ジョージ・R・R・マーティンによる著書『氷と炎の歌』を原作とし、米国では絶大な人気を誇る海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』。
架空の大陸ウェスタロスと七王国を舞台に、複数の名家が繰り広げる壮絶な覇権争いと人間ドラマを映画並みのスケールで描いた作品です!
その人気はすさまじく、テレビ版のアカデミー賞と言われるエミー賞や長い歴史を持つゴールデングローブ賞を受賞しています!
今回は、そんな注目の海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン8のあらすじ、ネタバレについてまとめてみました!
目次
▼シーズン8の見所
シーズン8にあたる最終章では、『ホワイトウォーカーと人間の戦い』、そして『誰が最終的に鉄の玉座を得るのか』が注目ポイントです!
特に、第3話での『ホワイトウォーカーとの最終決戦のシーン』、まさに死闘と言っても過言ではなく、ハラハラドキドキの名シーンです!
▼シーズン8のあらすじ、ネタバレ
第1話「ウィンターフェル」(Winterfell)
ウィンターフェルにジョンがデナーリスと彼女の軍を連れて戻ってくる。そして、二人はホワイトウォーカーの軍勢が”壁”を突破したことを知る。
同時に、サンサは北部の旗手をウィンターフェルに招集し、ジョンとデナーリスを含めてホワイトウォーカーとの戦いに向けた会議を開く。
しかし、会議でリアナをはじめとした北部の旗手たちは、自分たちが北の王と認めたジョンがデナーリスに忠誠を誓ったことに不満を訴え始める。
同じ頃、王都にはユーロンがエッソスから傭兵(ゴールデンカンパニー)と捕虜のヤーラを連れ、船で戻ってきていた。
ユーロンはゴールデン・カンパニーのリーダーをサーセイに紹介し、その見返りとしてサーセイの身体を求める。
その頃、クァイバーンはサーセイの命令に従い、彼女を裏切ったティリオンとジェイミーを殺すため、二人と親交のあったブロンを雇う。
シオンは、ユーロンの船を急襲して姉ヤーラを助け出すことに成功し、一度は裏切ったスターク家のため北部に戻り、ホワイトウォーカーの軍と戦うことを決める。
一方、助けられたヤーラはデナーリスの臣下として鉄の諸島を取り戻すことを決めるのであった。
同じ頃、ウィンターフェルでは、ジョンがブロンとアリアに再会し、お互いの無事を喜んでいた。
サンサはティリオンと再会し、彼からサーセイとの約束で王都からも援軍が来る旨を伝えられるが、サンサは信じなかった。
アリアはロバート王の落とし子ジェンドリーとも再会し、彼に武器の作成を依頼する。
サムは、デナーリスからジョラーを病から救ってくれたことへのお礼とサムの父ランディルと弟ディコンを処刑したことを伝えられ、ショックを受ける。
その後、サムはブロンに促されて、ジョンに彼の実父が狂王エイゴンの長男レイガー・ターガリエンであり、鉄の玉座の正統な後継者であることを伝える。
ホワイトウォーカーによる”壁”の崩壊を生き残ったトアマンドとべリックは、エドをはじめとしたナイツ・ウォッチの生き残りと出会っていた。
そして、トアマンド達はある北方領主の領地の惨状を目の当たりにし、ホワイトウォーカーがもう間も無くウィンターフェルに急襲してくるであろうことを悟る。
翌朝、ウィンターフェルの城下町にたどり着いたジェイミーは、かつて自身が塔から突き落として以来となるブランと再会を果たすのであった。
第2話「七王国の騎士」(A Knight of the Seven Kingdoms)
ウィンターフェル城に到着したジェイミーは、王都でサーセイが約束した「北に援軍を送る」というのが嘘であったことをデナーリスに謝罪する。
デナーリスはかつて父エイゴン・ターガリエンを殺したことから、サンサはかつて父ネッド・スタークを襲ったことから、ジェイミーをすぐには受け入れられずにいた。
最終的にはブライエニーがジェイミーを弁護してサンサを説得し、ジョンも彼を受け入れることに決めたため、これにデナーリスも同意する。そして、ジェイミーはブライエニーの指揮する隊に加わることになる。
さらに、ジェイミーはかつてサーセイとの近親相姦の秘密を守るため、ウィンターフェル城の塔から突き落としたことをブランに謝罪し、彼の許しを得る。
