ジョージ・R・R・マーティンによる著書『氷と炎の歌』を原作とし、米国では絶大な人気を誇る海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』。
架空の大陸ウェスタロスと七王国を舞台に、複数の名家が繰り広げる壮絶な覇権争いと人間ドラマを映画並みのスケールで描いた作品です!
その人気はすさまじく、テレビ版のアカデミー賞と言われるエミー賞や長い歴史を持つゴールデングローブ賞を受賞しています!
今回は、そんな注目の海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン2のあらすじ、ネタバレについてまとめてみました!
目次
- ▼シーズン2の特徴
- ▼シーズン2のあらすじ、ネタバレ
- 第1話「王の乱立」(The North Remembers)
- 第2話「粛清」(The Night Lands)
- 第3話「鉄の決意」(What Is Dead May Never Die)
- 第4話「光と影」(Garden of Bones)
- 第5話「ハレンの巨城」(The Ghost of Harrenhal)
- 第6話「古今の神々」(The Old Gods and the New)
- 第7話「義なき男」(A Man Without Honor)
- 第8話「決戦前夜」(The Prince of Winterfell)
- 第9話「ブラックウォーターの戦い」(Blackwater)
- 第10話「勝者」(Valar Morghulis)
- ▼シーズン2の放送期間
▼シーズン2の特徴
シーズン2にあたる第二章『王国の激突』では、玉座を争うことになる各家の重要人物がどのような思想と理由で王座を巡って戦うことになるのかを描いています。
特にロバート王の長男にあたるジョフリー、バラシオン家のスタニスとレンリー、スターク家のロブ、ターガリエン家のデナーリスを中心に物語が進んでいきます。
▼シーズン2のあらすじ、ネタバレ
第1話「王の乱立」(The North Remembers)

父タイウィンの代理で王の手を務めることになったティリオンが小評議会に突然現れ、参謀たちを驚かせる。
怒りを露わにするサーセイに、ティリオンは「エダードの処刑を傍観し、北部を敵に回したあなたのミスを補うためだ」と皮肉を伝える。
サーセイは、一刻も早くジェイミーを取り戻すために、王都から逃げたアリアを”リトルフィンガー”ことベイリッシュ候に捜索するよう命令する。

ナロー・シーの向こう側では、ドラゴンを連れたデナーリスとドスラク人の一行も王位奪還を目指して砂漠の荒野を進んでいたが、深刻な水不足に陥っていた。
一方、“壁”の北側の異変を調べるためにジョンら“冥夜の守人(ナイツウォッチ)”は壁を超え、安全地帯であるクラスターのもとに到着する。そして、クラスターから野人の軍が南に向けて進軍しているという噂を耳にする。
クラスターはナイツ・ウォッチの数少ない協力者で、娘を妻にして娘との子供をも妻にするという行為を繰り返していた。ジョンはそんなクラスターに嫌悪感を隠せなかった。

“壁”の向こうに調査に出たまま、行方知れずになっている叔父ベンジェンについて、ジョンはクラスターに尋ねるが、3年は見ていないと回答される。
ロバート王の弟スタニス・バラシオンは、ジョフリーとその兄弟が、サーセイ王妃と弟ジェイミーとの不義の子供であるため、王になる権利を持っていないとし、ロバート王の弟である自分が王になる権利を持っていると七王国中に手紙で送るように伝える。
そして、スタニスは”光の王”という神を崇拝する女司祭メリサンドルの助言に従い、戦いの準備を進めるのであった。

ジェイミー・ラニスターを捕虜にしたロブは、ラニスターに和解の条件として妹を開放すること、父の遺骨の返還、北の国の権利を放棄することを提示する。
シオンは、ロブに「王都に攻め込むのに必要な船を手配してもらえるよう、父ベイロン・グレイジョイに頼みに行く」と話す。しかし、グレイジョイ家は反乱を起こした時、エダードに鎮圧され、息子シオンを人質としてスターク家に差し出していた過去があるため、キャトリンは賛成できないと話す。
だが、ロブは一緒に育ったシオンを信用しており、母の反対を押し切る。そして母キャトリンにはロバート王の末弟レンリー・バラシオンに味方になってほしいと交渉しに行くよう伝える。

