竹町が原作、トマリがイラストを務め、第32回ファンタジア大賞の大賞を受賞したライトノベル『スパイ教室』。
各国がスパイによる影の戦争を繰り広げる世界を舞台に、世界最強のスパイとスパイ養成学校の落ちこぼれであった少女達がチームを組み、次第に信頼を深め、お互いに成長しながら不可能任務に挑んでいく姿を描いた作品です!
2022年3月時点で単行本9巻まで発売されており、累計発行部数は50万部を突破しています!
さらに『このライトノベルがすごい!2021』文庫部門の2位を獲得しており、今後人気になること間違いなしです!
今回はそんな注目の作品『スパイ教室』の登場人物・キャラクターについてまとめてみました!
[itemlink post_id=”21271″]▼登場人物(キャラクター)
クラウス

不可能任務を専門に行うチーム『灯』のボス。コードネーム『燎火』。口癖は「極上だ」。
肩まで伸びた黒髪と色白の肌、贅肉を削ぎ落とした細い長身の美男子。20歳。
潜入・交渉・戦闘など全てが超一流のスパイ。自称「世界最強のスパイ」で、本人によると「僕より優秀なスパイは存在しない」らしい。
いわゆる天才肌なタイプで、なんとなくでできてしまうため、人に教えるのは下手。チェス、料理、水彩画など多趣味。意外と動物に好かれるタイプ。
『灯』のメンバーにリリィを初めとしたスパイ養成学校の落ちこぼれ達を選出し、養成学校に自ら赴きスカウトした。
リリィに襲撃されたのをきっかけに、一流のスパイである自身への襲撃を成功させて降参と言わせた者に報酬を与えるという実践に近い形での訓練を行う。
実はディン共和国最強のスパイチーム『焔』のメンバーであったが、生物兵器『奈落人形』を取り戻す任務中に自身を除くメンバーが全員亡くなってしまった。
自身は別任務で離れていたため、一人だけ生き残った。
元々は孤児で、物心つく頃には貧困街と呼ばれる街で生活していた。そんな生活の中でギードと出会い、『焔』に誘われ、メンバー全員のありとあらゆる技術を叩き込まれ、スパイに育て上げられた。
そのため、『焔』のメンバーを家族のように思っていた。仲間を想いすぎることが弱点でもある。
師匠であるギード曰く、「仲間を絶対に見捨てない。全てをなげうって、どんな罠でもかいくぐって、必ず仲間の下にたどり着く――そんな男」とのこと。
リリィ

不可能任務を専門に行うチーム『灯』のメンバー。スパイ養成学校の落第寸前の落ちこぼれ。コードネーム『花園』。
筆記試験では好成績を誇る一方で、実地試験では大きなミス繰り返し、「次の試験で退学だろう」という壊滅的な評価をされていた。
艶やかな銀髪に愛らしい童顔、服の下でも強く主張する豊満なバストを持つ。17歳。
毒ガスが効かない特異体質を持ち、成人男性が動けなくなる威力の毒ガスの中でも自由に動くことができる。
そのため、毒の扱いに長けており、毒を利用した武器を使う。
大事なところでドジをしがちなのが弱点で、色仕掛けも苦手。
クラウスの指示で『灯』のメンバーである少女達のリーダーとなる。メンタルの図太さはクラウスをして呆れさせるほど。
元々は、ディン共和国の小さな村の生まれだが、ガルガド帝国の侵略時に、村が毒ガスの実験場所に選ばれ、村にいた数百人の命が消え去る中、特異体質によって絶命寸前で生き残った。
エルナ

不可能任務を専門に行うチーム『灯』のメンバー。コードネーム『愚人』。チームでは最年少の14歳。
眩い金髪と透き通る白い肌、フリルの多いドレス、口数が少ない姿から職人が作り上げた人形のような印象を受ける。
さらに、汽車に乗れば脱線し、道を歩けば暴漢に襲われ、落雷が掠めたことさえあるほどの不幸体質を持つ。
不幸体質の積み重ねの結果、不幸が起きる場所とタイミングを嗅覚で察知することができる。事故災害のスペシャリスト。
コミュニケーションが苦手で口下手なため、言い方がきつくなってしまうことがあり、その際には一人で落ち込み、反省会を開いている
当初、周囲からはクールに思われていたが、かなり繊細な人格の持ち主。その割に妙なところでプライドを発揮し、周囲との溝を深めていた。
元々は貴族の上流階級の生まれだが、住んでいた豪邸が火事に見舞われ両親を亡くしている。
自分だけが生き残ったことに対する自罰願望が強く、無意識に罰を求めており、それが不幸体質に繋がっている。
事故で合流が遅れ、当初は孤立しがちだった。
アネット

