2021年12月6日より、ウェブコミック配信サイト「少年ジャンプ+」にて連載をしている漫画『瀬文麗歩のイイ奇聞』。
作者は、朱村 咲(あかむらさき)。
同サイトにて、2019年8月19日に読み切り『北習マッドサイエンティスト』を配信しており、そちらも話題となっている。
隔週月曜日に更新され、2022年3月7日までに9話配信済みです!
2022年5月1日にジャンプコミックより、1巻が発売予定となっています!
主人公は怪談師であるため、幽霊やお化けといったホラー要素がありつつも、ギャグ要素も取り入れられているホラーギャグマンガです!
今回は、そんな注目の作品『瀬文麗歩のイイ奇聞』の登場人物(キャラクター)を一覧にしてまとめてみました!
目次
▼あらすじ
主人公瀬文麗歩は、怪談師。
半年前まで代理店で働いていたが、偶然入った怪談BARで小代の怪談を聞き、初めてトイレに行けないくらいの恐怖を感じたことがきっかけで、小代の下で怪談師となった。
瀬文は、自分が味わったトイレに行けないほどの恐怖を人に味わってほしいと、人の前で様々な怪談話をするが、その話はどこかズレている。
怖がらせるためにオチなのだが、瀬文が話すと、観客をあきれさせたり、なんとも言えない気持ちにさせたり、はたまた感動の嵐を生んだりと怖さを感じさせることができない。
小代はこのまま瀬文を怪談師として働かせていたら店がつぶれると慌てるが、基本人と感覚がズレている瀬文に怖がらせる怪談話をさせることはなかなか難しく、悩みの種となっている。
トーナメントバトル「怪談夜行2020」に出演し、実力を付けろと背中を押してくれるが、どうしても瀬文の話す怪談は怖さがない。
怪談師はネタを探すことも仕事の一つであり、瀬文の怪談が怖い怪談となるように、瀬文と小代は怖い話を求めて様々な場所へ繰り出して心霊体験を繰り返していくこととなる。
基本1話形式の読み切りスタイルで描いていくホラー漫画。
▼登場人物(キャラクター)の一覧
瀬文 麗歩(せぶみ れいふ)
本作の主人公。
大学の先輩に連れられて行った怪談BARで小代と出会い、怪談師になることを決める。
小代の話を聞き、トイレに行くのが怖いと感じるほどの恐怖を味わったことが、自身にとって衝撃的な体験となり、「これしかない」と感じ小代に弟子入りをした。
怪談師になるまでは、広告代理店で働いていたが、特に夢や希望をもって入社したわけではなかったため、同僚も慌てふためくほどのスピードで退社を決意。
その行動力は師匠である小代が「怖い」と引くほどである。
黒髪で、性格は非常にまじめなイケメン。
感覚が人とズレており、本人もこれを自覚している。
しかし、本人はそのズレが少しだけと感じているが、小代は「少し?」と疑問に感じるほど。
感覚だけではなく、金銭のズレもあるようで、ぼったくられることもあったり、お金に執着している様子が全くなく、大金をポンっとだしたりすることもある。
怖い話に対しては非常に貪欲で、事故物件に住みたいと本気で考えている。
基本ポーカーフェイスで淡々としているが、怖い時だけ浮かべる独特の表情がある。
自覚はしていないが、霊感が強く、霊をはっきりと見ることができる。
本人は、霊を見ても怖さを感じないために何もリアクションを取ることはしていなく、淡々と自身の霊を見たことを話しており、小代を怖がらせている。
非常に怖い体験をしているのにも関わらず本人は怖さを感じていないうえに、体験を元にした怪談を話しても方向性がズレているために、怪談話が成功した試しがない。
小代 優(おじろ まさる)
瀬文を怪談師にしたきっかけの人物であり、彼の師匠の怪談師。
物語の中では、ツッコみの役割を担っている。
すさまじい行動力で、自分に弟子入りを志願した瀬文に若干引きながらもきちんと弟子として行動を共にしている常識人。
瀬文の突拍子もない行動に驚いてはいるが、決して見捨てることはしない、
メガネをかけ顎に髭を生やしており、基本はラフな格好をしている。
怪談師としては優秀であるが、瀬文と違い霊感は全くない。
瀬文が霊を見た場所と同じところに居ても何も感じていないために、皆無といっていいほどの霊感。
