『アンテン様の腹の中』登場人物(キャラクター)を一覧にしてみた!

2020年8月9日に読み切り版が配信され、2022年1月30日から「少年ジャンプ+」にて連載開始となった『アンテン様の腹の中』。

作者は、夜諏河樹(よすがいつき)。

現在は日曜更新となっている。

少年ジャンプ+では、2022年2月28日現在で、4話まで配信されているほかに読み切り版も配信済みです!

2022年4月4日にコミックス1巻が発売となり、これが作者初のコミックとなっています!

今回は、そんな注目の作品『アンテン様の腹の中』の登場人物(キャラクター)を一覧にしてまとめてみました!

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▼あらすじ

神出鬼没である黒の鳥居。

この鳥居は、アンテン様に招かれた者の前にしか現れない。

幸運にもアンテン様に招かれ神社にたどり着いたものは、願いをなんでも叶えてもらうことができる。

ただし、自身の願いと同じだけ強い思いが込められている、自分の大事なモノをアンテン様にお供えする必要がある。

しかし、何年も昔から人々の願いを叶えてきた実績のある神様。

神様は貢ぎ物に込められた思いの大きさで、生きながらえることができ、その恩恵としてアンテン様は願いを叶えてくれるという。

アンテン様に叶えられた願いというものは、願った人物が死ぬときに全て消えてしまうという条件が付いているが、それ以外に叶えられない願いなどという条件は無い。

また、自身の願いに値するほどの大事なものではないと、願った分の効果を得られることができない。

大事なモノとは、何も高価なものや貴重なものではなくても良い。

自信がどれだけ大事にしているのか、そちらの方がアンテン様の貢ぎ物としての価値が高く、逆を言えば、他人から見てゴミのようなものでも本人が大事にしているモノであれば良いのだ。

アンテン様は条件さえ満たせば、何度でもなんでも願いを叶えてくれる。

その力に対し強欲になり続ける人もいれば、恐怖を感じる人など、それぞれの人間模様が描かれている。

アンテン様に出会い、運命が変わった人々の話を、基本1話読み切りの形で描いていくオムニバス作品。

▼登場人物(キャラクター)の一覧

アンテン様

漢字での標記は安天様。

巫女の服を来た小柄な女の子の姿をしており、どんな場面でも笑顔を絶やさない。

しかし、これは人間には笑顔の方が好かれると聞いたためで、嬉しかったり、好意があったりといった理由で笑顔を向けているわけではない。

人の前では巫女の姿をしているが、本性は巨大な化け物。

食事の際などには本性を表すことがあるが、その姿を見た者はごくわずか。

読み切り版では、巫女の姿ではなく洋服を着ている。

叶えて欲しい望みに値するだけ強い思いが込められた大事なモノをお供えしてもらうと、恩恵として願いを叶えてくれる。

願いに値すれば物自体の価値は関係なく、安価なものでも望みを叶えてもらうことが可能。
一方、大して大事でもないモノを供えれば、その価値に見合った物しか恩恵が受けられないため、物の価値について見つめなおす必要がある。

供えるモノは、ゲーム機や写真、時計といった物以外にも人間などの生き物でも可能。

一度お供えしたものは、望み通りの願いが叶った、叶わなかったにも関わらず返却することは不可。

願掛けのルールや、寄り道をせずに帰れといった注意点などは、包み隠さず神社を訪れた人物に伝えてくれるが、その道からそれて悪い方向へ転落してしまっても責任を負うことは一切しない。

人以外にも鳥が大切なモノを運んできた際にも、願いを叶えると話していたことから、万物に力を与えることができるようである。

飯田 亮介(いいだ りょうすけ)

1話の登場人物。

父親が社長をしており、社長の息子に恥じない行動を求められてうんざりしている。

兄もいたが、父親の見栄っ張りな性格に嫌気がさし、家を出て行ってしまって以降、父親の執着が自分に今まで以上に向くことになってしまった。

私立の高校に通い、クラスでは浮かないように日々生活をしている。

一方、学費免除の特待生として同じ学校に入った伊佐木のことをクラスメイトが「貧乏人」とバカにしていることから、クラスでは他人のふりをしているが、実は勉強を教えてもらっている仲。