不可能任務を専門に行うチーム『灯』のメンバー。コードネーム『亡我』。エルナと同じチーム最年少の14歳。一人称は「俺様」。
灰桃色のツインテール、左目に眼帯を付け、ゴシックなワンピースを着た純真無邪気なムードメーカー。
小柄な身体を大きく揺らし、いつでも無邪気に笑い、壁画に描かれる天使のような愛らしさを持つ。
エルナとは一時期、同じ学校だったらしい。
ティア

不可能任務を専門に行うチーム『灯』のメンバー。コードネーム『夢語』。少女達のまとめ役を担う実質的なリーダー。チームでは最年長の18歳。
黒髪ストレートヘアに人目を惹き付ける抜群のプロポーション、眩いばかりに美しい顔立ちと優艶な仕草が大人っぽい印象を受ける。
その美貌を利用した色仕掛けが得意。
残念ながらクラウスやギードには通じなかったが、普通の男には抜群の効果がある。
ジビア

不可能任務を専門に行うチーム『灯』のメンバー。コードネーム『百鬼』。17歳。
白髪ショートカットの凛然とした雰囲気を纏い、クラウス相手にも物怖じしない度胸を持つ。
つり上がった目元と刺すような鋭い視線、引き締まった身体つきも相まって威圧感がある。
意外と常識人で、ツッコミを担うことも多い。
スリが得意。少女たちの中で最も怪力。戦闘技術はモニカと共にトップ2。
鋼を仕込んだグローブを武器とする。
グレーテ

不可能任務を専門に行うチーム『灯』のメンバー。コードネーム『愛娘』。少女達の中で最も明晰で参謀を務める。18歳。
見事な変装術を持ち、その腕前はクラウスやギードが誉めるほど。
ボブカットの赤髪にすらりとした長身、余分な肉を持たない麗しい肢体と穏やかな声音が合わさって儚げな印象を受ける。
精巧なガラス細工のように、手荒く扱えば壊れてしまいそうな雰囲気を持つ。
妙にクラウスを慕っており、頑なに「ボス」と呼んでいる。
モニカ

不可能任務を専門に行うチーム『灯』のメンバー。コードネーム『氷刃』。16歳。一人称は「ボク」。
蒼銀髪を乱雑に縛り上げ、中肉中背で整った顔立ちだが目を見張る美人というわけではなく、不遜な笑みと掴みどころのない超然とした雰囲気を持つ。
クラウスから与えられた制限時間内に南京錠を解錠する試験を唯一成功するなど、優秀ではあるが、高慢になりがちなのが悪い癖。
少女達の中で戦闘技術はジビアと共にトップ2。短刀を武器とする。
サラ

不可能任務を専門に行うチーム『灯』のメンバー。コードネーム『草原』。15歳。
パーマ気味の茶髪に、顔を俯かせ、八の字に眉を歪めながら、もじもじと身体の前で指をすり合わせ、獣に怯える小動物のような雰囲気を持つ。
気弱な性格の持ち主で、少女達の中でも危機感が強く心配性。
語尾に「っす」が付く。
ギード
ディン共和国最強のスパイチーム『焔』のメンバー。クラウスの師匠にして育ての親。
クラウスが一度も勝つことができかった程の戦闘技術を持つ『焔』最強の戦闘屋。
音も気配もなく、目にも止まらぬスピードを持つ。
虫のように四肢が長く、紺色のジャケットを羽織り、明るい色の髪と中年らしい髭から30代に見えるが、20代と言われても信じてしまえる軽薄な外見の男。
死んだとされていたが、実は『焔』を裏切り、ガルガド帝国に寝返っていた。彼の裏切りによって『焔』は壊滅した。
陽炎パレスに盗聴器を仕掛けており、クラウス達の情報を入手していた。
一本の抜き身の刀を武器とする。
ガルガド帝国では『蒼蝿』と呼ばれている。
イヴ
エンディ研究所に配置していたガルガド帝国の工作員。茶髪で髪も短く、まるで少女のような外見。年齢は20代半ば。
帝国の情報機関では、秘密警察として敵国スパイの発見を行う防諜を担っている。
糸を武器とし、暗がりの奇襲には自信を持っており、研究所に侵入したクラウスを迎え撃とうとするが、あっさりクラウスに背後を取られ、ナイフで喉を切られた。