自分の布団で瀬文が寝ていても文句ひとつ言うことがないために心が広い人物であると感じられるが、それゆえに瀬文に振り回さられることも多い
霊に関する知識は豊富。
怪談BARの店長でもある。
荒井さん(あらいさん)
1話に登場したタクシー運転手。
瀬文が乗ったタクシーの運転をしており、実話怪談のネタになるものがないかと話を振られ実家である茨木で体験した公衆電話にまつわる話をしてくれた人物。
ある日の夜の11時過ぎ、飲み物を買おうと自販機の前にタクシーを停めた。
人も街灯も少ない場所で買った飲み物を飲んでいたところ、いきなり近くにあった公衆電話が鳴りだす。
いたずらか何かだろうと、その電話に出てみたところ、「あけて」と恐ろしい声で言われたことがあると瀬文に伝えた。
この話に興味を持った瀬文と、彼に連れられてきた小代の2人をそのまま茨木へと乗せていくことになる。
目的の電話ボックスまで送り届けると、再び電話が鳴り、瀬文が受話器を取ると「あけて」と聞こえた。
この声を聞いて、電話の相手が自分の母親であると感じ、30分ほど電話を続ける。
些細な喧嘩が原因で母親の霊が電話ボックスから自分に電話をしてきたのだと髙橋は考えていたのだが、実はそれは勘違いであった。
勘違いではあったが、瀬文がこの日の体験を話したところ、親子の絆がテーマとなった感動話となる。
一方、公衆電話から聞こえた声の本当の正体は3人の身近にいたのだが、瀬文以外はその正体に気が付かずに怪談体験をしていた。
母親との些細な喧嘩がずっと胸の内にあったが、瀬文と出会ったことで長年の後悔を晴らすこととなった。
宿借 ケンジ(やどかり けんじ)
怪談師の新星。
小代もその実力を認めており、ネタも語りも演出も全てうまい実力派。
事故物件に住んでおり、そこで起きた体験を主に動画配信サイトなどで語って、人気を博している。
その実力を見越して、小代は怪談BARにゲストとして呼ぶことを予定し、瀬文にも参考にするようにとアドバイスを送るほど実力がある怪談師。
マンションの管理人
2話で登場した、瀬文が住むマンションの管理人の男性。
マンションの外装や内装から、タワマンの管理人をしていることが予想できる。
隣の家の猫が偶然自分の家のベランダまで迷い込んだと瀬文が考え、夜中に隣の家のインターホンを鳴らしまくっていた姿を見た住人からの連絡を受け、様子を見に来た。
小代が不在で物語が進んだため、ツッコみ役をしていることが多い。
住人がすれ違うたびに挨拶をし、ゴミ捨て場の掃除や掲示板の管理など管理人としての仕事を真面目に丁寧にこなしている人物。
仕事を全うしていただけだが、瀬文からは管理人と認識されていなかったために不審者と思われていた。
瀬文と話したことで無事に誤解を解くことができた様子。
白髪でメガネをかけた人の良さそうな風貌をしている。
七罪(なつみ)
小代が経営する怪談BARでバーテンダーをしている女性。
髪が長くスタイルが良い。
お店でナンパしていた男性を注意してトラブルに巻き込まれてしまう。
Fさん
七罪が注意したお客がナンパしていた女性で3話の登場人物。
瀬文が推しの役者に似ているという理由で、彼の顔ファンの一人である。
結婚して5年になる夫の行動がおかしいことを怪談のネタとして瀬文に提供した。
嫌なことがあって引きこもりがちに夫はなってしまったと最初は考えていたが、部屋の窓は全て段ボールで覆われ、異常な数の盛り塩をし、自分自身はアルミホイルをかぶって閉じこもっている姿に困惑していた。
怪談の匂いを嗅ぎつけた瀬文と彼についてきた小代によって夫の不思議な行動の理由を暴いてもらう形となるが、霊以外の原因も暴かれることとなり、夫婦関係が変わってしまう。
物語当初は大人しい様子の女性であった。
Fさんの夫
3話の登場人物。
ある時からいきなり引きこもりとなってしまう。
部屋中の窓に段ボールを張り、コンセントは全てぬいて、盛り塩を置いたうえでアルミホイルにかぶって震えながら日々を過ごしており妻から不信に思われていた。
妻であるFさんの相談を受けて部屋を訪れた瀬文をはじめてみた際にイケメンすぎて怖がっていた。