その頃、王都ではジョフリーが母サーセイと叔父ジェイミーの良からぬ噂を聞いたとサーセイに聞いていた。サーセイはジョフリーを蹴落とすための策略だと回答し、ただの噂であると言う。
しかし、ジョフリーは父ロバートには何人の落し子がいるのかと質問し、怒ったサーセイに平手打ちをくらう。
その後、王都では銀兵たちがロバート王の落し子たちを次々と殺害していった。その中には産まれたばかりの赤ん坊もいたが容赦なく殺されていく。
第2話「粛清」(The Night Lands)

アリアは王都を逃げ出し、ナイツ・ウォッチの新兵に紛れ込んでいたが、そこに銀兵がやってくる。しかし、銀兵が探しにきたのはアリアではなく、ロバート王の落とし子であるジェンドリーの方であった。
その場はナイツ・ウォッチのヨーレンが上手く追い払ってくれたが、ジェンドリーは自分がロバート王の落とし子だと知らないため、追われる理由が分からない。そんなジェンドリーにアリアは自分がスターク家の娘だと明かし、内緒にしてほしいと頼む。

王都では、ティリオンが銀兵の指揮官ジャノスに落とし子殺しの件や、前任の王の手エダードを裏切ったことで信用できないと話し、悪態をつくジャノスを北のイーストウォッチ送りにする。そして、新たな指揮官に決闘裁判で助けてくれたブロンを立てることにした。
後日、ジャノスの件でサーセイはティリオンに怒りをぶつけるが、ロバートの落とし子を殺して回ったことで、サーセイの評判が落ちていることについて話す。
しかし、その話しを聞いたサーセイの反応を見たティリオンは、落とし子殺しがサーセイの仕業ではなく、ジョフリーの命令であったことに気がつく。

ラニスター家との戦いに船を必要としているロブを助けるため、9年ぶりにグレイジョイ家が支配する鉄(くろがね)諸島の父ベイロンを訪ねたシオンだったが、父からは自分の息子は死んだと言われ、協力を断られてしまう。
加えて後継者は娘のヤーラだと話し、ロブからの手紙も燃やされてしまう。

王都襲撃の作戦を練るスタニスは、タイレル家を味方につけた弟レンリーに勝てそうにないと弱音を吐いていた。女祭司メリサンドルに戦で勝つためにすべてを捧げる必要があると言われ、誓いを破ってしまう。
スタニスの忠臣サーダヴォスは過去のツテを利用し、海賊から船を借りるために動いていた。

“壁”を超えたクラスターのところで出発の準備を進めているジョン達は、野人クラスターの所で一晩泊まることになる。
その夜、ジョンはクラスターが赤ん坊を森の奥に捨てに行くのを目撃する。置き去りにされた赤ん坊は、何者かに素早くさらわれてしまう。驚くジョンだったが、その直後、背後からクラスターに殴られてしまう。
サムはクラスターの妻の一人であるジリから一緒に連れて行ってほしいと相談される。

一方、ナロー・シーの向こう側では、水不足に陥っていたデナーリス達がついに、壁に囲まれたオアシスがある街を見つける。
第3話「鉄の決意」(What Is Dead May Never Die)

“壁”の向こう側では、ジョンがクラスターに殴られ、モーモント総帥の前に連れて来られる。クラスターは激怒し、ナイツ・ウォッチ達は夜明けに出発することになる。
ジョンは総帥にクラスターが産まれたばかりの息子を殺していることを訴えるが、総帥は知っていて見て見ぬふりをしていた。クラスターの協力が必要だという総帥に、ジョンは不信感を抱かずにはいられなかった。

その頃、キャトリンはストームランドにいる前王の弟レンリーを訪ね、共通の敵であるラニスター家を倒すために同盟を結ぼうと持ちかける。
レンリーは妻マージェリーを紹介すると10万の兵が備えていると自慢げに話す。そして、キャトリンに必ずラニスターを倒し、ジョフリーの首をキャトリンに差し出すと約束する。