決戦を前に、デナーリスは対立しているサンサと和解するため、彼女のもとを訪ね、「ここにいるのは、あなたの兄(ジョン)を愛しているから」と話し、デナーリスがジョンを誑かして操ろうとしていると思っていたサンサの誤解を解くことに成功する。
その直後、シオンがウィンターフェルに到着したという知らせが入り、サンサはシオンとの再会を果たす。そして、「ウィンターフェルのために戦いたい」というシオンの意志をサンサは泣きながら受け入れるのであった。
その後、トアマンド、ベリック、エディソン・トレットがウィンターフェル城に到着し、ホワイトウォーカーの軍団がすぐそこまで迫っており、翌日の夜明けには到着すると知らせる。
この知らせを受けて軍議が開かれる。
ジョンが”夜の王”を倒せばホワイトウォーカーは消滅すると主張するのに対して、ブランは”夜の王”が”三つ目の鴉”である自分を狙ってくるだろうという予測を伝える。
そのうえで、ブランは『自分は一度、”夜の王”に見られているため、居場所を常に把握されているから、それを逆手に取って囮になる』と言うのであった。
そして、ブランは〈神々の森〉で囮となり、ブランを守る役割をシオンが担うことに決まる。
決戦に備え、人々は最後の夜を過ごす。
グレイワームとミッサンデイは戦後にミッサンディの故郷ナースに行くことを約束する。
ジョン、サム、エディソンはナイツ・ウォッチの同期としての思い出を語り合っていた。
アリアはハウンドとベリックに再会した後、ジェンドリーから依頼していた武器を受け取る。
その後、アリアは紅の女メリサンドルに連れて行かれた時のことをジェンドリーに質問し、実は彼がロバート・バラシオンの落とし子であることを知る。
そのことに驚くアリアだったが、さらにジェンドリーに女性経験を質問し、「決戦命を落としてしまうと思うから、その前に男と寝るというのはどんな感じなのか知りたい」と言い、ジェンドリーと結ばれるのであった。
一方、暖炉の前でジェイミーとティリオンが談笑しながら暖を取っていると、そこにダヴォス、トアマンド、ブライエニー、ポドリックが加わり、お互いについて語り合う。
その途中、ブライエニーが『古いしきたりで騎士にはなれない』という話題になり、それを聞いたジェイミーが「ここで叙任式を行おう」と提案し、ブライエニーを『騎士』に任命するのであった。
同じ頃、ジリは息子を連れ、他の女性や子供たちと地下に隠れる準備をしていた。ジョラーは従妹のリアナ・モーモントにも地下に行くよう求めるが拒否されてしまう。
サムは、元ナイツ・ウォッチ総帥であったジョラーの父への恩から、家宝のヴァリリア鋼でできた剣(ハーツベイン)を持ち出し、ジョラーに託すのであった。
その頃、ジョンは地下の廟堂にある母リアナ・スタークの墓の前にいた。
そこにデナーリスが現れ、ジョンはデナーリスに彼女の兄レイガー・ターガリエンとリアナ・スタークが結婚し愛し合っていたこと、自分が二人の息子であることを告白するのであった。
そして、衝撃の事実を知ったデナーリスが鉄の玉座の継承権についてジョンに話していた時、ホワイトウォーカーの来襲を知らせる角笛の音が響く。
第3話「長き夜」(The Long Night)
襲撃に備え、慌ただしく準備に駆け回るウィンターフェル城内。メリザンドルが火を灯した剣を手に駆け出すジョラー、そしてドスラク達。それを見下ろすデナーリスとジョン。しかし、二人の目の前で、灯し火が瞬く間に一つ、また一つと消えていく。
自軍の壊滅状態を悟ったデナーリスは、たまらずドラゴンに騎乗し、ジョンもその後を追う。圧倒的な敵勢に押されるウィンターフェル。そして、窮地に陥っていたサムを救おうとし、エディソンがあっけなく命を落としてしまう。
さらに、切り札のドラゴンも吹雪に巻かれ、地上の様子が全くわからなくなってしまう。メリザンドルが必死で呪文を唱え、必殺の罠に着火することで、ようやく死人の足を止めることに成功するのだった。
しかし、それも長くは持たず、一人また一人と火に倒れこむことで消火し、死人たちは道を作り出し、再び猛攻が始まる。
この状況にリアナ・モーモントは、巨人の死人に一人で突撃し、相打ちながら撃破する。
はるか上空では、ドラゴン同士の戦いにより、夜の王を地に落とすことに成功するが、倒すことはできないでいた。
