週刊少年ジャンプで1990年42号から1996年27号にかけて連載され、『バガボンド』や『リアル』の作者としても知られる井上雄彦による不朽の名作『スラムダンク』。
日本人で初めてNBAの舞台に立った田伏勇太選手が「スラムダンクは僕のバイブル」と言うほど、多くの日本人バスケットボール選手に影響を与えた作品です!
完結から20年以上が経っている現在でも、『スラムダンク』を越えるバスケットボールを題材とした漫画は現れておらず、今後も現れることはないと思います!
なぜ、20年以上前の漫画である『スラムダンク』が人々の記憶に残り、色褪せることがないのか?という理由の一つとして、心に残る数々の名言が挙げられます。
そこで今回は、『スラムダンク』において私が個人的に名言だと感じたものを一覧にしてみました!
是非、自分の中の名言と比べながらお楽しみください!
[itemlink post_id=”21172″]目次
- ▼スラムダンクの名言
- (1)赤木剛憲「リバウンドを制する者は試合を制す!!」
- (2)安西先生「最後まで…希望を捨てちゃいかん あきらめたらそこで試合終了だよ」
- (3)三井寿「安西先生…!!バスケがしたいです…」
- (4)三井寿「MVPをとった時もそうだったはずだ…こういう展開でこそオレは燃える奴だったはずだ…!!」
- (5)流川楓「おい…なに縮こまってやがる らしくねーんじゃねーのか」
- (6)赤木剛憲「骨が折れてもいい…歩けなくなってもいい…!!やっとつかんだチャンスなんだ…!!」
- (7)流川楓「ぶちかませっ!!」
- (8)安西先生「お前の為にチームがあるんじゃねえ チームの為にお前がいるんだ!!」
- (9)流川楓「山王が日本一のチームなら…蹴ちらすまでだ」
- (10)安西先生「私だけかね…?まだ勝てると思っているのは…あきらめる?あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」
- (11)桜木花道「ヤマオーは俺が倒す!!by天才・桜木!!」
- (12)桜木花道「おめーらバスケかぶれの常識はオレには通用しねえ!!シロートだからよ!!」
- (13)魚住「華麗な技をもつ河田は鯛…お前に華麗なんて言葉が似合うと思うか赤木 お前は鰈だ泥にまみれろよ」
- (14)三井寿「静かにしろい この音が…オレを甦らせる 何度でもよ」
- (15)赤木剛憲「感情的になるな…まだ何かを成し遂げたわけじゃない なぜこんなことを思い出してる バカめ」
- (16)桜木花道「大好きです 今度は嘘じゃないっす」
- (17)桜木花道「オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本のときか?オレは…オレは今なんだよ!!」
- (18)桜木花道「左手はそえるだけ…」
- (19)桜木花道「天才ですから」
- ▼最後に
▼スラムダンクの名言
(1)赤木剛憲「リバウンドを制する者は試合を制す!!」
該当シーン:単行本3巻 #24
陵南との練習試合の前日、バスケ部の練習後に赤木(ゴリ)は桜木に居残りを命じ、直々にリバウンドを教えようとする。
だが、『リバウンド』という味方や相手がシュートミスしたボールを取ることに対して、桜木は「そんな地味なの教えてほしかねーやい」と言い、背中を向けて帰ろうとする。
そんな桜木に対し、ゴリが放った名言です。 このセリフで桜木のやる気スイッチはオンとなり、桜木の最大の武器となるリバウンドを習得するきっかけとなりました。
(2)安西先生「最後まで…希望を捨てちゃいかん あきらめたらそこで試合終了だよ」
該当シーン:単行本8巻 #69
中学時代の三井がいたチームは県大会の決勝、残り12秒で1点負けている状況で、さらに相手ボールという窮地をむかえていた。
三井は空元気で声を出していたが、心の中では「もう勝てない」と思っていた。ボールを追いかけて来賓席に突っ込み、改めて勝ちを諦めたその時、ボールを拾った安西先生が三井に放った名言です。
この言葉にやる気を取り戻した三井は最後まで諦めずに相手からボールを奪い、自らシュートを決めて逆転勝利し、県大会に優勝したのであった。
このことに恩を感じていた三井は、安西先生に恩返しをするため、強豪校からのスカウトを断り、安西先生が監督を務める湘北へ入学したそうです。
(3)三井寿「安西先生…!!バスケがしたいです…」