レンリーは妻マージェリーがいるが、本当は同性愛者であるため子供が作れずに悩んでした。全てを受け入れているマージェリーはレンリーと自分の兄が恋仲なのを知っていて、兄を入れて3人で子作りをしようと提案する。
王都では、きたる戦に備えて、王都の運営方針をめぐり姉サーセイと衝突するティリオンは、新たな味方を作るため、姪のミアセラをマーテル家に嫁がせることを考えていた。
その話を聞きつけたサーセイは激怒するが、ティリオンは戦いが始まったら協力者がいると話し、すでに決定したと告げる。

シオンの父ベイロンは戦争に出払っている北の国を落とす計画を立てる。その仕事のためにヤーラに30隻を与え、シオンには1隻を与えた。
シオンはベイロンの計画を知らせる手紙をロブに送ろうかと迷うが、結局、手紙は焼いてグレイジョイ家の人間に戻る決心を固める。

一方、ウィンターフェル城に残されたブランは依然、三つ目の烏(カラス)が導く予知夢に悩まされていた。
北に向かっていたアリアは、悪夢のせいで眠れないとレーヨンに話していた。そこに、昼に追い払われた銀兵が仲間を連れてやってくる。レーヨンに隠れているように言われるジェンドリーとアリア。
レーヨンは2人を守ろうと銀兵と戦うがエイモリーという旗主に殺されてしまう。アリアは逃げようとするが、その途中で檻に入れられていた囚人を逃してやった。
銀兵は容赦なく逃げるものを殺していった。アリアとジェンドリーは結局銀兵に捕まってしまうが、アリアの機転のおかげで銀兵が探していたジェンドリーは死んだことにされる。
第4話「光と影」(Garden of Bones)
ラニスター家の軍を次々と撃退していたロブは、戦場で負傷兵の救護をしていたタリサに出会う。ロブは彼女が気になり、話しかけるが、負傷兵を出す一因であるロブに対して反発し、その場を立ち去ってしまう。

王都では、ロブの快進撃を知ったジョフリーが、彼の妹サンサに対して八つ当たりで、皆の前で辱めを受けさせていた。
そこに現れたティリオンに助けられたサンサだったが、サンサは最後までジョフリーに対して忠実な姿勢を崩さなかった。

レンリーのいるストームランドに着いたベイリッシュは、言葉巧みにレンリーを説き伏せ、キャトリンのいるテントに案内させる。
キャトリンはベイリッシュに対して、夫を裏切ったと言って責め立てるが、ベイリッシュは娘2人は元気だが全てはサーセイとジョフリー次第だと言って脅しをかける。
ベイリッシュは捕虜になっているジェイミーを解放するように話し、人質交換をラニスターは求めていると伝える。そして、ティリオンからの誠意としてエダードの遺体の一部が返還される。

一方、ナロー・シーの向こう側では、水も食糧も尽き、途方に暮れたデナーリス達が商業で栄えたクァースという町の門を叩くが、ドラゴンを見たがる町の13人の領主たちの願いを警戒したため、門前払いされてしまう。
憤慨したデナーリスはドラゴンが育ったら、拒絶したものたちを皆殺しにしてやると脅迫する。
すると、領主の1人は手のひらを切って血の誓いをたてると、デナーリスたちの行いについて全責任をとることを約束し、デナーリスたちを町の中に招き入れることにする。
ラニスター軍の部下に捕らわれたアリア達は、ハレン城に連れてこられていた。そこでは、捕虜が奴隷として拷問や虐殺にあっており、アリア達も次は誰の番かと怯えながら日々を過ごしていた。
その城にタイウィン・ラニスターがやって来た。タイウィンは奴隷を殺すことを許さず、仕事をさせるように銀兵たちに命令する。そして、アリアが女の子であることに気が付き、酌取りをさせるといって城の中の仕事を与えた。

王座を狙う前王の弟スタニスとレンリーはお互いに宣戦布告を行う。
その夜、スタニスの命令でサーダヴォスは、メリサンドルを誰の目にも触れないところまで連れて行く。メリサンドルは連れて行かれた洞窟で、大きく膨らんだお腹を見せると何かを産み落とした。