一方、建物内を逃げ回るアリアをようやく救い出すハウンドとベリック。途中、ベリックが身を呈して死者の攻撃を防ぎ、命を落としてしまう。そして、現れたメリザンドルと話すうち、アリアは自分が「青い目を殺す」ことを思い出す。
ドラゴンの火炎でも倒せない夜の王は、ジョンの目の前で新たな死人をよみがえらせる。それを見てジョンはブランの元へ急ぐ。
ドラゴンに騎乗していたデナーリスだったが、一瞬の油断をついて死者の群れが群がり、振り落とされてしまう。そこへジョラーが駆けつけるが、状況は絶望的であった。
そして、夜の王による蘇生の影響は、女子供と参謀たちが身を潜める地下室にまで及んでいた。阿鼻叫喚の中、サンサとティリオンは壁に隠れ、死を覚悟するかのように見つめ合う。
神の森に座すブランと、彼を守るため戦うシオン。夜の王が率いるホワイトウォーカーの隊列を前に、シオンは矢も使い尽くしてしまうのであった。
ブランはシオンに対し「あなたは良い人だ」と言う。その言葉に「もう何も思い残すことはない」と最後の突撃をするシオン。夜の王によって胴を突かれ、生き絶えてしまうが、最後の最後までブランを守り抜いたのだった。
そして、ブランも……と思われたその時、風が吹き、夜の王の背後からアリアが怒号とともに飛びかかる。
すかさず振り返り、アリアの手首を掴むナイトキングだったが、アリアは見事な手さばきで短剣を持つ手を入れ替え、ついに夜の王をドラゴングラスの一撃で葬るのだった。
死者たちが活動を止め。直後、デナーリスを守り抜いたジョラー、そして、この日のために長い時を生き続けてきたメリザンドルが、その役目を終えるのであった。
第4話「最後のスターク家」(The Last of the Starks)
夜の王を打ち倒した翌日。シオンやジョラー、多くの仲間を弔った後、一旦は勝利を祝うウィンターフェルの面々。
そんな中、宴を抜け出すデナーリスと、その跡を追うジョン。「あなたの出生を明かさないでほしい」というデナーリスと、「そんな訳にはいかない」というジョンの間に亀裂が生まれ始める。
その後、サーセイへの攻撃、そして王座奪還を急ぎたいデナーリスと、兵たちの回復を待つべきだという意見のサンサは、またしても対立する。結局、進軍の開始が決まるが、スターク家のデナーリスに対する不信が募っていた。
そして、デナーリスの危惧通り、ジョンはサンサとアリアに自身の出生を打ち明け、その一報は瞬く間にティリオンやヴァリスたちの耳へ届くのであった。
復活したレイガルを見つめながら、ドラゴンストーン城に進軍するデナーリス。しかし突如、レイガルが撃ち抜かれ、海に堕ちてしまう。
そして、巨大な岩場の影から、大量のスコーピオンを携えたユーロンの艦隊が現れ、次々とデナーリスの艦隊を撃破するのであった。さらにその間に、ミッサンディが誘拐されてしまう。
怒りが収まらないデナーリスは、周囲の説得でなんとか王都を燃やすことだけは思い留まるが、もしサーセイがミッサンディを引き渡す交渉に応じなければ、サーセイが元凶だと示すことができる。そう言い放つ彼女に、ヴァリスは女王としての素質を疑い始めるのだった。
一方、ユーロンによる艦隊撃破の一報を聞き、ジェイミーはブライエニーの説得も聞かず、サーセイに会うため、ウィンターフェルをひとり抜け出す。
王都の門前で対峙するサーセイが率いる王都軍とデナーリスたち。王都の炎上を阻止したいティリオンは、危険を顧みず一人、門前に出て、サーセイを説得しようとする。
しかし、ティリオンの説得はサーセイに届かず、無情にも「最後に残す言葉は?」と問うサーセイに、ミッサンディは正面のデナーリスたちをまっすぐ見つめて「ドラカリス」と言い放つのであった。
次の瞬間、ミッサンディの首がマウンテンによって切り落とされ、城壁から地面に落下していき、グレイワームは思わず嘔吐しそうになる。そして、デナーリスは怒りに青ざめ、唇を震わせながら王都・キングスランディングから背を向け、立ち去るのだった。
第5話「鐘」(The Bells)
デナーリスに狂王の兆しを感じ、策を練るヴァリスであったが、ティリオンの密告により、ドロゴンの火刑に処されてしまう。
そして、ジョンや周囲の裏切りに失望したデナーリスは、いよいよ王都への侵攻を開始するのであった。
その頃、なんとか王都炎上を回避したいティリオンは奔走し、囚われのジェイミーを解放する。そして、サーセイを説得し、降伏の証である鐘を鳴らしてくれと頼むのだった。二人は最後の別れを惜しみ、抱擁する。