該当シーン:単行本8巻 #71
湘北へ進学した三井は、中学MVPの実績を引っさげ、「自分が湘北を強くしてやる」という自信と気概を持っていた。
しかし、新入部員の一年生同士によるチーム戦の途中で左膝を負傷し、入院することになる。
そして、早く復帰したいという思いから病院を抜け出し、治りかけの状態で部の練習に参加し、再び膝を痛めてしまう。
その後、治療の間に赤木の急成長や活躍を目の当たりにし、段々とバスケから遠のき、ついにはバスケ部に戻ってくることはなかった。
2年後、すっかり不良化した三井は2年生の目をつけていた宮城リョータに報復するため、不良グループと共にバスケ部を襲撃するのであった。
大乱闘の末、体育館に安西先生が登場すると、恩師を目の当たりにした三井は感情を爆発させ、涙ながらに安西先生へとこの名言を言いました。
(4)三井寿「MVPをとった時もそうだったはずだ…こういう展開でこそオレは燃える奴だったはずだ…!!」
該当シーン:単行本11巻 #93
(5)流川楓「おい…なに縮こまってやがる らしくねーんじゃねーのか」
該当シーン:単行本11巻 #95
(6)赤木剛憲「骨が折れてもいい…歩けなくなってもいい…!!やっとつかんだチャンスなんだ…!!」
該当シーン:単行本13巻 #109
神奈川県予選の決勝リーグ初戦、湘北の相手は王者・海南大付属。赤木は1年生の時から湘北がインターハイをかけて海南と戦うことを夢見てきた。ついにその夢が叶い、海南と激突する。
序盤、赤木を中心とした気合のこもったプレイで湘北は大健闘し、海南相手に4点以上のリードを許さない激戦を繰り広げる。
だが、海南の監督である智将・高頭の策略によって桜木が封じられ、点差を徐々に広げられていく。
それでもなんとか流川と赤木を中心に巻き返しを狙うが、リバウンドのタイミングで赤木が左足首を捻挫し、湘北は窮地に陥ってしまう。
交代となる赤木だが、医務室に行こうとせず、テーピングで足をガチガチに固めて再び試合に戻ろうとし、そんな赤木にマネージャーの彩子は猛反対するが、それでも尚、考えを曲げない赤木が放った名言です。
赤木のこの試合にかける想いが感じられて素敵ですよね。
(7)流川楓「ぶちかませっ!!」
該当シーン:単行本15巻 #129
インターハイ出場をかけた神奈川県予選の決勝リーグ初戦、王者・海南大付属との戦いも大詰め。
後半残り30秒で86対90と海南がリード。ここで湘北が点を取らないとほぼ負けが決まってしまう場面。
海南の固いディフェンスに攻められない湘北。三井が強引にシュートを打ち、赤木と桜木のリバウンドに任せる。
しかし、桜木はリバウンドが取れず、海南にボールが渡ってしまうかと思われたが、宮城が下から相手選手の手の内にあるボールを上に叩き、それを桜木がキャッチする。
そして、桜木がシュートフェイクからドリブルでリング下に行き、ダンクを決めようというところで、ブロックに入る神奈川No.1プレイヤーの牧、ここでベンチから流川が放った名言です。
犬猿の仲である桜木と流川の関係を踏まえると、流川が純粋に桜木を応援するというのはめちゃくちゃ珍しいですよね。
(8)安西先生「お前の為にチームがあるんじゃねえ チームの為にお前がいるんだ!!」
該当シーン:単行本22巻 #189
10年くらい前、安西先生が大学の監督をしていた頃、安西先生は大学界きっての名将で、白髪鬼(ホワイトヘアードデビル)の異名を持つスパルタコーチとして知られていた。
その時、2mの長身と高い運動能力で将来を期待される1年生・谷沢に出会った。そして、高校時代は能力に任せたプレイで基礎を疎かにしていた谷沢に対し、安西先生が放った名言です。
チームで戦うスポーツにおいては、とても重要なことですよね。
小学校や中学校レベルなら、飛び抜けた天才が一人いるだけで勝ち続けることができるかもですけど、高校・大学・社会人とレベルが上がるにつれ、一人だけの力じゃ限界があると思います。
(9)流川楓「山王が日本一のチームなら…蹴ちらすまでだ」
該当シーン:単行本26巻 #228
インターハイの2回戦、湘北は高校バスケットボール界の頂点に君臨する秋田県代表・山王工業と対戦する。
序盤、三井の3Pシュートや桜木の奇策で山王相手にリードを奪う湘北であったが、山王のエース・沢北が流川との1ON1で見せた鋭いドライブに会場中が驚愕する。