父親の選んだ家庭教師より教え方がうまいため、伊佐木に勉強を教えてもらっている。

家庭教師がいるのに、クラスメイトに勉強を教わっているなんて他の人に知られたら恥ずかしいからと伊佐木には他人のふりを続ける理由を話しているが、本当は裕福な家庭の自分が貧乏人とつるんでいることを知られ自分の価値が下がることを恐れている。
アンテン様に出会い、最初は最新のゲーム機と引き換えに、家庭教師をクビにさせることとお小遣いアップを望む。

願いが叶ったことに驚き、アンテン様の力を信じ、次から次へと貢ぎ物と引き換えに願いを叶えてもらおうと神社に通い続ける。

父親から何不自由ない生活を送らせてもらっていたために、自身にとって大事なモノがほとんどなく、願いがどんどん叶わなくなっていき、イライラを募らせる。

父親の死をきっかけに、父親最大の秘密を知ってしまったことでそのイライラが頂点に達し、アンテン様の元を訪れる。

「元の人生を返せ」とアンテン様に詰め寄るも「人生がめちゃくちゃになろうと知ったこっちゃない」と返され、激情しとんでもない行動を起こす。

アンテン様に出会い人生が変わってしまった人物の一人。

伊佐木(いさぎ)

1話の登場人物。

亮介のクラスメイト。

家が裕福な生徒が多い私立高校に、学費免除の特待生として入学した。

頭が良いために、学業面でクラスメイトから頼られるが、そうでなければ貧乏人なんて話す価値もないと馬鹿にされている。

偶然クラスで2人きりになったことで亮介に勉強を教えることになった。

勉強を教えることが非常に上手で、夢は医者になること。

年の離れた妹がいる。

妹は病気を抱えており、特効薬が無いため、病気で苦しむ妹を見て医者になりたいと夢を持つようになる。

亮介と一緒に歩いているときに偶然アンテン様と出会い、願いを叶えてもらったが、アンテン様の力を過信しすぎることなく、背中を押してもらう程度の望みをお願いするばかりで、亮介からは不思議がられる。

優しい性格で、他人をうらやんだりねたんだりすることはせず、友達思い。

アンテン様に頼りすぎて崩壊していく亮介をなんとか止めようと手を差し伸べるが、振り払われてしまう。

自分の願いは自分で叶えるが、踏み出す勇気をもらったとアンテン様にお礼を言いにくるくらいに人間ができている。

アンテン様と出会ったことで自分の人生をいい方向に変えることのできた人物でもある。

総太(そうた)

2話の登場人物。

父親と母親と姉の4人で、平穏な生活を送る、平凡な中学生。

ある日、友達の家に遊びに行っていたところ、家が放火されたことで人生が一変してしまう。

放火により、自分以外の家族は死亡、家も失ってしまい遠い親戚の家に引き取られることに。

幸い、放火をした犯人は捕まったのだが、犯人である岡谷は罪の意識を全く感じない人物であった。

気に入らないことがあると火をつけるという動機で犯行を繰り返し、死刑を宣告されるも、「でしょうね」の一言で悪びれる様子は一度も見せない。

岡谷の様子から、彼にとって「死」というものが恐怖の対象でないということに気が付いた総太は絶望し、悪夢を見続ける日々を繰り返す。

そんな時に偶然アンテン様と出会うこととなる。

家族を生き返らせるほどの大切なモノは持っていなかったため、唯一の家族写真と引き換えに、岡谷に感情を与えることを願う。

アンテン様との出会いはたった1回であったが、アンテン様に出会ったことで、悪夢を見ることがなくなり、前を向いて歩けるようになった人物。

岡谷 隆義(おかや たかよし)

2話の登場人物。

普段は営業サラリーマンをしているが、不愉快なことがあると放火をするというサイコパス。

総太の家に火をつけたのも大した理由はなく、中に人がいたことも知っていながら犯行に及んだ。

余罪が多く、何年も裁判は続いたが、最終的に死刑を言い渡されるも、悪びれる様子もなく、死刑を受け入れる。

裁判官に、罪の意識の有無を問われた際にも、はっきりと「無い」と言い切った。

罪を自覚していないために、死刑や死は自分に取って恐怖の対象ではなく、そのことが総太をさらに絶望へと導く結果となる。

死刑が決まったのちに、獄中で手記を発売することを発表するほどの鬼畜さを持っていた。

総太の願いが届いたことにより、今までとは違う感情が与えられ絶望を味わうこととなる。

手記が発売されたかどうかは不明。

高橋 宏明(たかはし ひろあき)