「怖くないタイプのイケメン」と瀬文に言われ、落ち着きを見せる。
何かに恐怖を感じ眠れない日々を過ごしていたようだが、小代の腕に抱かれて安心した様子で熟睡する場面を見せる。
それほどまでに彼をおびえさせていたものの正体を暴いたことで、無事に引きこもりは治ったが、Fさんとの関係も変化がおこってしまった。
清夏(せいか)
瀬文が小代から頼まれたおつまみを買いに来たコンビニの前でたむろっていた男子高校生。
スカジャンを着て原チャを乗り回しており、非行少年ぽい見た目をしているが、根は友達思い。
友達がバイクで走っていた際に、怪奇現象に巻き込まれ事故にあったことから、敵討ちをしようと計画をたてていたところ瀬文と出会い、一緒に怪奇現象を体験することになってしまう。
よくも悪くもジャイアニズムの持ち主。
瀬文も思わずツッコみをしてしまうほど、少しズレた行動を見せることもある。
一方、瀬文の奇行や発言にはツッコみをするなど、ツッコみとボケどちらの役割も見せる。
瀬文とともに怪奇現象をしたものの、瀬文にはみえた霊が見えなかったことから、霊感はないと思われる。
末木さん(まつきさん)
通称マツさんで9話に登場する大学生。
瀬文が遊んでいるMMORPG「シャドーウォール」で知り合った男性。
身近で起こった不思議な体験を瀬文に相談してきた人物。
大学の友人であり、同じくシャドーウォールで遊んでいた折原という友人が事故で1年前に亡くなったことから始まった怪奇現象。
折原が亡くなった後も、彼のゲームキャラはずっとプレイ状態にあり、しかもそれが休む時間もなく動いているということに違和感を覚え、正体を突き止めて欲しいとお願いをする。
実は折原の死に対し、罪の意識を感じていたのだが、瀬文や小代がこの怪奇現象に着手したおかげで、無事に解決となった。
茂田(しげた)
自称サイバー霊媒師。
ネルシャツに肥満というオタクそのものの格好をした胡散臭い人物の中年男性。
折原の霊を除霊してほしいと瀬文からの依頼を受けて小代の家に呼ばれた。
霊媒師を依頼する相場がわからないという瀬文に、50万という金額をふっかけてみたところ、提示額で契約が成立してしまい思わず笑いをこぼしている。
「デュフフフ」と笑ったり、「はにゃ?」や「キボンヌ」「うp」といったオタクがよく使った言葉を多用する。
法には触れるが、被害は出さないと話していることからもパソコンスキルはかなり高く、ハッキングとしてはプロレベル。
一方、霊媒師としての実力はほとんどない。
折原のパソコンをハッキングし、パソコンのウェブカメラの画面を繋いだところで、霊を見つけてしまい動揺する。
霊感はあるようで、しっかり霊は見えるが、一人で除霊をしたことはない。
サイバー霊媒師として仕事をしていた際、基本はパソコンのバグばかりだったために、ハッキングなどの技術が上がったと思われる。
今作で初めて霊体験をしたことで自身の手に負えず、泣き出してしまう。
瀬文との出会いは、以前遊んでいた「どうぶつの島」というゲームのお手紙機能から。
瀬文も小代と合わせて3人とも強烈な心霊体験をしたのだが、ハッキング等の犯罪を犯していることから、怪談のネタとして使うことは小代によって禁止されてしまいお蔵入りとなった怪奇現象。
茂田の師匠
9話の最後に登場した霊媒師。
スキンヘッドに柄シャツ、右目には切り傷で左目には痣がある、反社会的な見た目をした人物。
茂田のしりぬぐいに小代の家を訪れた。
茂田は彼の下にいる新人霊媒師。
新人である茂田が勝手にしたことだったために、50万円の依頼料を取らなかった他に、後始末をきちんとして瀬文達に頭を下げて帰って行った。
筋をしっかり通す人物ではあるが、見た目が恐ろしいため霊媒師には全く見えない。
初登場では、茂田の勝手な行動の謝罪に来ただけだったために、霊媒師としての実力は不明。
彼が来た途端に茂田が異常な怯え方をしているために、日ごろは怖い人物である様子がうかがえる。
一方、動揺した瀬文にハゲをいじる様子の発言をされたが、そのことに関しては無反応を見せており、ただ怖いだけの人物というワケではなさそうである。
瀬文、小代とも見上げる必要があるほどの大柄の男性。