第5話「ハレンの巨城」(The Ghost of Harrenhal)
スタニスとレンリーが互いに宣戦布告をした日の夜、天幕でキャトリンがレンリーを説得していると、突然、黒い影が現れレンリーを刺し殺してしまう。その黒い影は洞窟でメリサンドルが産み落とした化物であった。
キングスガードになったばかりの女剣士ブライエニーは、レンリーの守衛たちに疑われてしまいキャトリンに説得されて、その場から逃げることにする。
ブライエニーは王を守れなかったことを悔いながら、影の顔はスタニスだったとキャトリンに話す。仇を取ることを了承してくれるなら、今後はキャトリンに仕えると話し、キャトリンは快諾した。
戦の準備を進めるティリオンは、余裕を見せるサーセイの態度に疑問を感じ、彼女の愛人ランセルを脅して、秘密兵器ワイルドファイアという爆弾の存在にたどり着く。ティリオンがワイルドファイアを製造している火術師に会いに行くと、なんと7800個ものワイルドファイアが製造されていた。

スタニスの部下タヴォスは洞窟でみた奇妙な光景を恐れ、スタニスに進言するが相手にされない。そのかわり、ラニスターを攻撃に行くから軍艦を率いるように命令される。
鉄諸島では、シオンが実力を示すために小隊を与えられるが、シオンは船の乗組員にも王の息子として扱われず、馬鹿にされていた。思い通りにならず苛立ちを隠せないシオンに対し、部下のダグマーは状況を変えたいなら尊敬を勝ち取るような行動をする必要があると言う。

タイウィンの酌取りとなり、彼らの戦術会議に耳をそばだてる日々を送るアリアは、以前助けた凶悪犯ジャクェンから恩を返したいという申し出を受ける。

ジャクエンは助けられた借りを返すから、殺したい人間の名前を3人あげろとアリアに伝える。アリアは皆に拷問をした銀兵のあだ名を伝えると、ジャクエンは誰にもばれないようにその銀兵を殺してくれた。
一方、ナロー・シーの向こう側では、“十三人組”の一人を味方につけ、何とかクァースの門をくぐったデナーリス達が、早速、奇妙な歓迎をうける。

“壁”の北側では、野人の軍が南に進軍しているという噂の真相を探るため、ナイツウォッチ達はジョンを含めた数人の精鋭を偵察に出すことを決める。

第6話「古今の神々」(The Old Gods and the New)

シオンは功績をあげるため、近隣の村ではなく、ブランが留守を預かるウィンターフェル城を急襲し、城を乗っとることに成功する。
シオンは寝たきりのブランを脅し、グレイジョイに仕えるよう部下に伝えさせる。それを拒否した部下はシオンが容赦なく殺した。その知らせはすぐに戦地にいたロブの耳にも入ってきた。
シオンの裏切りに怒ったロブはウィンターフェル城に戻ろうとするが、戦場を放棄するなと旗主に言われ、ウィンターフェル城の奪還には旗主ルース・ボルトンの落し子ラムジーを向かわせることにする。

その日の夜、野人の女オシャの協力でブランとリコンはホーダーとダイアウルフを連れて城から逃げ出すことに成功する。
“壁”の向こう側では、ナイツ・ウォッチの精鋭が野人と戦っていた。ジョン達は元ナイツ・ウォッチの裏切り者で、現在は野人のリーダーを務める男マンスを殺すため、野人の拠点を目指して移動している最中だった。
ジョンは野人の女イグリットを捕まえるが、仲間のハーフハンドに殺すように言われても手をかけることが出来ない。イグリットに逃げられかけたジョンは追いかけていて、皆とはぐれてしまうことになる。

ハレンホール城では、アリアの顔を知っているリトルフィンガーがタイウィンのもとを訪れ、アリアは自分の身元がバレることを恐れ動揺する。
ベイリッシュの要件はタイレル家を王都に率いれ、レンリーの元妻マージョリーをジェフリーに嫁がせれば、ラニスターはより有利になると話した。タイウィンは少し時間をくれるようにベイリッシュに伝える。