流れが山王に傾いたかのように思われたが、やられっぱなしでいられない流川は今度、沢北に1ON1を挑み、沢北並みの鋭いドライブと力強いダンクで山王にやり返すのであった。
その直後、流川が山王のメンバーに向けて放った名言です。良い意味で生意気な流川らしい言動でカッコいいですよね。
(10)安西先生「私だけかね…?まだ勝てると思っているのは…あきらめる?あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」
該当シーン:単行本27巻 #241
山王工業とのインターハイ2回戦、湘北は一進一退の大健闘をみせ、前半を2点リードで折り返すことに成功する。
しかし後半、山王のお家芸であるフルコートプレスディフェンスによって攻撃の芽を摘みとり、あっという間に湘北を逆転し、20点差をつけるのであった。
そんな状況に周りの観客や湘北メンバーたちは負けを意識し始めてしまい、ベンチの言葉が届いていない選手の様子を見た安西先生は桜木をベンチに下げるのであった。
そして、「安西先生が試合をあきらめ、3年で引退が近い木暮(メガネ君)を最後に出すために自身を下げた」と勘違いした桜木に対し、安西先生が放った名言です。
(11)桜木花道「ヤマオーは俺が倒す!!by天才・桜木!!」
該当シーン:単行本27巻 #242
山王工業とのインターハイ2回戦、後半に入って山王のディフェンスに攻撃を封じられ、湘北は20点差という窮地に陥っていた。
そんな中、一旦ベンチに下げられた桜木は安西先生から「オフェンスリバウンドをとることができれば、君が追い上げの切り札となる」と言われ、自分のやるべきことを理解する。
そして、再びコートへ戻った桜木は、湘北メンバーたちが重い空気をまとう中、赤木にカンチョーをした後、さらに観覧席の机の上に飛び乗ると、観客に向けてこの名言を言い放ちました。
大胆不敵というか、破天荒というか、ほんと桜木らしい言動ですよね。
(12)桜木花道「おめーらバスケかぶれの常識はオレには通用しねえ!!シロートだからよ!!」
該当シーン:単行本28巻 #243
インターハイ2回戦・山王戦の後半、湘北が20点差以上をつけられた窮地において、桜木は「ヤマオーは俺が倒す by天才桜木」と観客に向けて宣言する。
観客席でブーイングが巻き起こる中、桜木はさらに「これで勝つしかなくなったぜ」と湘北メンバーを煽るのであった。
そして、そんな桜木に対して、逆転の難しさを説こうとする湘北メンバーに対し、桜木が放った名言です。
つい数ヶ月前までバスケのシロートであった桜木だからこそ、信じられないようなスピードで急成長してきた桜木だからこそ、この言葉はシビレますよね。
(13)魚住「華麗な技をもつ河田は鯛…お前に華麗なんて言葉が似合うと思うか赤木 お前は鰈だ泥にまみれろよ」
該当シーン:単行本28巻 #246
インターハイ2回戦・山王戦の後半、20点差以上をつけられた窮地から桜木のリバウンドで湘北は良い流れを作り始める。
それでも尚、赤木は河田を意識しすぎて自分らしい泥臭いプレイをできずにいた。
さらには、リバウンドを制した桜木からの絶好のパスをフリーで受け取るが、ディフェンスにぶつかってダンクを失敗して頭から床に落ちてしまい、赤木は倒れこんでしまう。
そんなみっともない姿をさらす赤木に対して、板前の格好で突如としてコートに現れた魚住は、大根をかつら剥きしながら赤木にこの名言を送るのであった。
赤木としのぎを削り合ったライバルである魚住の言葉だからこそ、赤木にも響いたんだと思います。
(14)三井寿「静かにしろい この音が…オレを甦らせる 何度でもよ」
該当シーン:単行本30巻 #261
インターハイ2回戦・山王戦の後半、桜木のリバウンドと赤木の復活によって湘北は攻撃のリズムを取り戻し、20点以上あった点差を10点前後まで縮めていた。
そんな中、見るからに体力の限界が近づいていた三井は自身の腕がもう上がらないことを匂わせ、山王ディフェンスの警戒を緩める。
そして、警戒が緩んだところで三井は流川からパスをもらい、今までよりも高く美しい弧を描いた3Pシュートを放ち、心の中でこの名言を呟くのであった。
(15)赤木剛憲「感情的になるな…まだ何かを成し遂げたわけじゃない なぜこんなことを思い出してる バカめ」
該当シーン:単行本30巻 #266
インターハイ2回戦・山王戦の後半、湘北は流川を中心とした怒涛の追い上げで山王と5点差まで迫っていた。