王都では、デナーリスの進軍を防ぐための準備が進んでいた。レッド・キープに逃げ込む民たちをかいくぐり、なんとかサーセイの元へたどり着こうとするジェイミー。ハウンドとアリアも、それぞれの決着のため、混乱する群衆の間を進んでいく。
配置についたユーロンが、何かの気配を察知して太陽を見上げると、太陽を背にして、デナーリスがドロゴンによる奇襲を仕掛けてきていた。
突然の襲撃に加え、縦横無尽に駆け回るドラゴンの軌道についていけず、大量のスコーピオンがあっという間に焼き尽くされていく。
王都正面では、ゴールデンカンパニーとデナーリス軍がにらみ合っていたが、突如、背後の王都の門が爆破される。上空から攻め入ってきたドロゴンが、さらなる奇襲を行ったのであった。そして、ゴールデンカンパニーはなすすべもなく瓦解する。
倒れた兵士たちを踏みつけて王都に侵攻するアンサリードたち。戦況は圧倒的にデナーリス側の優勢となり、サーセイの軍はあっという間に降伏することになる。そして、王都に鐘の音が鳴り響くのだった。
しかし、デナーリスの怒りはおさまらず、無辜の民もろとも、王都をドロゴンの炎で焼き尽くし始める。
それに呼応して、降伏した兵士たちを次々仕留めるアンサリードたち。ジョンは必死に止めようとするが、その呼びかけは届かない。
デナーリスによる凶行が続く中、ジェイミーは瀕死の一撃を負いながらユーロンを倒していた。ユーロンは死に瀕しながら「俺はキングスレイヤーを殺した男だ」と満足げに微笑むのだった。
一方、ハウンドとアリアは崩れ落ちる城内を進んでいた。ハウンドは「俺のようになりたいか」とアリアを追い返します。アリアは初めてハウンドに「サンダー、ありがとう」と本名で感謝を告げる。
そして、ハウンドは兄マウンテンとの決着に臨むのであった。逃げるサーセイには目もくれず対決した兄弟は、燃えさかる王都に落下していく。
ようやくサーセイに出会い、地下へ逃げ出すジェイミー。しかし、瓦礫により、すでに逃げ場はなくなっていた。死の恐怖に涙するサーセイにジェイミーは「俺だけをみろ」と言い、強く抱きしめる。二人はそのまま瓦礫の雪崩に沈んでいくのであった。
サンダーと別れた後、地獄と化した王都を逃げ続けていたアリアの前に突然、白馬が現れる。そして、アリアはその白馬に乗り、光の中へ去っていくのだった。
第6話「鉄の玉座」(The Iron Throne)
炭と化した城下を歩くジョンたちは、その途中、降伏したラニスター兵を処刑しようとするグレイワームたちを咎める。
デナーリスはアンサリード、ドスラキたち相手に勝利の演説を行うが、それは正気のものとは思えず、ティリオンは王の手の勲章をその場で突き返し、拘束されてしまうのだった。
デナーリスを止められるのは自分だけだと覚悟を決めたジョンは、デナーリスの元へ向かう。そして、ようやく目前にした鉄の玉座に陶然とするデナーリスは、ジョンとの理想の支配を彼に語るのだった。
デナーリスがもう駄目だと悟ったジョンは「君は俺の女王だ」と囁き、接吻しながら彼女の胸を短剣で刺す。そして、何が起こったのかわからないまま、デナーリスは亡くなるのであった。
そこへ、異変を察知したドロゴンが現れ、もう動かないデナーリスの体に鼻を押し付ける。ドロゴンは母の死を悟り、ジョン・スノウへ振り向くと、そのまま、ジョンの背後にあった鉄の玉座へと火炎を浴びせるのだった。
高音の灼熱に燃えて溶け崩れる玉座。そして、ドロゴンはデナーリスを優しく鉤爪で抱えると、そのまま空の彼方へ飛び去っていくのであった。
それからしばらくして、デナーリス亡き後、ジョンの処遇、何より七王国の今後をどうするかを巡って、サンサやヤーラ、ダヴォスらが一堂に会していた。
そこに、勾留中のティリオンが鎖に繋がれて現れる。グレイワームを一喝し、王には物語が必要だと語るティリオンは、ブラン・スタークこそが王にふさわしいと言うのであった。
その後、王都ではティリオン、ブロン、ダヴォス、ブライエニーらが、各々の役目に従って王国の再建を討論していた。
ジョンはデナーリスを殺害した咎と英雄であるということから、カースル・ブラックへ。
アリアは船に乗り、まだ見ぬ未開の地へ。
サンサは北部を七王国から独立させ、正真正銘、北の女王になる。
スターク家のそれぞれを映しながら、ゲーム・オブ・スローンズは幕を降ろす。