3話の登場人物。

路子という妻がいるが、アルツハイマーの様子で、自身のことを忘れられてしまっている。

それどころか、初恋の相手である自身の兄と間違えられてしまっているのだが、訂正することは無く兄のふりをして生活を続ける。

孫がその様子を見て嘆くほどだが、本人は路子のために兄のふりを辞めることはしようとしていない。

偶然アンテン様と出会い、路子のために「春のワルツ」をピアノで弾けるようにして欲しいと腕時計と引き換えにお願いをする。

この曲は、兄と路子と自分の3人の思い出の曲。

路子にとって自分を認識してもらうより、初恋の人である兄と間違えてもらった方が幸せだと考えるほど、路子を大切に思っている。

アンテン様によって願いが届き、春のワルツを弾けることになったが、そのことによって現状で満足できなくなり、路子に対しとある行動をとるようになった。

高橋 路子(たかはし みちこ)

宏明の妻で、3話の登場人物。

アルツハイマーのようで、夫である宏明を初恋の相手、直明と間違えて生活をしている。

若い頃、直明と初恋が実り一度結婚をしたが、その後すぐに召集令状が届き、夫の戦死が知らされ、未亡人となる。

戦後、直明の弟である宏明と再婚。

長年宏明と寄り添って人生を送る。

宏明を直明と間違えているため、春のワルツを弾いて欲しいといつもお願いをしてしまうが、宏明はピアノを弾くことができずに思い悩んでいる様子。

春のワルツをラジカセから聞いたことがきっかけで、宏明、直明との日々を思い出すこととなる。

高橋 直明(たかはし なおあき)

3話の登場人物。

宏明の兄で、路子の初恋の相手であり初婚の相手。

病弱の弟を大切に思っており、弟が好む曲をいつもピアノで弾いてあげていた。

七三でメガネをかけている。

自分が弾くピアノの音に聞き入っていた路子と偶然出会い、交流を深める。

路子の誕生日に春のワルツを送ったことがきっかけで3人の思い出の曲となり、路子にとっては忘れられない曲となった。

恋文を路子からもらい、その後結婚。

幸せな日々を過ごしていたところ召集令状が届いてしまう。

出兵の際、持病で招集を免れた宏明に「路子を頼む」と言い残していき、戦死してしまい、二度と2人の前に現れることはなかった。

戦後すぐに路子と再婚をした宏明は、兄への申し訳なさから、路子を幸せにするという約束を守るために生きていくこととなる。

伊平(いへい)

4話の登場人物で人形職人。

母親から愛した人に愛されることが幸せだと聞かされていたが、その母親が死亡。

父親に御霊を人形に移せば人は死なないと言われたことから、母親を模した人形をいつも持ち歩き話しかけている。

いつも下を向いて人に話しかけられても無視をし続け、ぶつぶつを独り言を言っているために人々から気味悪がられている。

普段は山に住んでいるが、物を卸すときだけ、町を訪れる。

人形を見つめ誰の話にも振り向かないため、町の人々は誰が伊平を振り向かせることができるかという遊びを楽しんでいる。

お小夜という想い人がいるが、結婚しているために諦めていたところアンテン様に出会い母親を模した人形と引き換えにお小夜と夫婦になることを願う。

願いが叶い、お小夜と夫婦になることはできたが、想像していた夫婦生活と違い、何をしても笑わないお小夜に対しイライラを募らせてしまう。

お小夜に愛されていないと知った伊平は、とあるモノと引き換えに愛し合える女と出会うことを再びアンテン様にお願いをすることになる。

しかし、どうしてもうまくいかない夫婦生活を送る中で、アンテン様にお願いをすることを止めると誓う。

すると、雨の降る夜に、信乃という女が自身の家を訪れ、望んだ生活が手に入るのだが、その生活を続けるために、伊平は罪を重ねることになる。

信乃(しの)

雨の降る中、山で偶然伊平の家を見つけ雨宿りをお願いする。

伊平に関するうわさを何もしらない彼女は、心優しい人物だと伊平のことを信じ、2人はそのまま夫婦に。

しかし、ある時、伊平の家の近くを偶然通りかかった男に声を掛けられたことで、伊平の本性を知ってしまうこととなる。

お小夜(おさよ)

伊平が惚れた人物。

アンテン様に伊平がお願いしたことがきっかけで、伊平と夫婦にさせられてしまう。

伊平が思い描いていた夫婦生活とは異なっていたために、逆上した彼によって首を絞められてしまう。






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