流れが湘北に傾く中、たまらず山王はタイムアウトをとり、湘北メンバーは士気を維持したまま、つかの間の休憩をする。
山王相手に全くあきらめていない仲間の様子を見ながら、赤木は『過去の全国制覇を目標にしつつも、山王はおろか海南さえ雲の上の存在だった頃』を思い出していた。
そして、無意識に涙を流しながら自分に向けて心の中で言った名言です。
特に「まだ何かを成し遂げたわけじゃない」という部分が個人的に好きです。
(16)桜木花道「大好きです 今度は嘘じゃないっす」
該当シーン:単行本30巻 #269
最初の晴子との出会いで、晴子に「バスケットボールは好きですか?」と聞かれた桜木は晴子に気に入られたくてとっさに「好きです」と嘘をつきました。
それから時は経ち、インターハイ2回戦・山王戦にてリバウンドなどで大活躍をみせた桜木だったが、終盤で背中を痛めてしまう。
選手生命に関わるとまで言われるが、それでも桜木は痛みを我慢してプレイを続けるが、途中で痛みに耐えきれず、意識が朦朧として、ついには倒れ込んでしまう。
意識が朦朧とする中、桜木は今までの練習や試合を思い返し、不意に立ち上がり晴子の両肩を掴んで放った名言です。
バスケを心から好きになった桜木のこの言葉、とても素敵ですよね。
(17)桜木花道「オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本のときか?オレは…オレは今なんだよ!!」
該当シーン:単行本31巻 #270
インターハイ2回戦・山王戦の終盤、桜木が背中の負傷で倒れるというアクシデントがありつつも、湘北は流川の活躍や赤木の奮闘によって山王との点差を1桁まで縮めていた。
桜木は背中の痛みでふらふらの中、自ら交代を申し出てコートに戻ろうとするが、マネージャーの彩子に止められ、安西先生に交代を取り消しされる。
そして、安西先生から「君の異変にはすぐに気づいていながら、どんどんよくなる君のプレイを見ていたかったから代えたくなかった。指導者失格です。あと少しで一生後悔するところでした」と説得される。
それでも尚、諦められない桜木が放った名言です。めちゃくちゃカッコいいですよね。
(18)桜木花道「左手はそえるだけ…」
該当シーン:単行本31巻 #275
インターハイ2回戦・山王戦の終盤、残り1分で5点差、桜木のシュートブロックからのカウンターで三井が3Pシュートとフリースローを決め、残り49秒でついに1点差となる。
さらに、山王の攻撃を赤木と桜木が必死に防ぎ、流川の速攻でシュートを決めた湘北は、とうとう逆転を果たす。
それでも尚、山王はエース沢北を中心に攻撃を展開し、残り10秒でシュートを決め、再び湘北を逆転する。
残り時間が10秒を切り、これが湘北のラストプレイとなる中、誰よりも早く桜木は敵陣に走り出すが、河田弟による必死のブロックで赤木はロングパスを出せなかった。
残り5秒、赤木はエース流川にボールを託し、流川は一人で山王ディフェンスを突破しようと切り込み、河田と沢北の二人を相手に流川がシュートを打とうとした直後、フリーであった桜木が流川に向けて放った名言です。
(19)桜木花道「天才ですから」
該当シーン:単行本31巻 #276
インターハイ2回戦で山王工業との死闘に勝利した湘北だったが、次の3回戦で愛知県代表・愛和学院に敗れる。
時は流れ。赤木たち3年生が部を引退し、宮城が新しいキャプテンに就任、晴子がバスケ部のマネージャーに加わり、新たな湘北バスケ部が始動する。
一方、桜木は山王戦での背中の怪我により、リハビリ生活のため部を離れていた。晴子からのバスケ部の状況を書いた手紙を浜辺で読んでいると、リハビリの先生が桜木を迎えに行きます。
そして、先生の「今日はちょっときついわよ、耐えられる?」という質問に対して、桜木が放った名言です。
最終巻ラストページで、振り返りながら桜木が言うセリフ、かっこよすぎます。
▼最後に
こんなところで、スラムダンクの名言紹介を終わらせていただきます。
いかがでしたでしょうか?
本当にスラムダンクは面白い作品です。名言だけではなく、名シーンや面白い話も数多く、選びきれないほどです。
まだ読んだことのない方、1度だけ読んだ方、何度も呼んだ方、みなさんが楽しめる作品です。
ぜひ、この記事をきっかけにして、スラムダンクの漫画やアニメを見て頂ければ幸いです!