高い丘に好きなもの(薬草など)を植えさせてもらっているらしい。

やぶ医者

後宮の医官。どじょうひげでぽっちゃり体型。性格は良いが、医師としての腕は悪い。マオマオの茶飲み仲間。

やり手婆

高級妓館『緑青館』の店主。とにかく金にがめつい。昔は売れっ子の妓女だったらしい。

羅門(ルォメン)

マオマオの養父にして、薬師の師匠。マオマオからは「おやじ」と呼ばれている。高級妓館『緑青館』の中で薬屋を営んでいる。

花街の薬師としておくにはもったいない医術を持ち、薬師としても医師としても優秀だが、損得勘定に疎いため、本来なら食いっぱぐれるはずのない職業なのに、質素なあばら家に住んでいる。

若い頃、西方の国に留学していたらしく、この国の誰も知らない道具を古い記憶をたどり、よく作っている。

かつては後宮の医官を務めていた元宦官。西方に留学していたのを理由に、先帝の母(先の皇太后)に宦官にされたらしい。

16年前、現皇帝がまだ東宮だった頃、阿多妃との間にできた男児を医師として取り上げた。

出産時の処置も含め、度重なる失態により、肉刑として片膝の骨を抜かれた後、後宮を追放された。

自宅の周りに薬草を植えて育てており、現在の後宮に数多く生えている薬草はかつて彼が移植したもの。

白鈴(パイリン)

高級妓館『緑青館』の妓女。市民からも憧憬を集めるアイドル的な存在である『三姫』の一人。茶を交わすだけでも銀が必要であり、目の前で会えることすら名誉になるほど。猫猫の姉貴分。舞踏を得意とし、筋肉フェチなところがある。

梅梅(メイメイ)

高級妓館『緑青館』の妓女。市民からも憧憬を集めるアイドル的な存在である『三姫』の一人。

三十路前で妓女としては引退を考える年齢だが、歌や碁や将棋でお客を楽しませる知性を持ち、今もなお人気が衰えていない。

女華(ジョカ)

高級妓館『緑青館』の妓女。市民からも憧憬を集めるアイドル的な存在である『三姫』の一人。

皇帝

皇帝。美髭の偉丈夫。34歳。

マオマオ曰く、熟れた果実のような豊満な肢体にしか反応しないらしい。

皇太后

先帝の妃。かなり若くして現皇帝を出産しており、今でも若い。

皇弟

皇帝の弟。噂によると病弱で自室からほとんど出られないらしい。

鈴麗(リンリー)公主

皇帝と玉葉妃の娘。赤子。

芙蓉妃(フヨウヒ)

繊細な姫で、御目通りの時に舞踏で失敗して以来、部屋にこもりきりであった。

元々は小さな属国の第三公主で、入内から二年、御手付きもない。

来月、功労として幼なじみの武官に下賜される予定であるが、夢遊病のように、夜な夜な城壁の上で白い夜着で踊るようになっていた。






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