アリアはベイリッシュに見つからなかったものの、ロブの情報の書いてある手紙を盗んだことが銀兵の一人にばれてしまう。
アリアはジャクエンに今すぐその銀兵を殺してと2人目の依頼をする。ジャクエンは聞き入れ、タイウィンにアリアの件を報告しにいった銀兵をギリギリのところで殺すことに成功する。
王都では、ドーンに嫁ぐミアセラをサーセイたちが見送っていた。その帰り道、ジョフリーは不満を持った人民から肥やしを投げつけられ、そのことにブチ切れたジョフリーが皆殺しにしろと兵に命令したことで、暴動が始まる。

ジョフリーやサーセイは安全な所まで逃げ切ったが、ティリオンはいつの間にかサンサがいないことに気が付く。そして、サンサが人民に捕まり、強姦されそうになる寸前、すんでのところでハウンドに助けられ城に戻る。
一方、ナロー・シーの向こう側では、デナーリスが助けてくれたザロと話しをしていた。デナーリスは七大国がほしいと自分の望みを話すが、ザロは夢に投資は出来ないと話す。
デナーリスは自分が望めば願いは叶うと話すが、ザロには相手にされない。ザロと彼の宮殿に到着したデナーリスだったが、ザロの従者が殺されていて、デナーリスのドラゴンは盗まれた後だった。
第7話「義なき男」(A Man Without Honor)

ウィンターフェル城を占拠したシオンは、城から逃亡したブランとリコンを捕まえるため、近隣の村々を探し回っていたが見つからない。シオンは一緒に連れてきたルーウィンに先に戻るように言うと捜索を続ける。
ウィンターフェル城に戻ったシオンは、皆を門前に集め、丸焦げになった子供の死体を2体吊り下げる。それを見たルーウィンは声をあげて崩れ落ちた。

壁の向こうでは、野人イグリットを捕らえたジョンがはぐれた仲間を探して歩いていた。しかし、ジョンが足を滑らせるとイグリットはまた逃げ出し、今度は合図を送ると野人の仲間が待ち構えていた。イグリットは自分を殺さなかったからだとジョンに言い放つ。
ハレン城では、ローチ殺害のことについて話し合いが始まっていた。協議の結果、ブラザーフットと呼ばれるグループが疑われ、タイウィンは一人残らず殺すように指示を出す。
ある朝、目覚めるとサンサは月経が始まっていた。子供が産めると分かったらジョフリーの子供を産まされるため誰にも言わないでほしいとシェイに頼む。シェイはサンサに協力しようとするが、結局サーセイにばれてしまった。
ナロー・シーの向こう側では、デナーリスは盗まれたドラゴンを探しだそうと必死だった。モーモントが冷静さを促すがデナーリスは聞く耳を持たない。
国を治める領主の会合でドラゴンを探してほしいと頼むデナーリスだったが、そこでずっとデナーリスを擁護していたザロが黒魔術師と組んでやったことだと分かる。

ザロは残りの領主をデナーリスの目の前で殺すと自分がクァースの王だと宣言した。
和解を伝えに行かせたアルトン・ラニスターが戻ってきて、交渉は決裂したことを教えられる。ロブは伝えに戻ったアントンに感謝し、ジェイミーと同じ檻に入れて食事をさせるように伝える。
戦場で看護師をしていたタリアが気になるロブは、彼女に頼まれて薬を探しに行く。
ジェイミーは同じ檻に入れられていた親戚のアントンを殺害すると、見張りを殺し脱走をはかったが、翌朝には捕まり連れ戻される。

ジェイミーが逃げる時に殺した兵士の父カースタークは息子の仇を取ろうとするが、キャトリンに止められる。しかし、怒りがおさまらないカースタークはロブが戻ったらジェイミーの首をもらうと話すのだった。
キャトリンは娘2人の命を助けるためにロブが戻る前にジェイミーを逃がそうと考える。ジェイミーが無事に王都に戻れるよう、信用できるブライエニーをお供に着けることにした。
第8話「決戦前夜」(The Prince of Winterfell)

ウィンターフェル城を落としたシオンは逃げたブロンとリコンが見つからず、農場の子供を殺して焼き、ブロンとリコンの死体として吊るしていた。
姉ヤーラは子供を殺した件でシオンを責めたが、シオンは言うことを聞かない。
シオンがウィンターフェル城を占拠した頃、娘たちを取り戻すため、リトルフィンガーの提案に乗ったキャトリンが、ロブに黙ってジェイミーを解放し、ロブの怒りを買う。

“壁”の向こう側では、ジョンとハーフハンドが野人に捕まって連行されていた。ハーフハンドがジョンに野人の仲間になって内情を探るように指示をする。
ジョンは自分は信用されないと話すが、ハーフハンドはやるべきことやれば大丈夫と言い、わざとジョンに裏切りの疑いをかけ、ケンカをふっ掛ける。

一方、ジョンの友人で雑士のサムがトイレ用の穴を掘っていると、古い箱を見つける。箱の中にはナイツ・ウォッチの古いマントにくるまれたドラゴングラスの武器が入っていた。
タイウィンはウィンターフェルの件で動揺しているスタークにとどめを刺すため、密かに一晩かけて行軍することに決める。
その話を聞いていたアリアは、タイウィンを殺してもらおうとジャクエンを探すが、巡回に出ていて城内にいなかった。
そして、タイウィンはそのまま城を出発してしまう。戻ってきたジャクエンにアリアは3人目の殺す名前をジャクエン本人と伝える。困ったジャクエンは取り消してもらう代わりにアリアの逃亡の手伝いをすることにした。
その夜、門から出ていくように言われていたアリアはジャクエンの言葉を信じ、ジェンドリーとホット・パイの友人2人を連れて門を通り抜けた。
見張りは全員死んでいたため、アリアたちは追われることなく外に出ることに成功する。
ナロー・シーの向こう側では、デナーリスが盗まれたドラゴンがいる不死者の館に行く。サー・ジョラーは危険だからと止めるがデナーリスは聞き入れなかった。

王都では、ジョフリーを戦場に出したくないサーセイと母の後ろに隠れる王では士気が落ちると話すティリオンの確執が深まっていった。
サ-セイはジョフリーが死んだらティリオンを殺すと脅すが、ティリオンはジョフリーを戦場に出すことにする。
ティリオンの元には、ナロー・シーのデナーリスの件も報告され、鉄の玉座を巡る戦いが続くことをティリオンは覚悟する。
そして、スタニスの軍勢が着々と王都に近付いていた。
第9話「ブラックウォーターの戦い」(Blackwater)

スタニス軍は船で王都に向け進軍していた。
サンサは自信満々に戦場に出向いていくジョフリーを見送り、悪人のジョフリーはきっと生きて戻るだろうとシェイに話す。
城壁の側まできたジョフリーは、何十隻ものスタニス軍の船がこちらに向かってきているのを確認して怖気づく。しかし、迎え撃つのにティリオンが準備した船は1隻のみだった。ティリオンはスタニス船にその1隻が近づくのを待つ。
ティリオンは奇襲として、その1隻にワイルドファイアを仕込んでおり、スタニス軍の船が近づくと、火の矢を放ちスタニス船はあっという間に青い炎に包まれてしまう。

しかし、スタニスはそのまま強行で船を進め上陸して戦うことに決め、進軍を指示するのだった。
小舟でスタニス軍がどんどん上陸してくる。過去に顔を火で焼かれた経験を持つキングスガードのハウンドは火のせいで戦うことが出来ないでいた。
そして、軍を見捨てて、王などどうでもいいと言い放ちその場から立ち去ってしまう。
サーセイの命令で部屋に戻るように言われたジョフリーは、指揮をとれと言うティリオンを残して城の中に逃げてしまう。

それを見ていた兵士は戦意を失い、劣勢に追いやられる。それを聞いたサーセイが部屋を出た後、サンサも部屋に戻り鍵をかけるが、そこには戦場を放棄したハウンドがいた。
驚くサンサにハウンドはウィンターフェル城まで送ると言うが、サンサはそれを断る。ハウンドは一人で外に出ていくことにする。
ティリオンは士気の落ちた兵士たちを何とか鼓舞し、持ちこたえさせていた。そして、別の出口から兵を引いてスタニス軍を打とうとする。

しかし、突然味方の兵に顔を切りつけられると追い詰められる。すると、ポドリックがティリオンを救うために味方の兵士を殺す。
スタニス軍は劣勢になると兵士たちがスタニスを戦場から連れ出し、なんとかスタニスは難を逃れる。
上陸した敵が間近に迫っているのを悟り、サーセイは鉄の玉座に座り、末の息子トメンにパイセルから貰った毒薬を飲ませ、息子と一緒に自害しようとしていた。

しかし、扉が開きやって来たのはロラス・タイレルと父タイウィンだった。そして、タイウィンは我々の勝ちだと娘サーセイに宣言する。
第10話「勝者」(Valar Morghulis)

ラニスター軍とタイレル家の援軍によりスタニス軍に勝利したジョフリーは、祖父タイウィンを“王の手”に任命する。
ティリオンが目を覚ますと、グランドメイスターのパイセルが一緒にいた。パイセルはティリオンにタイウィンが駆けつけスタニスを打ち負かしたと伝える。
そして、タイウィンが戻ったため、ティリオンは”王の手”を解任されたことも知らされた。

その後、ティリオンの元にヴァリスが訪ねてきて、ティリオンを狙った兵はサーセイの差し金だったことを知る。ティリオンが信頼していた傭兵のブロンも指揮官を解任され、蛮族たちは大金をもらって帰ったため、王都にティリオンの味方が少ないことを教える。
ヴァリスはティリオンへの慰めに娼婦のシェイを部屋に呼び寄せ、ティリオンの今回の貢献を知るものは大勢いると話した。
その頃、ラニスター家とタイレル家の結束に貢献したものとして、ベイリッシュはハレン城などの褒美をもらう。
そして、ジョフリーはサンサとの婚約を解消したのち、タイレル家のマージェリーと結婚することを決める。
ロブはナースのタリサと結婚することを母キャトリンに話していた。キャトリンはフレイ家との約束があるというが、好き放題やったキャトリンにとがめる権利はないと話す。そして、タリサと2人で結婚の誓いを立て、正式な夫婦になる。

敗北したスタニスは妖女メリサンドルの首を絞めるが殺すことができず、弟レンリーを殺したことを後悔し始める。メリサンドルはそんなスタニスを励まし言葉巧みに誘導する。
ウィンターフェル城では、北部の諸侯たちが反撃の狼煙を上げ始め、20人のグレイジョイに対して、スターク家の旗主の落し子ラムジーが500人の兵で取り囲んでいた。シオンは部下を鼓舞して戦いに挑もうとするが、部下に謀反を起こされてしまう。
ルーウィンはシオンに勝ち目がないから逃げろと言うが、シオンは戦おうとして仲間のダグマーに殴られて気絶させられた。部下に裏切られたシオンを助けようとしたルーウィンはダグマーに殺されてしまう。
その頃、ジェイミーを護送中のブライエニーはスターク軍に見つかり、3人の兵士を殺してジェイミーを守る。

一方、無事にハレン城から逃げ切ることができたアリアは、ジャクエンの技術を学びたかったが、ナロー・シーまで行かなければならないため断念する。そして、ジャクエンはアリアにコインを渡して立ち去った。
ナロー・シーの向こう側では、デナーリスがドラゴンのいる不死者の館に来ていた。不思議な光景を目にしながらもドラゴンのいる部屋にたどり着く。部屋に入り、ドラゴンを保護しようとした途端、黒魔術師パイアットの奇妙な魔術がデナーリスを襲うが、それを気にもせずドラゴンの炎で焼き殺す。

そして、裏切り者の待女ドリアとザロを空の金庫の中に閉じ込めてしまう。デナーリスはザロの宮殿からお金になりそうなものは全て奪い取る。
“壁”の向こう側では、ジョンがハーフハンドを仲間割れの末に殺害する。ハーフハンドは自分を殺させることで、野人たちの信頼をジョンが勝ち取れるように画策したのだった。

しかし、ナイツ・ウォッチと野人が争っている間にも、“壁”には野人ではない真の脅威が迫っていた。